つくづく自分は遠征中毒にかかってるなと(笑)
これまで国内の地方競馬8ヶ所に遠征経験を持つ寺地誠一は、園田競馬では特異な存在だ。
デビュー17年目を迎えた今年、5月1日からソウル競馬場で彼の新たな挑戦が始まっている。
初の海外武者修行に挑む寺地騎手に出発直前の心境を聞いた。
これまで国内の地方競馬8ヶ所に遠征経験を持つ寺地誠一は、園田競馬では特異な存在だ。
デビュー17年目を迎えた今年、5月1日からソウル競馬場で彼の新たな挑戦が始まっている。
初の海外武者修行に挑む寺地騎手に出発直前の心境を聞いた。
「いまはワクワクするより不安のほうが大きいですね。何が起こるか想像できないことが不安で…、
逆に想像できないのが楽しいことでもあるんです。つくづく自分は遠征中毒にかかってるなと(笑)。
遠征って、行かなければ何も始まらない。で、行くといつも楽しい気分になれる。
遠征先ではこれまでにない経験ができる。ぼくが一番イヤなのは「やっとけば良かったな」と、
あとで悔やむことなんです。
やって後悔するんならいいんですけど、「あぁ、あのときやっとけば良かった…」と、
あとになって後悔するのが一番イヤなんです」
「園田にいると、よその競馬場で乗る機会ってないですよね。
あの時期(2007年)、ちょうど騎手の流動化というのができだして、いいチャンスだったので福山へ行った。
その福山での競馬がすごく楽しかったんです。まったく知らないところで乗るというのが。
じゃあ、もっと違うところに行ってみようと思い始めて…、それから中毒になって(笑)。
遠征が多いときは笠松から高知に行って、そのあと金沢に廻ったことがありました。
それで1年ほど帰ってこなかったですね。
どうせ行くなら、行ったり戻ったりするよりかは遠征先を廻って帰ってきてリセットしてから乗るほうがいいと思ったんです。
最初の福山遠征から帰ってきたときは、園田でレースをしていたころの状態に戻すのに半年ぐらいかかりましたからね。
一度離れると、乗り馬は簡単に帰ってこないものなんです。半年かかってやっと元の状態に戻したのに、
また行きたいという気持ちが強くなるんです。まぁ、(所属する)先生が行かせてくれるという環境が良かったんですけど…」