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クローズアップ ホースマン達の勝負に懸ける熱き想い
01夢を目標にかえる男 新子雅司

ヴィクトリー・ロードをめざして突き進む男の情熱と心意気

騎手の世界に“伸びざかり”のジョッキーがいるのと同じように、調教師の世界にも注目に値する、
伸びざかりのトレーナーがいるものだ。園田におけるそのトップランナーが新子雅司調教師である。
弱冠36歳、開業してまだ丸2年。初年は(2012年6月12日~12月31日)が18勝。
昨年は61勝で重賞3勝(リーディング4位)を挙げ、今年はすでに28勝(同5位。6月11日現在)。
将来が楽しみな、というより、ここ数年のうちに大きく飛躍する可能性を秘めた
飛びぬけた逸材であることは間違いない。

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    新子雅司プロフィール

彼の評価を決定づけたのが『かきつばた記念(JpnⅢ)』(名古屋競馬場)でのタガノジンガロの優勝。
開業2年目でダートグレード制覇の快挙だった。

「いい状態で臨めましたけど、正直、勝てるとは思ってなかったですね。
ただ、ジンガロの世話をしてくれないかと言われた当初から楽しみだなという思いはありました。
実際、調教で乗ってみて、これはイケるという手応えを感じましたから。
園田での初戦は7割ぐらいの仕上がりでしたけど、この状態でどれぐらい楽勝できるだろうかと楽しみに見ていましたね」と、
勝つことを前提に置いた移籍初戦だったことを明かしてくれた。

 

タガノジンガロが外に張るクセのある馬であることは当初から知っていた。
移籍前、JRAの調教再審査を受けたとき「このクセをどうにかしないといけない」と思ったという。
初戦を楽勝して、続いて挑んだのが『かきつばた記念(JpnⅢ)』。
6番人気ながら、大本命馬が外から追い込んできたのをハナ差凌いでの勝利だった。

>レース結果はコチラ

 

「7歳ですが体は若いし、すごくタフ。力があるので騎手が御しきれないくらい。
あのクセをまっすぐ走る力にもっていけば、もっと力は出せるはずです。
夏は北海道でゆっくりしてもらって、復帰は秋以降ですね」※1

 

「中央への挑戦も考えないではないらしいが、とりあえずは外に張るクセの矯正に取り組んで
『兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ)』に今年の最終目標を定めている。

※1
タガノジンガロは、思いのほか体調が良かったので、6月27日に出走することになりました。
また、外に張るクセを矯正するための新しいハミを試す意味もありました。
今後は、その後の様子を見て、8月19日のサマーチャンピオン(佐賀競馬場)に参戦する可能性もあります。

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