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重賞レースデータ 竹ノ上編集長によるデータ戦略

第15回兵庫ゴールドトロフィー:出走馬

 第1回から勝ち馬は全てJRA馬。地方勢は未勝利ながら、2着3着には毎年のように食い込んでいる。馬券的な妙味も十分ある一戦。過去10年のデータを踏まえて、的中に結びつけたい。
JRA馬で、前走4着だった馬が好成績。『JBCスプリント』で4着だったレーザーバレットがピタリとハマる。その前走が前残りの展開の中で追い込んで惜しかっただけに、濃い内容。2走前に勝っている1400mはまさに敵距離。7歳はダート界では走り頃。5割の確率で馬券に絡んでいる3番枠というのも後押しする。
59.5kgのトップハンデを背負うドリームバレンチノ。一昨年の勝ち馬で、実績はNo.1。今年に入って勝ち鞍はないが、ダートグレードで2着2回と衰えはない。このレースでは最も活躍している8歳馬、十分に狙える。前走5着馬も好成績で、中心視まで可能。
ラヴィアンクレールは3歳時に『兵庫チャンピオンシップ』で3着。重賞勝ちがなく、実績での見劣りは否めない。大型馬が活躍するこのレースでは、心許ない馬体重というのも気になる。
アキトクレッセントは1400mで4戦3勝と得意にしている。大きく崩れたのが前走の『ユニコーンS』(12着)だけ。ただ、その前走から半年ぶりの実戦。強豪古馬との初対戦は大きな不利になる。
地方馬ではポアゾンブラックが実績上位。園田出身で『菊水賞』の勝ち馬。JRAに移籍してオープンまで上り詰めた実力派。その後にホッカイドウ競馬に移籍。JRA時代を含めてダートグレードで2着3回。データ的にもマイナス材料はほとんどなく、かつての主戦騎手を配して初のグレード制覇を目指す。

ラブバレットは岩手生え抜きの強豪。ダートグレード戦線でも4着、3着している実績。前走勝った『笠松グランプリ』からの臨戦は、昨年2着のジョーメテオと同じ。このパターンは今後、地方馬の王道になる可能性あり。データからは、馬体重が480kgを割るところたけが気になる材料。

地元では、エイシンゴージャスに注目。今年の5月にJRAのオープン特別『栗東ステークス』を勝っているバリバリのオープン馬。移籍初戦は注目を集めたが結果は4着に…。臨戦過程に順調さを欠いたこともあって、叩き2走目での巻き返しが期待される。持ち味のスピードを活かすには絶好の2番枠を得た。前走地元戦で負けている点はデータ上不利だが、ハナに立って変わるかどうか!?

同じくJRAから移籍後2戦目となるのがドリームコンサート。前走が仕上がり途上の中で素晴らしい切れ味を発揮した。叩き2走目はさらなる前進を期待させる。jRAでは準オープンだった身で、エイシンやJRAに対しても分が悪いが、展開がもつれたときは末脚が活きてくる可能性もある。ヒモ穴ならコレ。

◎③レーザーバレット
○⑫ドリームバレンチノ
▲⑨ポアゾンブラック
△⑦ラブバレット
△②エイシンゴージャス
△④ドリームコンサート

第15回兵庫ゴールドトロフィー

傾向と対策







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