第4回 園田オータムトロフィー(勝ち馬:エイシンビッグボス)
3歳秋の王座を決める『第4回 園田オータムトロフィー』が行われ、2番人気のエイシンビッグボスが逃げ切って優勝。通算8勝目で、遂に初重賞制覇を成し遂げた。管理する橋本忠明調教師は今年5度目の重賞制覇で通算32勝目のタイトル。同レースは3年ぶり2度目の制覇。騎乗した下原理騎手は同レースは昨年からの連覇を達成。通算では75勝目の重賞勝ちとなった。
好スタートを決めたエイシンビッグボスがトライアル同様ハナに立つ。ビーザベストは2番手、ニジイロが3番手に付けた。好位の内にトリニティノット。クレモナ、オリエンタルメラクなどは後方からとなった。トライアルのときより早めにスパートを開始したエイシンビッグボス。食い下がるビーザベスト。この時点でニジイロが後退。好位で脚を溜めていたトリニティノットが替わって3番手に進出。瞬発力に勝るビーザベストは、しぶとさ比べに持ち込みまれ、思ったほどの末脚が繰り出せない。その内側からスルスルとトリニティノットが接近!さらに先頭にまで迫る勢いとなったが、エイシンビッグボスが3/4馬身差で振り切った。エイシンビッグボスは同距離では初勝利で、嬉しい初重賞制覇。トリニティノットは惜しい2着で、秋になり確かな成長を感じさせるレースぶりだった。ビーザベストは終始外を回らされる展開も響き、3着に敗れた。得意の上がり勝負の形にも持ち込ませてもらえなかった。
してやったりの下原理騎手。通算75勝目のタイトルは、自身の持つ兵庫生え抜き重賞勝利数記録の更新となった。橋本忠明師は自信を持って臨み、トライアルの借りをキッチリと返した。次走は11月2日の『楠賞』を目標とする。今度は得意の1400m戦、同期のライバル、他地区の強豪を相手に、どんなレースができるかいまから楽しみだ。
第3回 園田オータムトロフィー(勝ち馬:ステラモナーク)
秋の3歳王者決定戦『第3回 園田オータムトロフィー』が行われ、1番人気に支持されたステラモナークが4馬身差をつけて逃げ切り勝ちを収めた。同馬はこれで重賞5勝目。騎乗した下原 理騎手は通算70勝目のタイトルで、兵庫生え抜きタイ記録を樹立。管理する新子雅司調教師は、今年の9勝目の重賞勝ちで、通算39勝目。ともに同レースは 初優勝。
好発を決めたのはトライバルキング。しかしすぐさまステラモナークがダッシュを利かせて先頭に立つ。ガミラスジャクソンが2番手。ユウキラフェール、トライバルキングが続く。ステラモナークは他馬を寄せ付けず大逃げの形に。ガミラスジャクソンがついていけなくなり、ユウキラフェールが2番手に上がる。直線に向いても脚色が鈍らないステラモナーク。後方に位置したエイシンガネーシャが3番手に追い上げる。結局、4馬身差をつける完勝。2着にユウキラフェール。ステラモナークは5勝目の重賞タイトルを手にした。
下原騎手は、兵庫生え抜きとしては木村健騎手(現調教師)の地方重賞70勝(別にJRAで1勝)の記録に並んだ。ステラモナークはこのあと、名古屋の『秋の鞍』から『楠賞』そして『兵庫ゴールドトロフィー』へと向かうプランがある。 今の時点でも年度代表馬級の活躍。今後がさらに楽しみだ。
第2回 園田オータムトロフィー(勝ち馬:テンマダイウェーヴ)
今年で2回目を迎えた『園田オータムトロフィー』が行われ、3番人気のテンマダイウェーヴが逃げ切って快勝。同馬にとって3歳になってからの初勝利で、重賞は2歳時の『兵庫若駒賞』、『園田ジュニアカップ』に続く3勝目となった。騎乗した杉浦健太騎手は11勝目の重賞勝ち、管理する新井隆太調教師は12勝目のタイトルとなった。
チャービル、テンマダイウェーヴ、ヒストリコらが好スタート。1番人気の菊水賞馬ジンギは、ややスタート立ち遅れたが、ダッシュを利かせて4番手に。兵庫ダービー馬バンローズキングスは5番手にとりついた。ハナ争いを制したテンマダイウェーヴがペースを握り、再び向正面に。ペースが上がる勝負どころでジンギが遅れてしまう…。直線に入っても脚色が鈍らないテンマデイウェーヴ。2番に押し上げて追い詰めるバンローズキングス。それでも最後は3/4馬身差で振り切り『兵庫ダービー』、『菊水賞』で2着だった悔しさを晴らした。同厩舎の先輩マイタイザンを彷彿とさせる逃げ切りV!
愛息、豪太郎くんを抱いての記念撮影にご満悦の健太パパ。2歳王者が復活の勝利!粒ぞろいの今年の3歳世代の中において、改めて存在感を示した。
第1回 園田オータムトロフィー(勝ち馬:クリノヒビキ)
秋の3歳重賞『園田オータムトロフィー』が新設され、兵庫ダービーで2着だったクリノヒビキが初代王者に輝いた。同馬はこれが初重賞制覇。鞍上の高知・赤岡修次騎手は、園田での重賞5勝目。管理する橋本忠明調教師は9勝目の重賞勝ちとなった。
好スタートを切ったクリノヒビキ。逃げ馬トゥリパは後手に回る。エイシンエールとラザレフが先頭に並びかける。エイシンとラザレフ競り合う形となり、クリノは結局控えた。アゼツライトが4番手。テクノマインド、コーナスフロリダはその後ろの位置取り。ラザレフが早々と後退で、単独先頭にエイシンエール。そこへコーナスフロリダが馬体を併せに行く、さらにオータムヘイローも勝負に出る。流れが激しくなる中、クリノヒビキが一呼吸おいて仕掛けだした。直線に向いて大外からクリノヒビキが抜け出す!4コーナーで一旦、先頭に立ったオータムヘイローも食い下がったが最後はクリノヒビキが1馬身差をつけて快勝した。1番人気のコーナスフロリダは3着に敗れた
「全レースをビデオで観て、逃げるより控えた方がいいタイプと思い、最初から差す競馬を考えていた」と語る赤岡騎手。
管理する橋本忠明師は、通算300勝のメモリアルを重賞で飾った。