第22回 兵庫クイーンセレクション(勝ち馬:ニジイロ)
第22回目を迎えた『兵庫クイーンセレクション(昨年までの園田QS)』は初めて姫路競馬場を舞台に行われた。今回から西日本交流(昨年までは東海・北陸・近畿交流)として行われ、名古屋からの遠征馬ニジイロが優勝。名古屋勢としては4年ぶりの同レース制覇となった。騎乗した渡邊達也騎手は兵庫重賞は2勝目。管理する川西毅調教師は同レース3勝目で、兵庫重賞は通算4勝目となった。
スタートでは各馬が何がなんでもという形ではなく、落ち着いた先行争いに。結局、馬なりでクーシェルが先頭、2番手にマルカフォルトゥナが付けた。逃げて結果を残してきた名古屋のニジイロは敢えて控える展開に。フセノチェリーがその後ろに構え、アイルビーゼア、ユナチャンらは中団からレースを進めた。3コーナーではマルカフォルトゥナが先頭に躍り出る。それに続いてニジイロも動き、2頭が抜け出す展開に。マルカに外に振られながらも、力強く抜け出して行くニジイロ。フセノチェリーにユナチャンが迫る3番手争いに。アイルビーゼアは失速。控える形でも鮮やかに差し切ったニジイロ。マルカフォルトゥナが2着を粘り、ユナチャンが3着に。
渡邊達也騎手は初めての姫路競馬で見事に勝利。兵庫重賞2勝目となった。管理する川西調教師は同レース3勝目、通算4勝目の兵庫重賞制覇となった。これからの笠松を背負って立つ活躍が期待される渡邊達也騎手。今後も注目だ。
第21回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:ステラモナーク)
年が明けて最初の3歳重賞、牝馬限定の『園田クイーンセレクション』が行われ、1番人気のステラモナークが圧勝して、今年の飛躍を誓った。同馬にとってはこれが初重賞制覇。管理する新子雅司調教師は31勝目の重賞タイトル。騎乗した下原理騎手は62勝目となった。
揃ったスタートから、ダッシュを利かせてハナを奪うステラモナーク。2番手にハリオアマツバメ、3番手にレッドシャリオンと人気馬が前を固める。 折からの雨馬場で前が有利。後方各馬は苦しい展開に。向正面に入ってもペースを緩めず先頭キープのステラモナーク。後続はさらに追走に苦しむ流れに。4コーナー手前ではただ一頭ハリオアマツバメが食い下がって3番手以下を突き放す。直線に向くとハリオも突き放され、ステラの独走状態に。最後は7馬身の圧勝!ステラモナークが重賞初制覇を遂げた。ハリオアマツバメは2着を粘り、レッドシャリオンが最後に半馬身差まで詰めたが3着止まりだった。後方各馬は手も足も出なかった。
ステラモナークは今年の飛躍が期待される。重賞には滅法強い下原騎手の真骨頂!好素質馬の今後の成長が大いに楽しみだ!
第20回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:アリアナティー)
第20回目を迎えた『園田クイーンセレクション』が行われ、2番人気のアリアナティーが1番人気のリリコとの壮絶なマッチレースを制し、重賞初タイトルを手にした。騎乗した大山真吾騎手は、昨年に続いての連覇達成。管理する保利良平調教師は、これが嬉しい重賞初制覇となった。
アヴニールレーヴ、フセノピュアのハナ争いで幕が開く。笠松のナラが続いて、アークダイヤもこの集団に取り付く、リリコは中団で、それをマークするようにアリアナティーが進む。3コーナー手前からリリコが動いて行く!それに応えるようにアリアナティーも進出を開始!リリコがいち早く先団に並びかけ、アリアナティーさらに外から迫る!人気馬2頭のマッチレースへ。粘るリリコに迫るアリアナティー。最後はわずかにアリアナティーが抜け出す!
昨年は人気薄で、今年は人気馬で勝利して大山騎手の連覇達成!「去年は(保利)良平先生の馬を最後に差し切ってしまったので、今年は勝たせることができて良かったです」
保利良平調教師にとって、嬉しい重賞初制覇となった。
第19回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:スウォナーレ)
3歳牝馬限定重賞『園田クイーンセレクション』が行われ、9番人気だったスウォナーレが快勝。管理する坂本和也調教師は嬉しい初重賞制覇。鞍上の大山真吾騎手は10勝目のタイトルゲットとなった。
ホッカイドウ競馬でデビューし当地で3勝を挙げ、移籍後2戦目の前走を圧勝したショコラパフェ。スピード上位で前走の楽勝からも1番人気に支持された。2番人気は笠松のスリルトサスペンス。『兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』ではショコラパフェに先着。その後もJRA遠征で強い相手と闘ってきた強みを買われた。メンバー中、唯一の重賞勝ち馬トゥリパが3番人気。デビューから3戦目でも素質の高いアンナラヴェリテが4番人気、メンバーの中では『園田ジュニアカップ』最先着のミネオラチャンが5番人気に続いた。
先行馬が揃った今回のメンバー。それらを相手にショコラパフェはハナは譲らなかった。ただ、ゲートの中でチャカついて、スタートでは若干煽ってしまった。その分、先頭に立つまでに脚を使わされてしまう。そこへセイヴァーベナ、トゥリパ、ノスケアマンゾンが絡んで行き、息のつけない流れとなった。アンナラヴェリテは5番手を追走して、スリルトサスペンスは6番手で絶好の展開。ミネオラチャンは後方待機策をとった。速い流れでレースは進み、3コーナーでは勝負に出たスリルトサスペンスが先行グループに並びかけていく。さらに後方にいたミネオラチャンが一気に進出を開始する。その後ろからスウォナーレも追い上げ体勢に入った。ミネオラチャンの勢いは先行勢をもひと飲みしてしまい、4コーナーでは先頭に立ってしまった。飲み込まれた各馬は苦しくなり、差し馬台頭の展開に。ミネオラチャンが抜け出した後ろでその動きに合わせるように忍び寄るスウォナーレ。さすがにゴール前では苦しくなったミネオラチャンを抑え、最後は3/4馬身差で差し切って、スウォナーレが優勝を遂げた。自ら動いて行き、最後まで粘りを見せたミネオラチャンは勝ち馬と同等以上の評価ができる2着。力を十分に示した内容だ。3着となったスリルトサスペンスは展開は向いていたが、早めに前に並びかけた分、お終いがいまひとつ切れなかった。10番人気のノスケアマゾンは人気薄ながら、先行勢の中では一番しぶとく粘っていて、驚かされる内容だった。ショコラパフェは結局11着と大敗。スタートで若干遅れをとったことも響いたが、さすがにあのハイペースでは逃げ切るのは至難の業だった。また、この日の馬場は不良だったが、砂の補充もあって、決して前が有利な馬場とは言いがたかった。次の巻き返しに期待しよう。
勝ったスウォナーレは、力量のある地元馬が回避した『兵庫ジュニアグランプリ』に出走。大敗したがその経験を活かし、その後にアッパートライ競走に勝つなど、強豪との対戦を無駄にしなかった。そして、その先の重賞勝利へと結びつけた。 差し馬の流れで、展開が向き、馬場も味方したと片付けがちだが、ローテーションは王道を歩んでいて、人気が追いつかなかっただけとも考えられる。この勝利で、また競馬の奥深さを知ることになった。
第18回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:カツゲキマドンナ)
1月19日に行われた第18回『園田クイーンセレクション』(1400m)は、名古屋競馬からの遠征馬カツゲキマドンナが優勝!同馬にとって、初の重賞勝ち。騎乗したのは名古屋の女性騎手、木之前葵騎手。園田での初勝利が重賞制覇。管理する錦見勇夫調教師は、兵庫重賞は3勝目(‘05姫山菊花賞、’06園田フレンドリーカップに続く)となった。ここ3年は地元勢が優勝して来た『園田クイーンセレクション』。今年も成績から見て、地元優位は揺るがないとの見方が強かった。中でもスターレーンに注目が集まった。レベルの高いホッカイドウ競馬デビューで、移籍初戦を快勝したしたあと重賞の『若駒賞』でハナ差の2着と惜しいレースぶり。前走も1700mで2着だったが、距離短縮されて巻き返しに期待が高まり1番人気に支持された。今回の鞍上は高知の赤岡騎手。そのスターレーンを前走で破ったアナザードアも当然注目される。こちらもホッカイドウ競馬出身で、前走が移籍初戦だったが見事に9番人気の低評価を覆して勝利していた。連勝の可能性十分で差のない2番人気に。3番人気に笠松からの遠征馬ハリアー。これまで15戦のキャリアを誇り、強力メンバーと闘ってきた強みもある。ただ、使い詰めで中8日の連闘策がどう出るか?ローランドアイが4番人気。前走が4ヶ月ぶりのレースで3着と好走。デビュー当初から素質は買われていて、叩いた上積みを見込んで支持を集めた。木之前葵騎手が乗るカツゲキマドンナが5番人気。兄が重賞8勝のカツゲキキトキトだが、一線級では頭打ちの現状。葵ちゃん人気が先行しているように思えた。
揃った飛び出しを見せた各馬。その中から抜け出してきたのは7番人気のチョウキャプテン。永島騎手が外枠から果敢に攻めてハナを奪う。スターレーンが寄り添うように2番手に取り付いた。その後ろにカツゲキマドンナ。ハリアー、セカンドインパクトらが好位グループ。外の各馬が内に進路を取り、アナザードアは前が塞がって下がらざるを得なくなった。ローランドアイもややポジションを悪くしてしまった。この日の馬場は前に行く各馬にとって有利な馬場状況。ハナを奪ったチョウキャプテンがいいペースに持ち込んでレースを進める。それをガッチリマークするスターレーン。前走で早めに抜け出したところで馬が気を抜き、アナザードアに敗れていたので、赤岡騎手も直線までとにかく我慢する構え。3コーナー手前でペースアップしたチョウキャプテン。そこへスターレーン、カツゲキマドンナも並びかけて4番手以下の各馬を突き放していく。直線を迎えて満を持して追い出しにかかるスターレーン。内でしぶとく食い下がるチョウキャプテン。そこへ迫って来たのがカツゲキマドンナ。抜け出したスターレーンが押し切ったかと思われたゴール前、一完歩ずつ差を詰めるカツゲキマドンナが並ぶ。最後はカツゲキマドンナがわずかにハナ差捉えきって優勝した。
スターレーンは『若駒賞』に続いて重賞でハナ差に泣いた。3着はチョウキャプテンが粘り、ローランドアイがしぶとい伸び脚を見せ4着。アナザードアは位置取りを悪くしたスタート後の時点で勝負あったか、結局しんがり負けを喫してしまった。勝ったカツゲキマドンナは、デビューから12戦目で初重賞制覇。重賞8勝の兄カツゲキキトキトも、デビュー当初はひ弱な面が目立ち、重賞勝ちまで11戦を要していた。これで偉大な兄に一歩近づいた妹。鞍上の木之前騎手と共に、今後はスターダムにのし上がるのか注目される。
木之前葵騎手は、デビューから4年目。昨年70勝を挙げる大活躍で、NAR優秀女性騎手賞を2年連続で受賞している。今年に入って地方通算200勝を達成。重賞もこれで5勝目となった。決して愛らしい容姿だけではなく、それ以上に注目されていい実力の持ち主なのだ。「追い切りはわたしが行ったんですけど、すごい手応えが良かったです。前走で失敗があったので、その失敗を踏まえてイメージができていて、自信はややありました」と木之前葵騎手は内心、勝算ありとみていた。「徐々に幼さが抜けて来て、段々乗りやすくなってきましたし、(今後が)とても楽しみです」と笑顔を弾けさせた。表彰式はいつも以上にファンが集まり、木之前騎手の言葉ひとつひとつを聴き逃すまいと、熱心に耳を傾けていた。次にこのコンビで園田に参戦するのは5月25日の『のじぎく賞』になるだろう。そのときどのうような成長を遂げて姿を現すのか楽しみだ。また、それを凌駕するほどの地元馬の頑張りにも期待したい。
第17回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:スマイルプロバイド)
明け3歳牝馬限定重賞『園田クイーンセレクション』は、1番人気のスマイルプロバイドが優勝。同馬は9戦6勝で重賞初制覇。鞍上の杉浦健太騎手は重賞3勝目。管理する飯田良弘調教師は、これが嬉しい重賞初制覇となった。 人気は三分。地元のスマイルプロバイド、ランランラン。そして名古屋からの遠征馬キニナルーイが人気を分け合った。 スマイルプロバイドはデビューから3連勝をいずれも逃げ切り、4戦目の『園田プリンセンスカップ』で一気に重賞制覇を目論んだ。ところが、初めて揉まれる形となり、敢え無く8着に敗れていた。その後も連敗して臨んだ7戦目、馬群や砂を被ることを克服して勝利。続くレースでも並ばれてからもうひと伸びするしぶとさを発揮して、再びスターダムへのし上がってきた。ランランランはスマイルが初黒星を喫した『園田プリンセスカップ』の勝ち馬。当時は道営所属で、レース後に兵庫の盛本厩舎に移籍。兵庫の所属になってからは笠松、JRA(2回)と遠征を重ね、地元戦としては今回が初めての園田。まずはこの2頭の再戦に注目が集まった。他地区の馬では道営→金沢→佐賀→名古屋と転籍しているキニナルーイ。佐賀から4連勝中と勢いに乗っての参戦。逃げ脚もあって展開のカギを握る存在として、注目も人気も集めた。
好スタートから注文通りハナを奪ったキニナルーイ。スマイルプロバイドは「どこからでも競馬ができるのが強みです」とレース前から語っていた杉浦騎手。愛馬の成長を感じながら、無理なく2番手に取り付く。ランランランも、本来は逃げ馬だが、近走は控えるレースができるようになり、多少行きたがる仕草を見せるながらも3番手を進む。人気上位馬が先団を形成する流れとなった。いいペースに持ち込んだキニナルーイに、ピッタリ寄り添って追走するスマイルプロバイド。ペース自体は緩いが、マークはキツいという流れ。その後ろにランランランが追走するので、当然キニナルーイの末脚に響いてくる。結果的には2番手でありながら、スマイルプロバイドがレースの主導権を握っていたと言える。4コーナーでは外からランランランが良い手応えで迫って来て、内でキニナルーイが粘る中、ちょうど間に挟まれる格好となったスマイルプロバイド。デビュー当初なら怯んで馬群に沈んでいたに違いない。ところがモデルチェンジした同馬にとっては、勝負根性を発揮するまさに格好の場面になっただけ。並ばれてからビュンとひと伸びを見せる。内のキニナルーイはたまらず後退。外のランランランも伸びあぐねている。そこへ、道中5番手を追走してヒタヒタと詰めって来た笠松のベッロポモドーロが脚を伸ばす。ひと際目立つ末脚を使ってグングン迫って来る。ピッタリ並んでの追い比べなら負けないところだが、やや離れた位置から追い上げて来られると厳しくなる。それでも「離れてたんですけど、いつも通り根性を見せてくれました」と杉浦騎手は愛馬を讃えます。最後はアタマ差。ベッロポモドーロの追撃を振り切って勝利を収めた。3着にはランランラン。控えて後半の脚に懸ける競馬では、それほど切れ味を発揮できないタイプかも知れない。もう一度スピードを十分に活かす逃げの戦法も見てみたい。4着になったキニナルーイは全く落ち度のない乗り方。この結果は現状の力の差と思える。
勝ったスマイルプロバイドは3連勝のあと3連敗。そして復活の3連勝で重賞初制覇。逃げ切り3連勝と華やかすぎるデビュー。その後に敗戦を繰り返すと、早熟という烙印が押されがち。そのような空気が競馬関係者に漂ったが、6戦目で4着に敗れたときに、キラリと光る復活への息吹が感じられた。その後の3連勝で遂に重賞タイトルを手にすることになる。素質馬の復活はしばしば見る光景だが、こうも簡単に弱点を克服して、再び連勝街道を突き進む馬は稀有だ。鞍上の杉浦騎手の成長もしかり。昨年の9月に同馬とともに初重賞制覇に挑んだときは、プレッシャーに押しつぶされ、道中もリズムがバラバラだった。しかし、1ヶ月後にマイタイザンで『兵庫若駒賞』を、年末の『園田ジュニアカップ』ではノブタイザンで重賞制覇して、すっかり大舞台でも動じない精神力を養った。『園田プリンセスカップ』の敗戦から、このコンビがわずか4ヶ月の間にこれほどまでに成長を遂げることを誰が想像できただろうか。「何回勝っても重賞は嬉しいので、もっと勝ちたいと思います」とはつらつと応える杉浦騎手。その言やよし!伸び行く若者の屈託のない言葉に、園田競馬の明るい未来しか思い浮かばない。
第16回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:トーコーヴィーナス)
JRA桜花賞トライアル地区代表馬選定競走『園田クイーンセレクション』は、断然人気のトーコーヴィーナスが貫録を示し完勝。昨年の2歳王者は、2015年も視界良好です!同馬はこれで重賞3勝目。鞍 上の木村騎手は地方重賞56勝目。管理する吉行龍穂調教師は重賞23勝目となりました。スタートで笠松のミルクティーが落馬するアクシデント。幸い、杉浦騎手(園田)も馬も無事ながらも波乱の幕開け。しか し、レースは至って順当に。あいにくの雨で不良馬場。時計が出やすい代わりに、馬の脚元にも負担が大きくなる。そんな思いもあってハナを奪ってからも、すぐにペースを落ち着かせたトーコーヴィーナスの 木村騎手。「この馬はハナに立つとレースがしやすいですからね」と木村騎手の言葉通り、気合いをつけてスタートダッシュを決めたのに、すぐさま折り合いがつく。大本命馬がハナに立ってスローペース。し かも前が有利となる不良馬場では、他馬は勝てるはずもない。下手に競りかけようものなら、今度は自身の末脚に響いてくる。いわゆる突きバテという形となってしまうので、まさに手も足も出ない状況。 2番手につけたキクノレヨンは行きたがるの宥めるようにしての追走。ポムショコラ(兵庫若駒賞2着)が3番手に取り付き、笠松からの遠征馬ティープリーズ(園田プリンセスカップ2着)は4番手。結局、この順 でゴールすることに。トーコーヴィーナスが2着のキクノレヨンにつけた着差は2馬身。しかし、それ以上の強さであるのは誰の目にも映る。2015年、まずは楽勝のスタートを切った。今後はグランダムジ ャパンシリーズに向かうか、中央挑戦か、はたまた園田三冠路線か?関係者のあいだで、現在協議中とのこと。何れの路線にしても、このあとさらに強い相手との対戦になるのは明白で、自身の成長も必要とさ れる。市場取引価格3150万円(税込)と、地方競馬では超高額馬。今回の賞金を上積みしても1670万円。まだおよそ半分。下世話にも周りは回収額を計算してしまうが、当のオーナー森田氏は「高額馬(た かうま)を買えば回収も早い」(参考クローズアップの記事)と以前の記事にあるように、計算通りなのかも知れない。現に、ひとつ上の世代のトーコーガイア、トーコーポセイドンが3歳夏までに稼いだ賞金を、 すでにこの時点で上回っているのだから。
第15回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:トーコーニーケ)
笠松勢のフラッシュモブ(1番人気)とヨシノミカエル(3番人気)が人気を集めたが、終わってみれば地元勢のワン・ツーフィニッシュ。2番人気のトーコーニーケが2番手から抜け出して快勝。同世代の吉行厩舎 トーコー軍団3頭目の重賞ウイナーに。川原騎手は、新春賞に続いて重賞連勝。ニーケをマークしながら進んだオープンベルトが2着(同馬はこのあと南関東へ移籍)。フラッシュモブがなんとか3着を確保。 ヨシノミカエルは5着だった。名古屋のアイドル木之前葵騎手は積極策に出るも、しんがり負け。