第50回 白鷺賞(勝ち馬:ジンギ)
第50回神戸新聞杯『白鷺賞』が行われ、断然の1番人気に支持されたジンギが7馬身差で圧勝。昨年の年度代表馬が今年も好発進した。同馬はこれで重賞5勝目。騎乗した田中学騎手は通算58勝目の重賞勝ち。管理する橋本忠明調教師は通算30勝目のタイトル奪取となった。
抜群のスタートを決めたのはジンギだった。先手を奪ってスローに抑える。2番手にエイシンミコノス、3番手にタガノジーニアス。ショートストーリー、ナムラヘラクレスは中団。アンバラージュは後方からとなった。2週目の向正面で、高知のショートストーリーがスローな流れを嫌ってマクり切る。盛り返すジンギが3コーナーで再び先頭に。さらに突き放して4コーナー。タガノジーニアスは後退。ナムラヘラクレスとマイネルプリサイス追い上げて2番手に迫る。直線に向いてさらにリードを広げるジンギ。ショートストーリーは脚があがり後退。ナムラヘラクレスが2番手に。独走となったジンギ。7馬身差をつけて圧勝。格の違いを見せつけた。
「前回からスタートが速かったので、今回も(ハナに)行けたら行こうと思っていました」と振り返った田中学騎手。「名古屋大賞典を目指したい」と今後のプランを掲げた橋本忠明調教師。年度代表馬の強さを改めて示したジンギ。遠征して強豪との対戦に胸が躍る。
第49回 白鷺賞(勝ち馬:タガノゴールド)
7年半ぶりの姫路開催。15年ぶりの復活となった『白鷺賞』が行われ、昨年の年度代表馬タガノゴールドが快勝して、今年も中長距離路線での主役をアピールした。同馬はこれが重賞7勝目。管理する新子雅司調教師は重賞32勝目で、今年は『園田QS』に続いて早くも2勝目。同じく騎乗した下原理騎手も、今年の2勝目で、通算63勝目の重賞勝ちとなった。
15年ぶりの白鷺賞がスタート!名古屋のモズオラクルがハナを奪った。追い込みのタガノゴールドがまさかの2番手に!そしてエイシンニシパが3番手を追走。1コーナーでアクシデントがあり、トレジャーマップとグルームアイランドが競走を中止した。勝負どころの3コーナー。依然快調に逃げるモズオラクル。そこへ迫る人気の2頭。ここでエイシンニシパが、馬場が深い内を突いて勝負に出る!4コーナーで先頭を奪ったエイシンニシパ。それを捕まえに行くタガノゴールド。人気馬2頭の争いとなった直線。しかし勝負はあっけなく決まる。タガノゴールドがあっさり3馬身半差をつけて快勝!エイシンニシパは2着に敗れた。3番人気のマコトタリスマンが3着となり、3連単では1番人気の決着となった。
「白鷺賞は初めて勝った重賞(ユウターヒロボーイ)ですから嬉しいです」と喜びの声の下原騎手。今年もタガノゴールドが中長距離路線の主役を務めそうだ。なお、新子調教師は、地方競馬の西日本地区(笠松・名古屋・金沢・高知・佐賀・園田・姫路)重賞完全制覇の偉業を達成した。