園田金盃2020フォトレポート
2020年12月12日
1着賞金が3000万円に跳ね上がり行われた『第63回 園田金盃』。制したのはファン投票第1位、単勝の断然人気に支持されたジンギ(牡4・橋本忠明厩舎)だった。同馬は『摂津盃』に続いて今年重賞2勝目。通算では4勝目となった。騎乗した田中学騎手は、通算57勝目の重賞タイトル。管理する橋本忠明調教師は、通算28勝目の重賞勝ちで、今年は9勝とタイトルラッシュとなった。
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◆出走馬
①ジンギ 田中学騎手 1番人気
②エイシンニシパ 吉村智洋騎手 2番人気
③コスモピオニール 広瀬航騎手 12番人気
④コスモバレット 鴨宮祥行騎手 9番人気
⑤マコトパパウェロ 山田雄大騎手 8番人気
⑥テツ 大山真吾騎手 10番人気
⑦タガノジーニアス 下原理騎手 3番人気
⑧ドライヴナイト 笹田知宏騎手 4番人気
⑨アップクォーク 田野豊三騎手 6番人気
⑩アーチデューク 川原正一騎手 11番人気
⑪マイタイザン 杉浦健太騎手 7番人気
⑫マコトタリスマン 赤岡修次騎手(高知) 5番人気
いつものように好スタートを決めたマイタイザン。予想通りにハナへ。
ジンギも押っ付けて2番手につける。ドライヴナイトが3番手、エイシンニシパが4番手に続いた。
マコトタリスマン、タガノジーニアスが5、6番手。その後ろにマコトパパウェロの順。
正面では2番手以下を突き放す大逃げの形を打ったマイタイザン。
無理に抑えず、マイペースでマイタイザンが軽快にラップを刻む。
徐々に差を詰める後続各馬。
遂に3コーナーでジンギがマイタイザンに並びかけた。
直線で鮮やかに抜け出すジンギ。焦点は2着争いに。
2番手以下は大混戦の様相。
マイタイザンがしぶとく粘るが、最後の最後にエイシンニシパが2着に上がる。マイタイザンが3着に。そのあとドライヴナイト、タガノジーニアスの新子厩舎の2頭が続いた。
最後は5馬身差をつける圧勝で、古馬王者決定戦をジンギが制した。
会心の勝利で、笑みがこぼれる田中学騎手。それでも「まだ幼いところがある」と口にしたように、さらなる成長があるということで心強い。
ワン・ツーフィニッシュを決めた橋本忠明調教師。「今後は遠征も視野に入れています。JRAにも挑戦したいです」と意欲を見せた。
兵庫生え抜きのスターホース・ジンギが今後どのような活躍をするのか注目だ。
写真:齋藤寿一
兵庫JG2020フォトレポート
2020年12月5日
初めての師走開催となった『第22回 兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅢ)』は、1番人気に支持されたデュアリストが逃げ切り勝ち。デビューから3連勝で重賞制覇を成し遂げた。騎乗した福永祐一騎手は兵庫重賞は6勝目。同レースは7年ぶり4度目の制覇。管理する安田隆行調教師は昨年の兵庫GT以来の2度目の兵庫重賞制覇となった。
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◆出走馬
取消 ④グロリアスルカ(北海道)
①デュアリスト(JRA) 福永祐一騎手 1番人気
②レディバグ(JRA) 酒井学騎手 4番人気
③オンドレースンドレ 石堂響騎手 11番人気
⑤ハイクォーツ 田野豊三騎手 8番人気
⑥ツムタイザン 杉浦健太騎手 7番人気
⑦ゼンノアンジュ(JRA) 岩田康誠騎手 2番人気
⑧ルーチェドーロ(JRA) 戸崎圭太騎手 3番人気
⑨フセノチェリー 下原理騎手 9番人気
⑩ジョーロノ(浦和) 田中学騎手 6番人気
⑪ビーアイフェリペ(JRA) 松山弘平騎手 5番人気
⑫サンゼント 笹田知宏騎手 10番人気
1番人気のデュアリストがスタートを決め、ハナを奪う。
ゼンノアンジュは競りかけず2番手に。ジョーロノが3番手、レディバグは好位のインを進んだ。
ルーチェドーロが5番手、ツムタイザンは中団から末脚にかける。
初めての小回り深いダートの地方競馬にも対応、デュアリストは軽快に逃げる。
淀みなく流れる中、後続はなかなか差を詰められない。
3コーナーではさらに先行各馬がペースアップして置き去りに。
直線に向いて突き放しにかかるデュアリスト。ゼンノアンジュが苦しくなって後退。
3番に押し上げていたレディバグが勢い良く追い上げてくる。
グングン差を詰めるレディバグに対し、まだ余裕が感じられたデュアリスト。
1/2馬身差で追い上げを振り切ったデュアリストが逃げ切って優勝した。
デビューから3連勝で重賞勝ち。今後の活躍が楽しみだ。
「プレッシャーを受ける前に突き放すことができました。最後もまだまだ余裕がありました」と着差以上の強さだったと福永祐一騎手。
「初めの小回りと深い砂でも対応してくれました」と安田景一朗調教助手。
写真:齋藤寿一
12月号更新と兵庫ジュニアグランプリ情報
2020年12月1日
『第22回 兵庫ジュニアグランプリ』
12/2(水)
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12月号更新しました。
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クローズアップ:下原 理 騎手
タイトル:四半世紀に刻んだ確かな栄光
>CLOSE UPはコチラから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コラム:青木るえか
タイトル:あなたは馬に生まれ変わりたいか。
>コラムはコチラから
楠賞2020フォトレポート
2020年11月8日
全国交流の3歳重賞『楠賞』が行われた。今年から1着賞金が2000万円に倍増!全国から強豪が集い好メンバーで争われた。勝ったのは1番人気のサロルン(船橋)だった。これで同馬は7戦7勝となり無傷の重賞制覇を成し遂げた。管理する岡林光浩調教師は、兵庫で初めての重賞勝ち。騎乗した高知の赤岡修次騎手は、兵庫ではこれが6勝目の重賞勝ちとなった。
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◆出走馬
①ハナブサ 広瀬航騎手 5番人気
②ガミラスジャクソン 鴨宮祥行騎手 9番人気
③サロルン(船橋) 赤岡修次騎手(高知) 1番人気
④イチライジン 吉村智洋騎手 6番人気
⑤ディアタイザン 杉浦健太騎手 7番人気
⑥ヴァケーション(川崎) 吉原寛人騎手(金沢) 2番人気
⑦ブルベアガロン 小谷周平騎手 11番人気
⑧ステラモナーク 下原理騎手 3番人気
⑨ティーズダンク(浦和) 岡部誠騎手(名古屋) 4番人気
⑩インザフューチャー(名古屋) 戸部尚美騎手(名古屋) 12番人気
⑪サラベティ 松木大地騎手 10番人気
⑫ニュータウンガール(笠松) 川原正一騎手 8番人気
ハナを切ると思われていたサロルンがスタートで後手に回るまさかの展開!
労せずハナを奪ったのは兵庫ダービー馬ディアタイザンだった。
2番に重賞5勝馬ステラモナークがつけ、地元勢がペースを握る。
3番にニュータウンガール。サロルンは好位の内で初めて揉まれる形でレースを進めた。
有力遠征馬ヴァケーション、ティーズダンクは中団からの競馬。
ティーズダンクが3コーナーで進出を開始して先頭を奪っていく。このときステラモナークは大きく後退…。ディアタイザンも苦しくなる。
直線で抜け出したティーズダンクに食い下がるのは笠松のニュータウンガール。
そこへ外に切り替えたサロルンがなんと差しに回って追い上げてくる。さらに後ろからはハナブサが接近!
脚色は衰えず、そのまま差し切るサロルン。
ティーズダンクが2着を粘り、地元のハナブサが3着と健闘を見せた。
「スタートで滑るのは想定済みでした」と振り返った赤岡修次騎手。
差しに回ることは十分シミュレーションができていた、さすがの名手!
岡林光浩調教師は「一瞬ダメかと思ったが勝てて良かった。距離は延びても大丈夫だと思っていた」と語った。
スタートで後手に回り、初めて控えて馬群に揉まれる展開。初距離、初のコーナー4つのレース。と初物づくしでも克服し快勝したサロルン。今後どこまで連勝が伸びるのか、どんな舞台を歩むのか、非常に興味深い。
写真:齋藤寿一