12月号更新、田野豊三 騎手インタビュー、等
2017年12月1日
12月号更新しました。(1日3:00)
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クローズアップ 田野 豊三 騎手
タイトル:北の大地でつかんだもの。
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コラム 青木るえか
タイトル:ソイカウボーイはえらいなあ
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2017年12月1日
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コラム 青木るえか
タイトル:ソイカウボーイはえらいなあ
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2017年11月24日
11月21日に行われた『第19回兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』は、JRAのハヤブサマカオーが逃げ切って優勝。デビューから3連勝で重賞タイトルを獲得しました。管理する伊藤圭三調教師、騎乗したC.ルメール騎手ともに、同レース初制覇で、園田競馬場自体も初勝利だった。
◆出走馬
⑤クラウンエンジニア(JRA) 戸崎圭太騎手(JRA) 6番人気
⑧ハヤブサマカオー(JRA) C.ルメール騎手(JRA) 1番人気
⑨アスターソード(JRA) 和田竜二騎手(JRA) 3番人気
⑩モリノラスボス(北海道) 五十嵐冬樹騎手(北海道) 8番人気
⑪スリルトサスペンス(笠松) 佐藤友則騎手(笠松) 10番人気
デビューから2連勝で1番人気に推されたJRAのハヤブサマカオー。初戦が大差勝ちで、2戦目がレコード勝ち。戦歴は文句なく、あとは園田のダートが合うかどうか?
2番人気は北海道のソイカウボーイ。逃げて2連勝したあと、芝で大敗を喫したが、地元のダートに戻って3勝目は中団からの差し脚で重賞勝ちを決めていた。
JRAの他の各馬がいずれも1勝馬でということもあり、いつもより小粒で、地方勢の上位食い込みも充分考えられるメンバー構成となった。
ただ、それもレベル的には北海道勢に限られたことで、他地区や地元馬では太刀打ちできないのは明白。とくに地元馬は、代表格が北海道からの移籍初戦のショコラパフェで、生え抜きで期待できる馬の出走はなかった。つまり今年も敵前逃亡だった。
スタートを決めたハヤブサマカオー。ここまではいつも通り。あとは小回りと砂の深い園田のダートがどうか?
2番手には北海道のモリノラスボスがつけて、3番手にショコラパフェ。JRAのレナータ、アスターソードが続き好位グループを形成して行く。ソイカウボーイは敢えて控える形で、中団からの競馬となった。
向正面に入って逃げるハヤブサマカオーにモリノラスボス、アスターソードがピッタリ喰らいついてプレッシャーを与える展開となった。
それでも「馬が良い反応をしてくれました」と鞍上のルメール騎手が語ったように、厳しい流れにはならなかったようだ。
「徐々にペースを上げて行った」という3コーナーでは、モリノラスボスが後退してアスターソード1頭が迫って来た。
この間にソイカウボーイが4番手まで進出して4コーナーを迎える。
直線に向いて外からアスターソード。これに対して、いままで使ったことがなかったムチを使ったルメール騎手。ハヤブサマカオーが懸命に粘りを見せる。
ソイカウボーイが3番手に上がって前を追うが、争いは前の2頭に絞られる。
「深い砂でもよく頑張った」と愛馬を讃えたルメール騎手。
最後はクビ差凌いで1着でゴールを迎え、ハヤブサマカオーが3連勝で重賞勝ちを決めた。
アスターソードは惜しくも敗れたが、この堅実性は今後のダート重賞路線でも期待が持てそうだ。
3着となったソイカウボーイは、前の各馬が粘る展開の中、中団からよく追い上げた立派な内容。JRAとも五分に戦える実力を示した。
4着、5着は北海道のモリノラスボスとリコーパイソン。地元の3頭はまったくいいところがなく揃って二桁着順となってしまった。
勝ったハヤブサマカオーは、初めて経験する園田の小回りコースと深いダートに苦しめられ、最後はクビ差まで詰め寄られたが、なんとか振り切っての勝利。それでも勝ち時計1分27秒8は、過去に良馬場で行われた中では最速で、持ち前のスピードに加え、粘り強さも強調する重賞制覇だった。
今後はさらに上を目指す戦いが待ち受けるが、その中心的存在になるのは間違いないところ。海外の大きいレースも当然視野に入っていることだろう。そんなスーパースター候補が園田をステップにしてくれたことで、同レースのポジションもますます高くなる。
ただ、その舞台に地元の期待を背負って互角に戦う馬の出現がないことが残念だ。
インタビューでのルメール騎手は、とても小顔で可愛くて、声も明るくて日本語も上手くなって、好印象しか抱かなかった。その姿を一目見ようと多くのファンがウイナーズサークル周辺を埋め尽くしたが、それらを満足させる存在感を放っていた。
写真:斎藤寿一
文:竹之上次男
2017年11月17日
『第19回 兵庫ジュニアグランプリ』
出走馬枠順確定!
(19日00:00更新)
出走馬枠順、過去10年間のレース結果、編集長による攻略法など
盛りだくさんの内容です。是非ご覧ください。
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レースはいよいよ21日(水)開催!!
2017年11月11日
牝馬重賞『兵庫クイーンカップ』が11月9日に行われ、前年の覇者タガノトリオンフが断然の人気に応えて5馬身差で圧勝。同レース連覇を達成した。騎乗した下原理騎手は、重賞は通算46勝目。同レースは3連覇。管理する新子雅司調教師は15勝目のタイトル獲得。同レースは2年連続制覇。また下原騎手、新子師ともにリーディングを独走しながら、今年は重賞初制覇となった。
◆出走馬
⑫ラモントルドール(名古屋) 大畑雅章騎手(名古屋) 5番人気
そもそもオープン格付けなのが、前年の覇者タガノトリオンフのみで、遠征馬も条件馬が多く、俄然連覇濃厚で一強ムードが高まる。
最終的には単勝1.1倍となったタガノトリオンフが断然の支持を得た。
2番人気は3歳馬のスターレーン。春は遠征の疲れから馬体減りが目立ち、その後は十分休養に充てた。休み明けは古馬のB1で3着だったが、馬体を戻して立て直しに成功。将来性も買われて期待を寄せられた。
3番人気はオープン経験もあるユウキエナージー。笠松のベルボームは条件馬ながら、スピードを期待され4番人気に続いた。
スタートダッシュを決めたのはタガノトリオンフ。「(逃げると思われたベルボームが)となりで躓いたのが見えたので、思い切って(ハナに)行こうと思いました」と鞍上の下原騎手。最初のコーナーを先頭で迎えた時点で、ほぼ勝負は決まっていた。
2番手にピッタリマークするのがスターレーン。3番手に名古屋のラモントルドール。モズキンボシが4番手でモンドリュミエールが5番手。逃げられなかったベルボームは中団から。ユウキエナージーや、重賞でも実績のあるアルカナは後方待機策をとった。
スローの上がり勝負に強いタガノトリオンフは、他馬を十分引き付けて自分のペースに持ち込む。実力のあるオープン馬なら、このペースを嫌って早めに仕掛けられるだろうが、格上挑戦の各馬には動いて行く脚がない。
向正面から後ろで動きが見られるが、タガノトリオンフは素知らぬ顔で3コーナーを迎える。
このときに「もう大丈夫かな」と下原騎手は勝利を確信していた。
4コーナー手前で追い出すと、2番手以下をあっさり突き放してしまう。マークしていたスターレーンは懸命に追って行くが置き去りにされてしまった。
代わって2番手に押し上げたのがモンドリュミエール。そして後方待機策のユウキエナージーとアルカナが追い込んで来るが、2着争いの中に加わるのが精一杯。
それを尻目に悠々と独走するタガノトリオンフが、最後は5馬身の差を付けて圧勝。見事連覇を達成した。
2着にユウキエナージー。道中は馬群に包まれ、得意のマクリ脚を使えなかったが、地力でなんとか勝ち馬以外を捌いた。
3着のアルカナはお終い勝負に懸けるいつものスタイル。不安視された1700mでも好走したが、やはり速い流れの短距離戦の方が持ち味が活きる。
2番人気のスターレーンは6着に沈んだ。ただ、強豪にピッタリ寄り添うような正攻法のレースぶりは立派で、今後に必ず繋がるだろう。巻き返しを期待したい。
タガノトリオンフは入線後、力を抜いたところで自ら躓き歩様を乱した。異常を感じ、下原騎手はすぐさま下馬をした。
診断では骨に異常はなく、軽い捻挫だということが伝えられ、関係者やファンもホッと胸を撫で下ろした。
ゆっくり休養をとり、来春に復帰の予定ということだ。
「唯一の不安材料は、ぼくが今年重賞に勝っていないことだけ」とおどけて言った下原騎手。ただ、断然人気馬を力通り勝たせるには相当なプレッシャーがあったという。
「竹之上さんが(兵庫ゴールドカップの)実況で重賞を勝っていない下原って言ってたのが一番のプレッシャーでした」とインタビュアーにチクリとひと刺ししたが、しっかり期待に応えて重賞を勝ち、わたしの言葉をただの悪口にさせなかった辺りがさすがのトップジョッキーだ。
写真:斎藤寿一
文:竹之上次男