4月号更新、鴨宮祥行騎手インタビュー
2017年04月1日
4月号更新しました。(2日14:00)
コラム/青木るえか
タイトル:微妙な香り
>コラムはコチラから
クローズアップ/鴨宮祥行騎手
タイトル:今は辛抱、力を蓄えるとき。3年後を見てくれ!
実力と人気、そのはざまで格闘する。
アイドル系ジョッキーの素顔。
2017年04月1日
4月号更新しました。(2日14:00)
コラム/青木るえか
タイトル:微妙な香り
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クローズアップ/鴨宮祥行騎手
タイトル:今は辛抱、力を蓄えるとき。3年後を見てくれ!
実力と人気、そのはざまで格闘する。
アイドル系ジョッキーの素顔。
2017年03月4日
東海・北陸・近畿地区交流重賞『六甲盃』が3月2日に行われ、名古屋からの遠征馬カツゲキキトキトが噂にたがわぬ強さで快勝!7馬身差をつけて他を圧倒した。同馬はこれで重賞9勝目。意外にも東海地区以外では初めてのタイトルとなった。管理する錦見勇夫調教師は、今年の1月に『園田クイーンセレクション』を妹のカツゲキマドンナで制していて、兵庫では通算重賞4勝目。騎乗した大畑雅章は兵庫で初の重賞勝ちとなった。
◆出走馬
⑨エムティサラ 廣瀬航 12番人気(写真なし)
※ 名=名古屋、金=金沢、笠=笠松
1ヶ月ほど前からカツゲキキトキトが『六甲盃』参戦予定と話題に上り始めた。ダートグレードの『名古屋グランプリ』3着、『佐賀記念』4着で、今や東海地区のみならず、地方を代表する活躍を見せている同馬の存在は大きく、地元勢が敵前逃亡して出走馬が揃わないのではと心配されるほどだった。
ところがふたを開けてみると12頭フルゲート。地元園田としても総力を挙げての迎撃態勢となった。
カツゲキキトキトと同世代の4歳馬エイシンニシパは、昨年の9月に一度対戦して、4馬身差を付けられて完敗している。半年経って、お互いに成長を遂げてその差がどこまで詰められるか注目された。
昨年重賞3勝を挙げ、兵庫を代表する活躍を見せていたアクロマティックが参戦。久々の1400mだった前走でも3着したように、実力は兵庫でも屈指。距離延長でさらに前進可能であるという大方の見解となった。
オープン特別を逃げ切って連勝中のアサクサセーラも成長著しく、キトキトの前でレースを進めて、ひと泡吹かせる作戦だ。
ときに出遅れることのあるカツゲキキトキト。注目されたスタートは、無難に出て先行グループに取り付いて行く。
ハナに立つこともできたが、気合いを見せて先頭に立ったのはアサクサセーラだった。すぐさま控えて外に切り替えるカツゲキキトキト。そこへ外からエイシンニシパが並びかける。
兵庫勢の包囲網に遭い、馬群に閉じ込められるかも知れないと思われたが、抜け出して2番手に取り付いた。3番手にエイシンイーストとエイシンニシパ。アクロマティックは中団に構えた。
「ハナに立つことも考えてました」と鞍上の大畑騎手が言っていたが、アサクサに行かせてその外に2番手で十分に折り合った。
大畑騎手自身も「思った以上に折り合った」と振り返った。
もうこの時点で勝負は決まっていたと言ってもいいぐらいだった。
長距離特有の超スローペースで、上がり勝負に活路を見出そうとするアサクサセーラの木村騎手。それを徹底マークでピッタリ張り付くキトキト。
他の各馬も動きを見せないまま、馬場を一周し、2周目へと向かって行く。
残り800mを過ぎた辺りからアサクサセーラがペースアップ。それに楽々ついていくキトキト。
ところがエイシンニシパは、ここでついて行けなくなり、早くも脱落してしまう。
アクロマティックが3番手に押し上げて前を追うが、それでも大きく離されてしまった。
4コーナーを迎える前の2頭だが、手応えの差は歴然としていた。
直線でもグンとひと伸びを見せたカツゲキキトキトが、あっという間に差を広げて行く。
最後は7馬身の差をつけて悠々ゴールを迎えた。
アサクサセーラが2着を粘り、さらに4馬身差でアクロマティックが続いた。
兵庫のトップクラスを赤子扱いにして、ちぎって捨てた。
映像でしか強さを知ることができなかったが、カツゲキキトキトを間近で感じて、やっぱり強いと改めて思った。
近隣地区の生え抜きの馬が、中央勢にも怯まず五分に渡り合っている。
しかもその強さを目の当たりにしたことで、勝手に抱いていた親近感がさらに強まった。
次走は地元名古屋の『名古屋大賞典』に照準を合わせている。多くの園田ファンも応援に加わり、念願のダートグレード制覇へ後押しとなればと思う。
写真:斎藤寿一
文:竹之上次男
2017年03月2日
3月号更新しました。
(2日21:00)
クローズアップ 小谷周平騎手
タイトル:騎手と良き家庭人のはざまで…。
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コラム 乗峯栄一
タイトル:『サラブレッドと暮らしている』と暮らしたい。
>コラムはコチラから
2017年02月11日
新設された重賞『園田ウインターカップ』は、断然の人気を集めたトウケイタイガー(牡6・住吉朝男厩舎)が逃げ切り5馬身差の圧勝で幕を閉じた。同馬にとっての初重賞制覇で、管理する住吉調教師にとっては10年ぶりの重賞勝ちとなった(通算3勝目)。騎乗した川原騎手は通算106勝目の重賞勝ち。
◆出走馬
⑨マルトクスパート〓競走除外〓
新設重賞で盛り上がるはずが、フルゲートにならず、さらに直前にマルトクスパートの除外があり、9頭と寂しい出走馬となった。
これは4日前の2月5日に高知競馬場で行われた『黒潮スプリンターズカップ』があり、兵庫から4頭も参戦していた。この4頭が出ていればもっと盛り上がっていたことだろう。
ただ、少頭数になった原因は、強すぎるトウケイタイガーとの対戦を避けるためのものだったというところもある。実際、フルゲートになっていても、結果は変わらなかっただろう。
トウケイタイガーの前走は出遅れ、外を追い上げてかかってしまい折り合いを欠く。相手のペースに合わせて直線を迎えたところ、思ったほどの伸びが見られず、一度負かしたエルウェーオージャにあしもとを掬われた。
その反省から、「スタートが良ければハナに行こうと思ってました」の言葉通り、ハナを奪って主導権を握った。
もうこの時点でレースはほぼ決していた。
2番手にドリームコンサート、タガノトリオンフが3番手。アクロマティックは先団から離れた7番手を進んだ。
折り合いが難しいところがあるトウケイタイガーにとって、自分のペースでレースができる分、逃げていればリラックスな走りができる。
2番手でピッタリマークするドリームコンサートだったが、次第に手応えに差が出て来る。
他の各馬を懸命に追うが差がなかなか詰まらない。
直線に向いて川原騎手が軽く追い出すと、あっという間に差が広がった。
川原騎手はビジョンで後ろを確認しながら、まるで条件戦を楽勝するかのように、5馬身差で重賞を制覇してしまった。
2着にそのままドリームコンサートが粘り、さらに9馬身差をつけてアクロマティックが3着。タガノトリオンフは4着。勝ち馬の強さだけが際立ったレースだった。
間違いなく現時点で兵庫No.1の、ダートグレードも狙える存在のトウケイタイガー。
全兄は昨年の地方競馬年度代表馬のソルテ。血統面からも活躍が大いに期待される。
兄との対決も実現すると盛り上がるだろう。
そのためには、前走で敗れたように相手に合わせるレースだけは避けて欲しい。つまり強いところを選んでレースを使って欲しい。
3月の『黒船賞』(高知)、5月の『かきつばた記念』(名古屋)を視野に入れ、兵庫を代表する、地方を代表する活躍ぶりを期待する。
写真:斎藤寿一
文:竹之上次男