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GJC総合優勝は岩田康誠騎手!

12月15日、全国2000勝以上騎手の祭典『第24回ゴールデンジョッキーカップ』が開催されました。

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今年参戦の精鋭12名

 

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騎手紹介式へ向かう猛者たち。

 

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恒例の、吉田勝彦アナウンサーによる騎手紹介セレモニー。

 

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JRA 岩田康誠騎手

 

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JRA 内田博幸騎手

 

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岩手 村上忍騎手

 

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浦和 内田利雄騎手

 

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大井 的場文雄騎手

 

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笠松 向山牧騎手

 

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高知 赤岡修次騎手

 

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高知 嬉勝則騎手

 

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佐賀 山口勲騎手

 

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佐賀 真島正徳騎手

 

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兵庫  川原正一騎手

 

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兵庫 木村健騎手

 

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初戦の『ファイティングジョッキー賞』では、出遅れながら岩田康誠騎手が快勝!

 

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勝ち馬:ウエバフラッシュ

 

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「出遅れると聞いてましたが、しっかり出遅れました(笑)」

 

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第2戦『エキサイティングジョッキー賞』

 

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嬉騎手が鮮やかな逃げ切り!

 

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勝ち馬:ブレーヴブラッド

 

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「実は園田では初めての勝利です」

 

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第3戦『チャンピオンジョッキー賞』

 

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的場文男騎手会心の勝利!

 

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勝ち馬:ステージインパクト

 

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「ホント園田はいい思い出ばかりです♪」

 

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岩田騎手が総合優勝!2位には勝ち鞍こそないものの、向山騎手が食い込み、最終戦を勝った的場騎手が3位に。

 

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「(優勝賞金)100万円は、兵庫県騎手会に全額寄付します!」と発言した岩田騎手に拍手喝采でした!

 

写真:斎藤寿一

女王サルサ様、真の王者に!

ファン投票&記者選抜『園田金盃』が12月3日に行われ、2番人気の支持を受けた牝馬のエーシンサルサが逃げ切って快勝。夏、秋の牝馬重賞に続き、年末の大一番を制して真の王者に輝いた。

エーシンサルサは、今年の重賞3勝目。通算6勝目のタイトル。橋本忠男調教師は49勝目、下原騎手は38勝目の重賞勝ちとなった。

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レース結果はコチラ。

ファン投票1位で、レースでも1番人気に支持されたのはエーシンクリアー。今年は佐賀の『はがくれ大賞典』、『姫山菊花賞』と重賞2勝。それ以外に遠征を含めて重賞で2着2回、4着2回と堅実な結果を残してきた。

ファン投票3位はエーシンサルサ(2番人気)。『兵庫サマークイーン賞』、『兵庫クイーンカップ』と夏秋の女王に輝き、今回は真の王者を目指す。

3番人気に支持されたのはメイショウヨウコウ。こちらは記者選抜での出走。ファン投票では第22位だったが、上位馬の回避が相次ぎ、9番目での出走。重賞で4着2回。タイトルは目の前だ。

4番人気はエイシンホクトセイ。ファン投票では24位。門別や南関東で活躍した実力馬。園田で重賞経験はまだないが、底が割れていないだけに不気味さ漂う。ミステリアスな部分が支持を集めた。

ファン投票6位で、5番人気はトーコーニーケ。前年の覇者で年代表馬。重賞勝ちは1年間遠ざかっているが、完全復活を求めるファンの声は当然多い。

6番人気はJRAの岩田康誠騎手が乗るユニフィケーション(ファン投票15位)。『摂津盃』では1番人気に支持されるほどの期待を集めたが10着。その後も結果が出ていないが、ファンが改めて大舞台へ押し上げた。

その『摂津盃』を勝ったのが11歳馬のダイナミックグロウ。上積みこそないが元気一杯。ファン投票で9位になるほど人気も高い。レースでは7番人気に。

アランロドが8番人気。重賞で常に堅実な末脚を披露して、勝ちこ鞍こそないが掲示板は一度も外していない。ファン投票でも13位にランクインしている。

9番人気サウスウインドには、ホッカイドウ競馬の五十嵐冬樹騎手を起用してきた。同馬の初勝利をアシストした騎手で、あとひと押しがきかない現状を打破するためのコンビ復活。

10番人気のオーケストラピットは、記者選抜で選ばれた。それでも実力的には重賞で常に惜しいレースが続いており、決して侮れない。勝負どころでの反応が鈍る不器用さを克服したいところ。

しんがり人気は3年前の覇者で、新春賞連覇の実績があるニシノイーグル。復活待望久しいが、ファン投票17位で、いまだに根強い人気を誇る。

ファンや記者のアツい想いを乗せて、いよいよ決戦のファンファーレ。

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抜群の好スタートを切ったのはエーシンサルサ。元々発馬の悪い馬で、一番気を遣う場面でもあったが、それを楽々クリアしたことで陣営もホッとしたことだろう。もうこの時点で勝負あったと言えるのかも知れない。

トーコーニーケがそれを追いかける形で2番手。エーシンクリアーが押して3番手までポジションを上げる。サウスウインドが4番手の内側で、その外にハナを奪えなかったダイナミックグロウ。さらに外にエイシンホクトセイが付ける。

馬群が切れて、ユニフィケーションが中団に位置し、並ぶようにしてメイショウヨウコウ。出遅れたオーケストラピットが後ろから3番手になり、アランロド、ニシノイーグルは例によって末脚勝負で後方待機策。

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向正面で始まったレースは、正面に入るころにペースが落ち着き、1コーナーに差しかかるころにはさらにペースが落ちた。

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こうなると完全にエーシンサルサのペース。かと言って、後続各馬はいつまでも楽な展開にはさせられない。ここで動いて行ったのが岩田騎手のユニフィケーション。勝負どころと睨んで進出を開始する。

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後方にいたオーケストラピットも、ガラッと開いた内をすくって差を詰める。メイショウヨウコウもここで差を詰めにかからないといけないが、思ったほどの反応がないでいる。

3コーナーでトーコーニーケが先頭に並ぶ。エイシンホクトセイもこれに迫り、ユニフィケーションも襲いかかる。内からはサウスウインドが詰め寄ったところで、エーシンクリアーは一旦行き場をなくして6番手に下がってしまう。追い込み勢もすぐ後ろまで迫って来ている。

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一瞬ピンチに思えたエーシンサルサだったが、直線に向いたところであっさり後続を突き放す。スタミナ配分が完璧だったのだ。

余力十分で、最後は2馬身差の逃げ切り完勝。

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逆につついて行ったニーケが失速。内をすくったサウスウインドが2着に上がる。出遅れながら長くいい脚を使ったオーケストラピットが3着に食い込んだ。

エーシンクリアーは最後に差を詰めて4着。4コーナーで進路を塞がれたのが痛かった。5着には、お終いキッチリ伸びるアランロドが入った。

勝ったエーシンサルはこれで今年の重賞3勝目。牡馬陣を一蹴したことで評価が高まり、年代表馬の座も見えてきた。

「これを一番狙ってましたから」と平井オーナーが言われたように、大きく近づいた。

ただ、代表馬の座が決まった訳ではない。3歳馬のトーコーヴィーナスは、3歳牝馬限定ながら重賞4勝。南関東の強豪相手に重賞で2着2回。賞金では2463万8000円とサルサをのそれ(1559万1000円)を大きく上回る。

そして忘れてはならないのがタガノジンガロ。園田金盃ファン投票期間中(結果は2位)に、大井で亡くなるという悲劇に見舞われた。

『兵庫大賞典』、笠松の『サマーカップ』と重賞2勝。ダートグレードで2着1回、3着1回、5着1回。賞金は2015万円。

間違いなく、一番強いところで闘ってきたのはタガノジンガロだ。

規定では12月31日現在で兵庫県競馬に在籍しているかどうかが選考する第一基準。一昨年のオオエライジンも、大晦日の電撃移籍で選考対象から外された。

それでもジンガロの場合、移籍したのではなく亡くなったのだ。何もかも四角四面に捉えてもらいたくないものだ。

ジンガロが選考対象になったならば、果たしてどの馬が代表馬となるのだろう?票は割れるように思える。

ともかく、エーシンサルサは最有力候補となった。一度調子が下降した牝馬がよく立ち直った。しかも重賞を3勝もするのだから恐れ入る。

このあとは『新春賞』に駒を進めることになる。しかしここはハンデ戦だ。

「あんまり(斤量が)重すぎたら回避するで」と言った橋本忠男調教師の表情は、出走できないぐらいの評価をしてくれること待ち望んでいるかのようだった。

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写真:斎藤寿一
文:竹之上次男

JRA勢上位独占~兵庫JG~

『第17回兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』は、JRAからの遠征馬サウンドスカイが1番人気に応えて快勝。同馬は芝で2連敗したあと、ダートに転じてこれで3連勝となり重賞初制覇。一躍、ダート戦線の主役候補となる。

 

管理する佐藤正雄調教師は、園田での重賞は初勝利。騎乗した戸崎圭太騎手は、昨年の『兵庫CS』をエキマエで制して以来、園田で2度目の重賞勝ちとなった。

 

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レース結果はコチラ

 

園田で行われる他のダートグレード競走と比べて、地方勢の活躍が目立つのがこの『兵庫JG』。

 

今年出走したJRA勢はダートで連勝中のサウンドスカイ以外はダート経験のない馬ばかり。それでも芝でオープン勝ちのある各馬で、実力は折り紙つき。とは言え、過去に初ダートで臨んで勝ったのはただ一頭で、ほとんどが着外に敗れていた。

 

いよいよもって地方勢、地元勢にもチャンスが膨らんでくる。中でも注目されたのが、デビューから4連勝の地元馬マイタイザン。

 

これまで勝ち鞍こそない地元馬だが、2着3回、3着3回と上位には絡んでいる。そんな各馬と比べても、決してヒケをとることのない競走センスの持ち主。当然、好レースを期待したくなる。不安材料は、これまで砂を被ったり、揉まれたりした経験がないこと。そこへ来て外枠を引き当てたことで、少しばかりは不安が解消された。

 

全馬マズマズの飛び出しを見せたスタートで幕を開けたが、JRAのマシェリガール(5番人気)がやや後手に回る展開となった。

 

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逃げたのはJRAのコウエイテンマ。初ダートながら父カジノドライヴ、姉は園田で活躍中という血統背景から3番人気に支持されていた。

 

地元のタケマルリート(10番人気)が果敢に2番手に。1番枠からスタートしたJRAオデュッセウス(2番人気)は、その内枠を捌くのに苦労し、折り合いを欠いてしまう。なんとか鞍上の岩田騎手が宥めて外に出すが、向正面に入るまでかなりスタミナをロスしてしまった。

 

4番人気に支持されていたマイタイザンはそれらを内に見ながらの4番手。絶好といえるポジションを取れた。サウンドスカイはその後ろのグループに取り付いて中団だったが、ジワジワと馬ナリで上がって行き、3番手グループまで押し上げる。

 

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向正面に入って動きを見せたのが、スタートで後手に回ったマシェリガール。マクるようにして先頭グループに並びかける。さすがに横山典弘騎手は何かをやってくれる人だ。

 

連覇を狙う浦和の小久保厩舎が送り出すジョーフリッカー(7番人気)も動いて行くが、こちらは一旦脚をためて直線勝負に懸ける作戦。

 

このとき、マイタイザンは内からと外からに挟まれる格好となり、馬自身が怯んでしまう。これまでとの相手関係の差が如実に表れて、敢え無く後退…。

 

3コーナーではオデュッセウスが押し出されるようにして先頭に躍り出る。しかし内からコウエイテンマが盛り返し、外はマシェリガール。その後ろから良い手応えで迫るサウンドスカイ。JRA4頭が上位を独占して直線を迎える。

 

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マクり脚を披露したマシェリガールがまず脱落。そして、前半で折り合いを欠いたオデュッセウスも末脚が鈍ってしまう。

 

逃げたコウエイテンマがもうひと踏ん張りするところへ、外から鋭い決め脚でサウンドスカイがあっさりと差し切った。

 

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例年に比べて手薄と思われていたJRA勢だったが、終わってみれば4着まで独占。3歳春の『兵庫CS』ではよく見る光景だが、『兵庫JG』では意外に2008年以来2度目のこと。3着まで独占も、3度目のことだった。

 

地方馬最先着は、浦和のジョーフリッカー。6着に道営のナイスヴィグラスで、マイタイザンは7着に沈んだ。

 

勝ったサウンドスカイはダート1400mで3連勝。これからは距離延長も求められる。

 

「一生懸命走りすぎなければ、大丈夫だろうと思います」と騎乗した戸崎騎手が答えた。

 

確かに道中、馬群の中で少し行きたがるような仕草は見せたが、そのあとは楽に追走しての最後の末脚。対応は十分に可能ではないかと思わせる。

 

父のディープスカイは産駒の初重賞勝利。自身はダート未経験で競走生活を終えたが、Bold Ruler5×5×5のクロスがあり、ダートでもかなり活躍するのではないかと見ていた。そこへミスプロ系との配合、さらにSecretariatのクロスも加わり、サウンドスカイはかなりダート色が強い血統となった。

 

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馬群にも怯まない根性と確かな末脚は、伸びしろ十分で今後が楽しみになってくる。

 

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一方、完敗となったマイタイザンは「この経験が次に繋がればと思います。そして、選ばれれば、川崎の『全日本2歳優駿』に行きたいです」と杉浦騎手は決して下を向いていない。

 

強い馬との手合せが、素質開花の扉を開く!頑張れマイタイザン!!

 

写真:斎藤寿一
文:竹之上次男

夏も秋も女王サルサ!

秋の女王決定戦『兵庫クイーンカップ』は、夏の『兵庫サマークイーン賞』でも女王に輝いたエーシンサルサが、秋も快勝!両レースの同年制覇は、2012年のロッソトウショウ(金沢)以来2頭目。重賞は通算5勝目となった。

 

管理する橋本忠男調教師は同レースは4年ぶり2度目の制覇で、重賞48勝目。騎乗した下原騎手は重賞ハンターの異名を取るが、意外にも今年の初重賞勝ち。同レースも初制覇で、通算では37勝目。

 

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レース結果はコチラ

 

交流重賞が盛り上がる条件は、他地区の馬が強いこと。地元馬との対決姿勢が高まり、応援にも熱が入る。

 

金沢から3頭、名古屋から2頭が参戦。中でも金沢の先行馬2頭がなかなかの実力。

 

セイカフォルトゥナ(3番人気)はJRA在籍時に1000万クラスを勝利。準オープンでもハナを切るほどのスピードが武器。

 

金沢に移籍初戦となった前走は惨敗。ただ、スタートで後手に回ってしまったことが敗因で、度外視できる。

 

エトワールドロゼ(5番人気)は、8月の『読売レディス杯』(金沢)で今回2番人気に支持されたリノワール以下を封じ込めている。

 

生粋の金沢っ子で、過去23戦して掲示板をハズしたのはたった4回という堅実派。

 

迎え撃つ地元勢は、エーシンサルサが1番人気。夏の『兵庫サマークイーン賞』を連覇して、秋の女王も狙う。

 

2番人気リノワールは積極的な遠征で力を付け、地元でタイトル奪取に期待がかかる。

 

4番人気はトーコーニーケ。昨年の代表馬がようやく上昇ムード。復権を懸け、陣営は万全の仕上げで臨む。

 

昨年1番人気で5着に敗れたオーケストラピットが、一年経って立派なオープン馬に成長を遂げた。

 

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抜群のスタートはエーシンサルサだ。しかし、先行馬が揃った今回のメンバーではハナに立てず、結局6番手まで下げる。

 

気がかりだったスタートを無難に決めたセイカフォルトゥナがダッシュを利かせて先頭に立つ。

 

外からエトワールドロゼが2番手に上がって、金沢勢がペースを握ろうとする。

 

そこへ地元馬で唯一割って入ったのがスマイルヴィジット。3頭ひしめき合ったが、エトワールが控えて3番手に。

 

トーコーニーケは絶好位の4番手のインコース。末脚にかけるリノワールは中団の後ろ。昨年3着だったアランロド(7番人気)はもっと前での競馬を試みたが、他馬が思った以上に速く、結局いつものように後方待機。オーケストラピットは最後方のからの競馬となった。

 

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この日の馬場は完全に前が有利。逃げた馬はここまで9レース消化して、全て連対していた。

 

ハナは奪ったセイカフォルトゥナには有利な馬場だが、やや速い流れ。それをつつく格好で並びかけて来たのがトーコーニーケ。相手を潰して、自らは抜け出そうとする積極的に勝ちに行くレースぶり。

 

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この間に徐々に差を詰めるエーシンサルサ。リノワールも一緒になって上がって行く。

 

しぶとく粘るセイカフォルトゥナに、迫って行くトーコーニーケだったが、直線に入ってその末脚が鈍る。リノワールも追い上げる脚の勢いが失せる。

 

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ここで、エーシンサルサが溜めていた末脚を爆発させる!

さらに外からは、一旦最後方に下がったアランロドが伸び脚を発揮する。

 

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粘るセイカを最後の最後、クビ差捉えてエーシンサルサが差し切り優勝。

 

逃げたセイカが2着を確保し、鋭い差し脚を見せたアランロドが昨年に続いて3着となった。

 

4着は格下からの挑戦、アグネスチャンスが食い込んだ。これは馬場の内を終始ロスなく立ち回ったのが功を奏した。

 

ニシノイーグルが5着だったが、復活と言えるほどの内容ではなかった。

 

オーケストラピットは、良いところなく6着。逃げ馬をつついたトーコーニーケは7着に沈んだ。

 

エーシンサルサは、これで重賞5勝目。牝馬限定戦は4勝目。牡馬相手に勝ったのは一度だけだが、その昨年の『摂津盃』が57kgのトップハンデを背負いながら、6馬身差をつけるほど、べらぼうに強かった。

 

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そのころと比べると、まだ物足りない気がするが、それでも最後の末脚は際立っていた。

 

次は12月3日の『園田金盃』(ファン投票&記者選抜)になるが、暮れの大一番で牡馬をも蹴散らし、真の王者となることができるかどうかに注目が集まりそうだ。

 

このレースの2日前に亡くなったタガノジンガロとの対戦が楽しみだったが、残念だが夢と消えた。

 

ジンガロの分まで、これからの園田を盛り上げてもらおう。

 

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写真:斎藤寿一

文:竹之上次男

1 68 69 70 71 72 73 74 95