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年代表馬は3歳牝馬トーコーニーケ!

平成26年優秀馬選考会が行われ、選考委員15名の投票でそれぞれの最優秀馬を選出。その中から代表馬を決定しました。

 

選考結果は次の通りです。

※昨年の年齢で表記しています。

 

年代表馬 最優秀3歳馬 最優秀牝馬
トーコーニーケ(牝3・吉行龍穂厩舎)
戦績:9戦【5-2-0-2】
重賞:園田クイーンセレクション 1着
   若草賞(名古屋) 1着
   東海クイーンカップ(名古屋) 1着
   のじぎく賞 1着
   園田金盃 1着

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最優秀2歳馬
トーコーヴィーナス(2牝・吉行龍穂厩舎)
戦績:8戦【6-1-0-1】
重賞:園田プリンセスカップ 1着
   兵庫若駒賞 1着
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最優秀4歳以上馬
タガノジンガロ(牡7・新子雅司厩舎)
戦績:8戦【4-0-1-3】
(兵庫在籍時のみ)
重賞:かきつばた記念(JpnⅢ) 1着
   姫山菊花賞 1着

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特別優秀馬
エーシンサルサ(牝4・橋本忠男厩舎)
戦績10戦【6-1-0-3】
重賞:読売レディス杯(金沢) 1着
   兵庫サマークイーン賞 1着
   摂津盃 1着

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オオエライジン(牡6・寺嶋正勝厩舎)
戦績4戦【2-0-0-2】(永眠)
重賞:報知オールスターカップ(川崎) 1着
   兵庫大賞典 1着

オオエライジン (1024x683)

 

特別敢闘馬
ハルイチバン(牡4・平松徳彦厩舎)
戦績:9戦【4-5-0-0】
重賞:六甲盃 1着

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インディウム(牡2・田中範雄厩舎)
戦績:4戦【4-0-0-0】
重賞:園田ジュニアカップ 1着

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表彰式は1月22日(木)、第6レース終了後、園田競馬場西ウイナーズサークルで行われます。

大混戦『新春賞』は大波乱!

新春恒例の伝統の一戦『新春賞』は、ハンデ戦らしく大混戦。結果は7番人気のエーシンスパイシーが見事に勝利!鞍上の松浦聡志騎手、管理する橋本忠明調教師にとっも初の重賞タイトル獲得となったのです。

 

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成績はコチラ

 

昨年の12月4日に行われた『園田金盃』の再戦メンバー。そうなれば当然上位各馬は有力候補となるが、今回との斤量差が微妙に影響すると思われ難解にさせる。

 

園田金盃との斤量比較
※着順は園田金盃でのもの。2着は同着

 

1着 トーコーニーケ 54kg⇒55.5kg
2着 ハルイチバン  56kg⇒58kg
2着 ラヴフェアリー 54kg⇒55kg
4着 シルクシンフォニー 54kg⇒54kg
5着 ニシノイーグル 56kg⇒55.5kg
6着 ブルースイショウ 56kg⇒54kg
7着 トーコーガイア 56kg⇒56kg
9着 トーコーポセイドン 56kg⇒55kg

 

1番人気に支持されたのは『園田金盃』でも1番人気だったハルイチバン。トップハンデでも、これまで17戦連続3着以内を確保している安定感は強みで、大きく崩れないだろうと誰もが思う。しかし、競馬は分からないもの。まさか、まさかの出遅れで、最後方からとなってしまうのだから。

 

2番人気はトーコーニーケ。重賞連勝を狙う強豪牝馬。前回は逃げの手に出たが、今回は控える形で3番手からのレース。3番人気トーコーガイアはいつもより前でレースを進める6番手。その後ろに4番人気のラヴフェアリーが続く。5番人気でこのレース2連覇中のニシノイーグルは後ろから3頭目で脚をためる。

 

ロケットスタートを決めたは11番人気のクリノチョモラーリ。最軽量を活かす気風の良い大逃げ。離された2番手に2ヶ月ぶりのレースとなるエーシンスパイシー。向正面でスタートを切られたレースは、正面を一旦通過しても縦長の展開のまま進んで行く。

 

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向正面に再び入り、仕掛けだす各馬。エーシンクリアーが動きだし、トーコーガイアにもムチが入る。ラヴフェアリーも連れて進出を開始。ニシノイーグルもポジションを上げて来る。その間にも、まだハルイチバンは最後方。

 

3コーナーでクリノチョモラーリが失速して大きく後退。エーシンスパイシーが押し出される形で、4コーナーを先頭で迎える。トーコーニーケが2番手に上がるが思いのほか伸び脚がない。ニシノイーグルが一気の脚で3番手の外まで迫って、これに並ぶようにしてエーシンクリアーも追い上げる。

 

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直線でまだ余力のあったエーシンスパイシーが突き放す。それをニシノイーグル、エーシンクリアーが猛追。トーコーニーケはこの争いから脱落。ハルイチバンがようやく4番手グループまで追い上げるが万事休す。

 

一瞬は勢いからニシノイーグルの3連覇かと思わせたが、内でしっかり粘ったエーシンスパイシーが押切り。人馬ともに重賞初勝利となったのです。

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ニシノイーグルは3連覇こそ逃したものの3年連続このレースで連対するのだから立派。”ミスター新春賞”といったところか。

 

3着は6番人気のエーシンクリアーが食い込み、ハルイチバンは最後はよく追い上げたものの、結局4着に終わって、連続3着以内は途切れてしまった。伸びを欠いたトーコーニーケは6着。トーコーガイアはいいところなく8着に敗れた。

 

3連単は27万9970円の配当で、園田競馬の重賞戦線は、大波乱の幕開けとなったのでした。

 

勝ったエーシンスパイシーは通算12勝目。かつて下級条件から8連勝していた素質馬。準オープンのA2クラスではややもたついたがその後にA2、A1と連勝してオープンまで駆け上がった。

 

初の重賞挑戦となった『兵庫クイーンカップ』では、2番人気に支持され注目を集めた。しかしスタート前に突進してしまい、精神的に影響を及ぼしたか、粘りを欠いて4着になっていた。

 

重賞級の力は十分備わっていたわけで、好走したのは当然の結果と言える。今回は2ヶ月ぶりのレースということもあって、人気の盲点になっていたのかも…。

 

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レース後、既に馬上で泣きじゃくっていた松浦聡志騎手に、待ち構えていた橋本忠明調教師も思わず感極まり、お互い泣きながら抱き合って喜びを分かち合ったのでした。

 

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デビューから18年。「騎手を続けて来て、ホントに良かったです」と表彰台では笑顔で喜びを語った松浦聡志騎手。

 

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これからさらなる活躍を期待するとの問いには「ぼちぼちやりますわ(笑)」と涙は完全に消え、いつものお調子者が顔を出していた。

 

写真:斎藤寿一

文:竹之上次男

女王粉砕!インディウムが無敗で2歳王者に!!

園田競馬2014年を締めくくる重賞レース『園田ジュニアカップ』は、絶対王者として君臨していた7戦6勝トーコーヴィーナスを、デビューからわずか54日目で臨んだインディウムが差し切って勝利しました。

 

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同馬はこれで4戦4勝、重賞は初制覇。管理する田中範雄厩舎は重賞36勝目。鞍上の川原正一騎手は、なんと通算99個目のタイトル。2015年に大台の重賞100勝を目指すことになります。

 

レース結果はコチラ

 

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トーコーヴィーナスが負けたレースは、JRAや他地区の強豪が集う『兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』だけ。しかも逃げた2番人気のウィッシュハピネスを追ってハイペースを作り、同馬を4着に潰してしまうほどプレッシャーを与える走り。さすがに自身も苦しくなって7着に敗れたが、4コーナーで前をカットされる不利も痛かった。

 

続く認定レースでは別定重量で57kg。2歳の牝馬が背負うには、あまりにも重いと誰もが思う酷量。それでも勝ってしまうのだから凄い。重賞レースは他地区との交流重賞『園田プリンセスカップ』と地元デビュー限定の『兵庫若駒賞』を勝っている。今回は地元デビューの限定戦、王座防衛は間違いないと思ってなんら不思議のないこと。当然のように断然の人気になって単勝1.6倍。

 

しかし3戦3勝の無敗で出走する挑戦者、インディウムにも期待をかけるファンも多く、無敗であるというのは強みと、年末独特の夢を求める想いがそうさせるのか、2.5倍と思ったほど突き放されずに続く2番人気。

 

抜群のスタートを切ったトーコーヴィーナス。ダッシュも効かせて2番手以下を少し突き放すようにしてペースを上げます。一方、これまでの3戦、いずれもスタートが巧く決まらなかったインディウム。加えて初めて立つ1700mのスタート地点、戸惑いを見せるかと思いきや、これまた見事にスタートを決め、すぐさま3番手に取り付きます。

 

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ややペースを落ちた正面スタンド前で、インディウムが2番手まで押し上げる。これまでインディウムの主戦を務めていたからこそ、木村騎手は想定済みとばかりに、余裕で待ち受ける先頭のトーコーヴィーナス。残り600m付近からこの2頭が動き出すと3、4番手に付けていた3番人気のポッドライジングもついて行けなくなる。こうなると完全にマッチレースの様相に。

 

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手応えに余裕が感じられたトーコーヴィーナスに対し、懸命に追って迫るインディウム。それでも追い比べになると突き放されてしまうのではと思っていたら、執拗に食い下がりを見せる。デビュー戦で2着馬に4秒4の大差をつけた好素質馬は並ではない。それどころか、直線ではトーコーヴィーナスを掴まえてしまうのですから。

 

最後は1馬身1/4の差をつけて快勝。デビューから54日目、4戦4勝で無敗の2歳王者が誕生したのです。

 

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2着に敗れたものの、3着のポッドライジングには6馬身差をつけているわけで、やはりトーコーヴィーナスも相当強い。スタート後に多少速い脚を使ったことが影響したか、追い出してから思ったほど伸びず、地元馬に初めて黒星を喫してしまった。それも「相手のペースに合わせたくない」という陣営の思いがあってのことで、悲観する内容ではなさそう。今回は思った以上に相手が強かったというだけのこと。

 

勝ったインディウムはデビュー戦もさることながら、その後も9馬身、6馬身と圧勝続き。ただ、強い相手にもまれていない経験不足が、一気の相手強化で面食らうというのはよくあること。それを真っ向勝負で女王を破った能力は只者ではない。トーコーヴィーナス一強と目されていた、明けて3歳となる世代。

 

これで二強。いや、このインディウムより素質は上と田中範雄調教師が言うダイリンエンドもいる。デビュー戦で2着馬に2秒1の大差をつけて圧勝。同馬も加わるとなれば、園田の3歳戦線が厚みを増していくことになり、益々楽しみが増える!

 

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年の括りに味わったどよめきが、春の期待感へと変わって行く。

写真:斎藤寿一
文:竹之上次男

謹賀新年

競馬ファンの皆さま、新年あけましておめでとうございます!

園田競馬の新春競馬は、1月2日からスタートします!どうぞご期待ください!!

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