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今年のその金ナイターが終了

今年のその金ナイターはフィナーレを迎えました。

大いに盛り上げてくださったファンの皆さま、本当にありがとうございます。

来週からはデイ競馬。これからも園田競馬をよろしくお願いします。

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ラヴフェアリー初重賞制覇!

北陸・東海・近畿地区の秋の女王決定戦『兵庫クイーンカップ』は、地元馬ラヴフェアリーが堅実駆けからの脱却で見事に勝利。

 

同馬にとっての初重賞制覇を成し遂げました。管理する野田忍調教師は9年ぶり2度目のタイトルゲット。騎乗した松浦政宏騎手は14勝目の重賞勝ちとなりました。

 

レース結果はコチラ

 

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春から夏にかけて圧倒的な強さを発揮したエーシンサルサが休養に入り、ダートグレード戦線で活躍する名古屋のピッチシフターは『JBCレディスクラシック』へ向かった。

 

出てくれば本命候補だった各馬の参戦がなくなり、混戦模様の女王決定戦。

 

そんな中、1番人気に支持されたのはオーケストラピット。

 

オープンへの格上挑戦でも、強烈なマクリで4連勝した内容は圧巻で、好レースを期待させるものがある。

 

2番人気はエーシンスパイシー。8連勝で臨んだA2クラス(準オープン)で一度壁にぶち当たる。

 

しかし、休みを挟んでA2、A1(オープン)と連勝。スケールアップしてこの秋を迎えていました。

 

昨年の覇者、笠松のタッチデュールが3番人気。その勝利から更に4勝を積み重ねるも、消化したレースは26戦。加えて大井、盛岡を経ての遠征にはさすがに上がり目を感じづらい状況でした。

 

結果を言えばこの3頭は4、5、6着となって、伏兵視されていた3頭が上位を固めることに。

 

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勝ったラヴフェアリー(6番人気)は後ろから4番手のポジションでレースを進め、向正面で早めの進出に出る。

 

「スローペースだったので早めに動いて行こうと思いました」と松浦政宏騎手。

 

このときその後ろにいたオーケストラピットも動いて行くが付いて行けない。

 

ここがオープンとの違いか!マクリ切ることができず5、6番手まで押し上げるのがやっとの状況。

 

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逃げていたエーシンスパイシーを3番手でマークしていたデンコウチャレンジ(4番人気)は、ラヴフェアリーが動いたことで待つか行くかの判断を迫られる。

 

鞍上の田野騎手は外からの追い上げにタイミングを合わせて行きながら、一旦呼吸を置いて少し待ったような動き。

 

レース後「行き切った方が良かったかなぁ…」と呟きながら何度も何度もリプレイを観ていた若者に、明るい未来を感じられた。

 

直線で抜けたデンコウに、「コーナーでは置かれるんよ」と野田忍調教師が言うように、一度突き放されていたラヴフェアリー。

 

再びエンジンに火が灯ったかのように、もうひと伸びを見せる。

 

ゴールでは4分の3馬身だけ抜け出して、嬉しい初タイトルとなったのです。

 

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中団からソツなく内をすくって差を詰めたアランロド(7番人気)が3着に。

 

大健闘の内容にも「いやぁ、悔しい…。直線は外に出したらもっと伸びるのは分かってたんですけど、最後は内しかなくて…」と振り返る40歳で再デビューした宮下騎手の表情は、勝負師そのもの。本当に11年ものブランクがあったのか!?

 

記念撮影では同厩舎のアランロドも加わる異例の2頭の口取り。

 

関係者には堪えらない喜びとなったことでしょう。

 

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4着のエーシンスパイシーはスタート前に、ゲートをこじ開けて飛び出してしまった。馬体には影響なかったものの精神的に何かを狂わせたかも知れない。

 

5着のオーケストラピットはオープンの壁を痛感しただろうけど、最後の末脚は見事で次は躍進が期待できるでしょう。

 

6着のタッチデュールは、やっぱり使いすぎだよなぁと思わせる。力はあるのに…。

 

写真:斎藤寿一
文:竹之上次男

JBC開催!

11月3日(祝月)は『JBC』が開催されます!!

全国での発売場所一覧はコチラ

関西地区、および園田競馬関連施設での発売
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
◆ウインズなんば
◆ウインズ神戸B館
◆園田競馬場
◆姫路競馬場
◆DASHよかわ
◆DASH和歌山
◆DASH福山駅前
◆DASH柳津

 

※『JBC』とは、ジャパン・ブリーディングファームズ・カップの略。アメリカの『BC(ブリーダーズ・カップ)』に範を取り、各カテゴリーのチャンピオンを一日で決める競馬の祭典。『JBC』は今年で14回目。

中長距離の王者を決める『JBCクラシック』、短距離王を決める『JBCスプリント』に加え、昨年から女王決定戦の『JBCレディスクラシック』が昇格。日本の競馬で唯一、JpnⅠ(ジーワン)レースが一日に3レース行われる。

アメリカ同様、持ち回りで主催者が変わる。今年は12年ぶりに岩手競馬の盛岡競馬場で開催。来年は大井競馬場で開催されることが決定している。

『JBC』は園田競馬場でも2008年に開催され、2万2174名のファンが入場、20億5584万900円の売り上げレコードを記録している。

トーコーヴィーナス余裕の5連勝

2歳の重賞第2弾は牡馬も参戦できる『兵庫若駒賞』。しかし、今年は牝馬だけの9頭で争われることになりました。

 

断然人気(単勝1.1倍)に支持されたトーコーヴィーナス(牝2・吉行厩舎)が楽勝して、デビューからの連勝を「5」に伸ばしました。

 

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戦前からトーコーヴィーナス一色。対抗格と目されていたショウリが金沢に移籍。

 

フセノダイヤは前走快勝後に蹄骨を骨折して戦線離脱。

 

ただ、この2頭もトーコーヴィーナスには完敗しており、出走していても1強ムードには変わりなかったでしょう。

 

レースはスタートを決めてトーコーヴィーナス(木村騎手)がハナに立った時点で、勝負は決していたようなもの。

 

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対戦メンバーから見ると格上となる相手に競りかけることなどできず、手も足も出ない。

 

向正面で各馬が動き出し、騎手たちも激しく躍動する。

 

それでも涼しい表情のヴィーナスと木村騎手。

 

そんな2番手集団から抜け出してきたのは2番人気のポムショコラ(川原騎手)。

 

4コーナーで大外から勢いをもって先頭に並びかけて来る。それをチラッと見た木村騎手がすぐさま反応して突き放しかかる。

 

後続が来ればまた伸びると言った感じで、馬は余裕で遊んで走っているように思わせる。

 

実際木村騎手も「50%ぐらいじゃないですかね」と言うほど、スパーリングのようなレースぶり。

 

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結果は1馬身半差でも、着差以上の強さであるというのは明白。

 

2着のポムショコラも3着馬には7馬身の差を付けているように、水準以上の能力を示してはいます。

 

それでも格の違いは歴然でした。

 

管理する吉行調教師は「馬が(スピードを上げて)行かないんもね。やめてしまう。もっと前で速い馬が引っ張ってくれないと行こうとしない。だから強い馬とやる方がレースはしやすくなると思う」と振り返り、次走となる『兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅢ)』への期待を含ませました。

 

牝馬牡馬問わず、間違いなく兵庫2歳No.1で、あとは全国に打って出るだけ。

 

『兵庫JG』のあとは、年末に大井競馬場で行われる『東京2歳優駿牝馬』を目指して調整されます。

 

今後もますます力を付けて、全国でも暴れまわって欲しい。

 

今年の3歳の”吉行トーコー軍団”は豊作でニーケ、ガイア、ポセイドンの3頭で重賞9勝と荒稼ぎ。

 

しかし「それ以上の器」と師が言うほど惚れ込んでいるヴィーナス。

 

園田競馬の関係者として、ワクワクせずにはいられません。

 

そんな中、この快勝劇を鋭い視線で見つめる男が…。

 

田中範雄調教師がその人。

 

500kgを優に超える雄大な馬体。浦河の育成牧場の坂路でビシビシ鍛えられ、好時計を連発してる馬が遂に園田に入厩。

 

プリサイスエンド産駒のダイリンエンド。

 

「トーコーヴィーナスを倒すためにやって来たんですから」

 

リーディングトレーナーの並々ならぬ闘志に気圧されながらも、またもワクワクが止まらなくなってきた。

 

写真:斎藤寿一
文:竹之上次男

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