2022兵庫クイーンセレクション レポート
2022年01月24日
3歳牝馬の交流重賞『第23回兵庫クイーンセレクション』は、地元馬のみの12頭で行われ、3番人気のニネンビーグミが優勝。デビュー5戦目で重賞初制覇を遂げた。騎乗した田中学騎手は同レースは初めての制覇で、通算では67勝目の重賞タイトル。管理する松平幸秀調教師は、2019年の兵庫ダービー制覇(バンローズキングス)に続く2度目の重賞勝ちとなった。
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◆出走馬
①ダイヤモンドダスト 大山真吾騎手 9番人気
②ニフティスマイル 吉村智洋騎手 2番人気
③ピロコギガマックス 杉浦健太騎手 5番人気
④セトノダイヤモンド 長谷部駿弥騎手 8番人気
⑤アンサン 松木大地騎手 1番人気
⑥ニネンビーグミ 田中学騎手 3番人気
⑦サラヘレン 山本咲希到騎手 4番人気
⑧データアナリシス 広瀬航騎手 6番人気
⑨イナリ 笹田知宏騎手 12番人気
⑩フセノコーラル 落合玄太騎手 11番人気
⑪キクノメイストーム 川原正一騎手 10番人気
⑫ラッキーライズ 下原理騎手 7番人気
ほぼ揃った飛び出しの12頭。
それぞれが出方を窺う様子を見せ、結局はニネンビーグミがハナへ。
データアナリシスが2番手、1番人気のアンサンは好位のインコースをマークした。
ニフティスマイルは中団のポジション。ピロコギガマックスがその後ろに続き、さらに後方にラッキーライズが構える展開。
内が重たい姫路特有の馬場を考慮して、内を空けながら逃げるニネンビーグミ。
その空いている内側に進路を見出したニフティスマイルが勝負どころで急接近。
4角からは2頭の激しいデッドヒートが繰り広げられる。
好位を追走していたアンサンは直線で外に切り替えるが、思ったほどの伸び脚が見られない。
そこへ後方にいたラッキーライズとしんがり人気のイナリが直線で猛然と追い上げ3番手争いに加わって来た。
最後はハナ差の激戦となり、わずかにニネンビーグミが凌ぎ切って勝利をモノにした。
わずかに遅れてニフティスマイルが2着。半馬身差でラッキーライズが3着に食い込み、イナリが大健闘の4着に入線。人気を背負ったアンサンは5着に敗れた。
松平幸秀調教師は、騎手時代に同レースを制していて、違うキャリアで勝利する偉業を達成。
逃げが決して有利とはならない現状の姫路で、最後まで粘り切るしぶとさは秀逸。距離も伸びてなおいいタイプで、グランダム・ジャパン3歳シーズンの中心的な存在になると予感させる。そんなニネンビーグミにご注目を!
写真:齋藤寿一
2022新春賞 レポート
2022年01月10日
新春を彩るハンデ重賞、第64回『新春賞』が行われ、4連覇を懸けて臨んだエイシンニシパ(牡9・橋本忠明厩舎)が断然の1番人気に応えて堂々優勝。4連覇と通算5度目の新春賞制覇という大偉業を成し遂げた。騎乗した吉村智洋騎手は、同レース6度目の制覇で、通算では34勝目の重賞制覇。管理する橋本忠明師は同レース5度目の勝利で、通算の重賞は36勝目となった。
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◆出走馬
①エイシンニシパ 吉村智洋騎手 1番人気
②エイシンナセル 松木大地騎手 6番人気
③ディアタイザン 杉浦健太騎手 7番人気
④タガノディグオ 笹田知宏騎手 4番人気
⑤マイネルプリサイス 鴨宮祥行騎手 12番人気
⑥エイシンガネーシャ 広瀬航騎手 5番人気
⑦エイシンデジタル 下原理騎手 3番人気
⑧アワジノサクラ 大柿一真騎手 4番人気
⑨コスモバレット 田中学騎手 2番人気
⑩エイシンイナズマ 永井孝典騎手 8番人気
⑪エイシンミコノス 長谷部駿弥騎手 11番人気
⑫イチノフリオーソ 田野豊三騎手 10番人気
速さを見せハナを奪ったのはディアタイザンだった。そこへエイシンイナズマ、コスモバレットが続く。
エイシンニシパの序盤は4番のポジション。コスモバレットも好位の一角に。
中団以降にエイシンデジタル、アワジノサクラ、エイシンガネーシャが構える展開となった。
一周目の正面スタンド前、流れが大きく変わる。
スローを嫌ったエイシンデジタルがマクって先頭を奪い、それに呼応するようにアワジノサクラも2番手まで押し上げた。
7番手までポジションを下げてしまったエイシンニシパは、外に進路を見出し、3角手前でスパートする。
勝負どころで一気に先頭に並んだエイシンニシパ。後方からエイシンガネーシャも急接近。
直線入り口で先頭に躍り出たエイシンニシパ。
粘るエイシンデジタル、アワジノサクラを捕まえたエイシンニシパ。
そこへ今度は外からエイシンガネーシャとコスモバレットが襲い掛かる。
それでも持ち前の勝負根性でクビ差凌いだエイシンニシパが優勝!エイシンガネーシャが2着、コスモバレットが3着に入線した。
エイシンニシパにとっては新春賞4連覇、通算5度目の制覇となった。
吉村智洋騎手は、同レース6回目の制覇。人馬ともに『ミスター新春賞』だ。
橋本忠明師は次の目標は佐賀の『はがくれ大賞典』で4度目の制覇に挑みます」とさらなる記録へ意欲を見せた。
通算14勝目のタイトル獲得で、賞金も同厩舎のジンギを抜いて、再び現役最高獲得賞金馬となったエイシンニシパ。9歳となってもなお、その“すごさ”は翳りを見せない。
写真:齋藤寿一
園田ジュニアカップ2021フォトレポート
2022年01月10日
年末恒例、2歳王者決定戦の第50回『園田ジュニアカップ』が行われ、断然の1番人気に支持されたガリバーストーム(牡2・尾林幸二厩舎)が優勝。デビューから5連勝で2歳の頂点に立った。騎乗していた広瀬航騎手、管理する尾林幸二調教師ともに、同馬の『兵庫若駒賞』勝ち以来の重賞制覇となった。
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◆出走馬
①カヌレドボルドー 永井孝典騎手 9番人気
②ピロコギガマックス 杉浦健太騎手 4番人気
③ハルソロン 吉村智洋騎手 6番人気
④ダイヤモンドダスト 大山真吾騎手 7番人気
⑤ラッキーライズ 下原理騎手 5番人気
⑥ベルレフォーン 笹田知宏騎手 2番人気
⑦アンサン 松木大地騎手 3番人気
⑫ドームサウナ 長尾翼玖騎手 12番人気
⑨フセノコーラル 田中学騎手 10番人気
⑩ワイドオープン 大山龍太郎騎手 11番人気
⑪ホクザンゴールド 山本咲希到騎手 8番人気
⑫ガリバーストーム 広瀬航騎手 1番人気
揃った飛び出しの中、ダッシュを利かせてハナに立ったのはガリバーストームだった。
アンサンが2番手、フセノコーラルが3番手に。
ベルレフォーンは中団からレースを進めた。
ガリバーストームは折り合いを付けながらも、平均したペースでレースを引っ張った。
一旦2番手に上がってプレッシャーを与えに行ったフセノコーラルは失速。
そこへベルレフォーンとアンサン、ピロコギガマックスが迫って来る。
他馬が詰め寄ると、また突き放すガリバーストーム。
内で脚を溜めていたアンサンが2着を確保。3着のベルレフォーンは道中で脚を使った分、直線で余力がなかった。
最後は2着以下に3馬身半差をつける楽勝だったガリバーストーム。無傷の5連勝で世代の頂点に立った。
2度目の重賞制覇でガッツポーズで引き揚げる広瀬航騎手。
涙は一切なく、笑顔満開のタイトル獲得となった。
「自信の仕上げで臨んだ」と尾林師はその言葉通りの完勝で、断然人気のプレッシャーを撥ね退けた。
2歳王者となったガリバーストームは、3歳重賞路線も当然主役。クラシック戦線で春の嵐が一層吹き荒れる。
写真:齋藤寿一
1月号更新、クローズアップ:兵庫ジョッキーズ新年の抱負/ コラム
2022年01月1日
1月号更新しました。
クローズアップ:新年の抱負
タイトル:兵庫ジョッキーズ
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コラム:乗峯栄一
タイトル:年末園田は元気だった
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