ダートグレード競走 農林水産大臣賞典

第21回兵庫ジュニアグランプリ(JPNⅡ)

レース結果

第20回 兵庫ジュニアグランプリ(勝ち馬:デルマルーヴル)

第20回 兵庫ジュニアグランプリ写真

レース概要

節目の20回目を迎えた『兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)』は、JRAのデルマルーヴルが1番人気に応えて快勝。デビュー戦4着のあと、ダートで3連勝して重賞初制覇を遂げた。管理する戸田博文調教師は、兵庫初参戦で初勝利、初重賞制覇。騎乗したC.ルメール騎手は、昨年に続いての連覇達成となった。

スタートで他馬に接触されるデルマルーヴル、道営のリンゾウチャネルが先手を奪う。2番手に芝でスピードを磨いたイッツクール。そのあとにデンバーテソーロ、オルトグラフと続く、不利があったデルマルーヴルは中団からの競馬となった。明らかに地力で劣る地元勢は後方に置かれてしまう。デルマルーヴルは3コーナー手前では、先団を射程圏に捉える位置まで押し上げた。リンゾウチャネル、イッツクール、オルトグラフが並び、直後にデルマルーヴルが迫る。直線に向いてオルトグラフが抜け出す!しかし、脚色が違うデルマルーヴル、あっという間に先頭に踊り出る!みるみるその差が広がり4馬身差!圧勝で重賞初制覇を遂げた。2着にオルトグラフ、3着にデンバーテソーロ。

C.ルメール騎手は連覇達成!管理する戸田師は園田初参戦で重賞を手にした。「オルトグラフのうしろにつけたときに、勝てると思った」とルメール騎手。不利がありながら、余裕十分のレース内容だったようだ。

3年ぶりにJRA勢が3着まで独占。それにしても、地元勢はトップクラスが1頭も出ないのであれば、勝負になるはずもない。

レース結果

第19回 兵庫ジュニアグランプリ(勝ち馬:ハヤブサマカオー)

第19回 兵庫ジュニアグランプリ写真

レース概要

11月21日に行われた『第19回兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』は、JRAのハヤブサマカオーが逃げ切って優勝。デビューから3連勝で重賞タイトルを獲得しました。管理する伊藤圭三調教師、騎乗したC.ルメール騎手ともに、同レース初制覇で、園田競馬場自体も初勝利だった。

デビューから2連勝で1番人気に推されたJRAのハヤブサマカオー。初戦が大差勝ちで、2戦目がレコード勝ち。戦歴は文句なく、あとは園田のダートが合うかどうか?2番人気は北海道のソイカウボーイ。逃げて2連勝したあと、芝で大敗を喫したが、地元のダートに戻って3勝目は中団からの差し脚で重賞勝ちを決めていた。JRAの他の各馬がいずれも1勝馬でということもあり、いつもより小粒で、地方勢の上位食い込みも充分考えられるメンバー構成となった。ただ、それもレベル的には北海道勢に限られたことで、他地区や地元馬では太刀打ちできないのは明白。とくに地元馬は、代表格が北海道からの移籍初戦のショコラパフェで、生え抜きで期待できる馬の出走はなかった。つまり今年も敵前逃亡だった。

スタートを決めたハヤブサマカオー。ここまではいつも通り。あとは小回りと砂の深い園田のダートがどうか?2番手には北海道のモリノラスボスがつけて、3番手にショコラパフェ。JRAのレナータ、アスターソードが続き好位グループを形成して行く。ソイカウボーイは敢えて控える形で、中団からの競馬となった。向正面に入って逃げるハヤブサマカオーにモリノラスボス、アスターソードがピッタリ喰らいついてプレッシャーを与える展開となった。それでも「馬が良い反応をしてくれました」と鞍上のルメール騎手が語ったように、厳しい流れにはならなかったようだ。「徐々にペースを上げて行った」という3コーナーでは、モリノラスボスが後退してアスターソード1頭が迫って来た。この間にソイカウボーイが4番手まで進出して4コーナーを迎える。直線に向いて外からアスターソード。これに対して、いままで使ったことがなかったムチを使ったルメール騎手。ハヤブサマカオーが懸命に粘りを見せる。ソイカウボーイが3番手に上がって前を追うが、争いは前の2頭に絞られる。「深い砂でもよく頑張った」と愛馬を讃えたルメール騎手。最後はクビ差凌いで1着でゴールを迎え、ハヤブサマカオーが3連勝で重賞勝ちを決めた。アスターソードは惜しくも敗れたが、この堅実性は今後のダート重賞路線でも期待が持てそうだ。3着となったソイカウボーイは、前の各馬が粘る展開の中、中団からよく追い上げた立派な内容。JRAとも五分に戦える実力を示した。4着、5着は北海道のモリノラスボスとリコーパイソン。地元の3頭はまったくいいところがなく揃って二桁着順となってしまった。

勝ったハヤブサマカオーは、初めて経験する園田の小回りコースと深いダートに苦しめられ、最後はクビ差まで詰め寄られたが、なんとか振り切っての勝利。それでも勝ち時計1分27秒8は、過去に良馬場で行われた中では最速で、持ち前のスピードに加え、粘り強さも強調する重賞制覇だった。今後はさらに上を目指す戦いが待ち受けるが、その中心的存在になるのは間違いないところ。海外の大きいレースも当然視野に入っていることだろう。そんなスーパースター候補が園田をステップにしてくれたことで、同レースのポジションもますます高くなる。ただ、その舞台に地元の期待を背負って互角に戦う馬の出現がないことが残念だ。

インタビューでのルメール騎手は、とても小顔で可愛くて、声も明るくて日本語も上手くなって、好印象しか抱かなかった。その姿を一目見ようと多くのファンがウイナーズサークル周辺を埋め尽くしたが、それらを満足させる存在感を放っていた。

レース結果

第18回 兵庫ジュニアグランプリ(勝ち馬:ローズジュレップ)

第18回 兵庫ジュニアグランプリ写真

レース概要

今年の『兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』はJRAの出走枠が5頭に拡大されたが、勝ったのはホッカイドウ競馬所属のローズジュレップだった。同馬は7戦4勝となり、重賞初制覇。管理する田中淳司調教師は園田で3勝目の重賞制覇。騎乗したのは兵庫の川原正一騎手。ダートグレード制覇は7勝目で、重賞は通算で105勝目となった。テンに速い馬が揃ったメンバー。果たして芝で速力を磨いた馬なのか、ダートでの先行力が活きるのか、はたまた地方馬か。注目された先行争いに決着をつけたのは、武豊騎手が騎乗するダート2戦2勝のネコワールドだった。

ダッシュ良く飛び出したホッカイドウ競馬のローズジュレップがそのままハナを奪うかと思われたが、一番外からネコワールドが行った。連れて芝でスピードを鍛えた初ダートのアズールムーンも続く。先手を奪われた逃げ馬は、戦意喪失するケースを多く見るが、ローズジュレップの川原騎手は慌てずに外に切り替え、2番手に取り付いた。アズールムーは3番手の内側に控え、その外にハングリーベンが並ぶ。直後に、スタートで後手に回ったゲキリン。地元のナチュラリー、ホッカイドウのバリスコアが続いた。ペースを緩めず逃げるネコワールドのこれまで通りの戦法でレースは進む。その外に付けたローズジュレップがいい手応えで追走して行く。3番手にいたアズールムーンは初めての芝で初めて砂を被る展開に苦しみ、3コーナーで手応えが怪しくなる。そこへ外から、ダート実績のあるハングリーベンとゲキリン追い上げて来た。4コーナーまでいい手応えのローズジュレップ。「これなら勝てるかな」と思った川原騎手がゴーサインを出す。そしてついに抜け出した!ネコワールドはペースを保てなくなり失速、川原騎手にとっては、あとは後続の追撃を振り切るだけ。迫って来るのはハングリーベンとゲキリン、さらにバリスコアも加わって来た。それでも脚色が鈍らないローズジュレップが最後は2馬身差をつけて先頭でゴール。強豪出揃ったJRA五騎を降し、見事にダートグレード制覇となった。2着にハングリーベン、ハナ差の3着にバリスコア。田中淳司調教師は惜しくも管理馬ワン・ツーフィニッシュを逃がしたが素晴らしいレースぶりで、改めてホッカイドウ勢の地力の高さを認識させられた。4着になったゲキリンはスタートで後手に回ってしまったことが響いたが、レースぶりは悪くなかった。一方で1番人気で5着に敗れたアズールムーンは、血統的にはダート向きなのだろうが走りはトビが大きく、小回りでしかも深いダートでは窮屈そうに見えた。もっとノビノビ走れるダート戦での巻き返しを期待したい。逃げたネコワールドは軽快にワンペースで逃げるタイプ。こちらも深いダートは合わなかったのかも知れない。もっとスピードを活かせる軽いダートなら見直せるだろう。地元のナチュラリーは7着だったが、勝ち馬とは0.8差なら立派な走りだ。未勝利で重賞勝ちして地力強化が目覚ましい。今後の重賞路線でも楽しみが膨らむ。同じく地元のブレイヴコールは11着と大敗…。素質はこんなものではなく、立て直しての再出発に期待したい。

それにしても川原騎手の手綱さばきの巧さには惚れ惚れする。レース後に、検量室で振り返る各騎手からも感嘆の声が上がったという。「次(全日本2歳優駿)も乗せてもらえることになったので、頑張ります」と、陣営もすぐさまコンビ続行を約束した。6番人気の低評価を覆してダートグレード制覇をしていながら、派手なガッツポーズや浮足立ったコメントを発しないあたり、さすがの大ベテラン。「ホントは飛び上がるぐらい嬉しんですけど、馬がバランス崩したり故障したりしたらいけないので、それはしないです」と必死に走りきった馬を気遣う。デビューから40年。57歳になっても年間200勝ペースを崩さない小さな巨人。川原騎手には人生のなんたるかさえも、教わっている気がする。

レース結果

第17回 兵庫ジュニアグランプリ(勝ち馬:サウンドスカイ)

第17回 兵庫ジュニアグランプリ写真

レース概要

『第17回兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』は、JRAからの遠征馬サウンドスカイが1番人気に応えて快勝。同馬は芝で2連敗したあと、ダートに転じてこれで3連勝となり重賞初制覇。一躍、ダート戦線の主役候補となる。管理する佐藤正雄調教師は、園田での重賞は初勝利。騎乗した戸崎圭太騎手は、昨年の『兵庫CS』をエキマエで制して以来、園田で2度目の重賞勝ちとなった。園田で行われる他のダートグレード競走と比べて、地方勢の活躍が目立つのがこの『兵庫JG』。今年出走したJRA勢はダートで連勝中のサウンドスカイ以外はダート経験のない馬ばかり。それでも芝でオープン勝ちのある各馬で、実力は折り紙つき。とは言え、過去に初ダートで臨んで勝ったのはただ一頭で、ほとんどが着外に敗れていた。いよいよもって地方勢、地元勢にもチャンスが膨らんでくる。中でも注目されたのが、デビューから4連勝の地元馬マイタイザン。これまで勝ち鞍こそない地元馬だが、2着3回、3着3回と上位には絡んでいる。そん各馬と比べても、決してヒケをとることのない競走センスの持ち主。当然、好レースを期待したくなる。不安材料は、これまで砂を被ったり、揉まれたりした経験がないこと。そこへ来て外枠を引き当てたことで、少しばかりは不安が解消された。

全馬マズマズの飛び出しを見せたスタートで幕を開けたが、JRAのマシェリガール(5番人気)がやや後手に回る展開となった。逃げたのはJRAのコウエイテンマ。初ダートながら父カジノドライヴ、姉は園田で活躍中という血統背景から3番人気に支持されていた。地元のタケマルリート(10番人気)が果敢に2番手に。1番枠からスタートしたJRAオデュッセウス(2番人気)は、その内枠を捌くのに苦労し、折り合いを欠いてしまう。なんとか鞍上の岩田騎手が宥めて外に出すが、向正面に入るまでかなりスタミナをロスしてしまった。4番人気に支持されていたマイタイザンはそれらを内に見ながらの4番手。絶好といえるポジションを取れた。サウンドスカイはその後ろのグループに取り付いて中団だったが、ジワジワと馬ナリで上がって行き、3番手グループまで押し上げる。向正面に入って動きを見せたのが、スタートで後手に回ったマシェリガール。マクるようにして先頭グループに並びかける。さすがに横山典弘騎手は何かをやってくれる人だ。連覇を狙う浦和の小久保厩舎が送り出すジョーフリッカー(7番人気)も動いて行くが、こちらは一旦脚をためて直線勝負に懸ける作戦。このとき、マイタイザンは内からと外からに挟まれる格好となり、馬自身が怯んでしまう。これまでとの手関係の差が如実に表れて、敢え無く後退…。3コーナーではオデュッセウスが押し出されるようにして先頭に躍り出る。しかし内からコウエイテンマが盛り返し、外はマシェリガール。その後ろから良い手応えで迫るサウンドスカイ。JRA4頭が上位を独占して直線を迎える。マクり脚を披露したマシェリガ ールがまず脱落。そして、前半で折り合いを欠いたオデュッセウスも末脚が鈍ってしまう。逃げたコウエイテンマがもうひと踏ん張りするところへ、外から鋭い決め脚でサウンドスカイがあっさりと差し切った。

例年に比べて手薄と思われていたJRA勢だったが、終わってみれば4着まで独占。3歳春の『兵庫CS』ではよく見る光景だが、『兵庫JG』では意外に2008年以来2度目のこと。3着まで独占も、3度目のことだった。地方馬最先着は、浦和のジョーフリッカー。6着に道営のナイスヴィグラスで、マイタイザンは7着に沈んだ。勝ったサウンドスカイはダート1400mで3連勝。これからは距離延長も求められる。「一生懸命走りすぎなければ、大丈夫だろうと思います」と騎乗した戸崎騎手が答えた。確かに道中、馬群の中で少し行きたがるような仕草は見せたが、そのあとは楽に追走しての最後の末脚。対応は十分に可能ではないかと思わせる。父のディープスカイは産駒の初重賞勝利。自身はダート未経験で競走生活を終えたが、Bold Ruler5×5×5のクロスがあり、ダートでもかなり活躍するのではないかと見ていた。そこへミスプロ系との配合、さらにSecretariatのクロスも加わり、サウンドスカイはかりダート色が強い血統となった。馬群にも怯まない根性と確かな末脚は、伸びしろ十分で今後が楽しみになってくる。一方、完敗となったマイタイザンは「この経験が次に繋がればと思います。そして、選ばれれば、川崎の『全日本2歳優駿』に行きたいです」と杉浦騎手は決して下を向いていない。強い馬との手合せが、素質開花の扉を開く!頑張れマイタイザン!!

昨年の結果

第16回 兵庫ジュニアグランプリ(勝ち馬:ジャジャウマナラシ)

第16回 兵庫ジュニアグランプリ

レース概要

まさかの地方馬ワン・ツーフィニッシュで、3連単60万円台の大波乱となった今年の『兵庫ジュニアグランプリJpnⅡ』。勝ったのは浦和から参戦したジャジャウマナラシ(牡2・小久保智厩舎)でした。過去15年の内、13頭の勝ち馬を出しているJRA当然優勢。デビューからダートで2連勝のキャプテンシップが1番人気。前走、門別の『エーデルワイス賞(JpnⅢ)』を楽々逃げ切ったウィッシュハピネスが2番人気。初ダートながら、芝でオープン勝ちの実績のあるトーセンラークが3番人気で続きました。そして地元の5戦5勝、トーコーヴィーナスは4番人気。園田競馬ファン、地方競馬ファンの期待の大きさのあらわれでもありました。

抜群のスタートでダート2連勝のウィッシュハピネスは、やはりこの日も素晴らしいスタート。鞍上の戸崎騎手が追っつけなくても、楽々とハナに立ちます。それに付いて行く形でトーコーヴィーナスが2番手マーク。

北海道のオヤコダカが3番手、浦和のジャジャウマナラシが4番手を追走します。トーセンラークは中団に位置し、キャプテンシップはさらに後ろからレースを進めて行きます。 逃げるウィッシュハピネスはこれまでの2連勝とは違い、ピッタリマークされる初めての展開。息の入らぬ流れで、余裕のないまま3コーナーを迎えます。2番手のトーコーヴィーナスも、逃げ馬にプレッシャーを与えながらの追走は、同馬にとって初めて対戦する強い相手でもあり、前半からかなりハードな走り。そこへ外からオヤコダカが迫って、さらに息を抜かせない流れを作ります。その間に4番手で脚をためていたのが全国リーディングトップの田中学騎手とジャジャウマナラシでした。4コーナーではウィッシュハピネスが先頭をキープ。トーコーヴィーナスはここでやや苦しくなり下がりかける。外からオヤコダカが追い上げて、今度はこちらが先頭を窺う脚色に。

そこへ狭いところを割って入るように、ジャジャウマナラシが加わり、直線残り200mを切ったあたりで抜け出したかと思うと、一気に突き抜けてしまうのです。こうなると2着争いに焦点が移ります。

ウィッシュハピネスは直線半ばで失速。オヤコダカが渋太い脚で粘るところへ、中団から良い伸びを見せるトーセンラークが迫る。最後はアタマ差でオヤコダカが2着を確保して、このレースでは05年以来2度目となる地方馬ワン・ツーフィニッシュとなったのです。勝ったジャジャウマナラシは、通算4勝目で嬉しい初重賞がダートグレード制覇となりました。今回代役を務めた田中騎手も嬉しい初グレード制覇で、しかも地元での重賞は一昨年の暮れ、『園田ジュニアカップ』をエーシンクリアで勝って以来、実に1年11ヶ月ぶりのこと。管理する小久保厩舎にとっても初のグレード制覇となりました。

単勝万馬券で始まり、3連単は60万3300円という高額配当。いずれの賭式も、園田のダートグレードレース史上最高配当。提供させていただいたデータとは全く違う結果…。申し訳なく思っています…。1番人気のキャプテンシップは後方追走で、ようやく追い上げた直線で6着になるのがやっと。5着にはJRAのタケデンタイガーが入線。他地区の2頭がワン・ツー。JRA4頭がそのあとに入り、地元馬が7着以下の着順となる結果に…。結局7着に敗退したトーコーヴィーナス。それでも陣営は全く悲観してはいない。「あのスピードについて行けたんやから凄いよ。この経験が絶対次に活きて来る」と管理する吉行師は至って前向き。

実際に逃げたウィッシュハピネスが最後は末脚を無くし4着に敗れたように、トーコーヴィーナスについて来られたことが最後の粘りを欠く原因にもなっていたのです。それから4コーナーでは勝ち馬に前を割って入られるような形になったのも痛かった。田中騎手が騎乗停止の処分を受けているように、やはり進路を塞がれていたのです。かと言ってあの不利がなかったら勝てていたかというとそうではなく、前に入られるほど下がりかけていたのでしかたがないところ。それよりも、スピードが通用することを証明でき、そして強い逃げ馬を潰すほどのプレッシャーを与えたことが素晴らしい。7着という着順だけならただの大敗ですが、確実に収穫ある一戦でしたし、改めて強いなと思わせる内容でした。

次の目標は年末の『東京2歳優駿牝馬』(大井競馬場)とのことで「その前に1700mのレースを地元で使うかも知れない」(吉行師)という青写真。 今回のハードは戦いで、間違いなくひと皮むけたトーコーヴィーナス。次は負けない!そう確信に近いものを我々は感じています!

それが決して夢物語ではなかったと、皆が驚く日が来ることを期待せずにいはいられません。