【ブロック選定競走】桜花賞トライアル地区代表馬選定競走 報知新聞社

第18回園田クイーンセレクション(重賞)

レース結果

第18回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:カツゲキマドンナ)

園田クイーンセレクション写真

レース概要

1月19日に行われた第18回『園田クイーンセレクション』(1400m)は、名古屋競馬からの遠征馬カツゲキマドンナが優勝!同馬にとって、初の重賞勝ち。騎乗したのは名古屋の女性騎手、木之前葵騎手。園田での初勝利が重賞制覇。管理する錦見勇夫調教師は、兵庫重賞は3勝目(‘05姫山菊花賞、’06園田フレンドリーカップに続く)となった。ここ3年は地元勢が優勝して来た『園田クイーンセレクション』。今年も成績から見て、地元優位は揺るがないとの見方が強かった。中でもスターレーンに注目が集まった。レベルの高いホッカイドウ競馬デビューで、移籍初戦を快勝したしたあと重賞の『若駒賞』でハナ差の2着と惜しいレースぶり。前走も1700mで2着だったが、距離短縮されて巻き返しに期待が高まり1番人気に支持された。今回の鞍上は高知の赤岡騎手。そのスターレーンを前走で破ったアナザードアも当然注目される。こちらもホッカイドウ競馬出身で、前走が移籍初戦だったが見事に9番人気の低評価を覆して勝利していた。連勝の可能性十分で差のない2番人気に。3番人気に笠松からの遠征馬ハリアー。これまで15戦のキャリアを誇り、強力メンバーと闘ってきた強みもある。ただ、使い詰めで中8日の連闘策がどう出るか?ローランドアイが4番人気。前走が4ヶ月ぶりのレースで3着と好走。デビュー当初から素質は買われていて、叩いた上積みを見込んで支持を集めた。木之前葵騎手が乗るカツゲキマドンナが5番人気。兄が重賞8勝のカツゲキキトキトだが、一線級では頭打ちの現状。葵ちゃん人気が先行しているように思えた。

揃った飛び出しを見せた各馬。その中から抜け出してきたのは7番人気のチョウキャプテン。永島騎手が外枠から果敢に攻めてハナを奪う。スターレーンが寄り添うように2番手に取り付いた。その後ろにカツゲキマドンナ。ハリアー、セカンドインパクトらが好位グループ。外の各馬が内に進路を取り、アナザードアは前が塞がって下がらざるを得なくなった。ローランドアイもややポジションを悪くしてしまった。この日の馬場は前に行く各馬にとって有利な馬場状況。ハナを奪ったチョウキャプテンがいいペースに持ち込んでレースを進める。それをガッチリマークするスターレーン。前走で早めに抜け出したところで馬が気を抜き、アナザードアに敗れていたので、赤岡騎手も直線までとにかく我慢する構え。3コーナー手前でペースアップしたチョウキャプテン。そこへスターレーン、カツゲキマドンナも並びかけて4番手以下の各馬を突き放していく。直線を迎えて満を持して追い出しにかかるスターレーン。内でしぶとく食い下がるチョウキャプテン。そこへ迫って来たのがカツゲキマドンナ。抜け出したスターレーンが押し切ったかと思われたゴール前、一完歩ずつ差を詰めるカツゲキマドンナが並ぶ。最後はカツゲキマドンナがわずかにハナ差捉えきって優勝した。

スターレーンは『若駒賞』に続いて重賞でハナ差に泣いた。3着はチョウキャプテンが粘り、ローランドアイがしぶとい伸び脚を見せ4着。アナザードアは位置取りを悪くしたスタート後の時点で勝負あったか、結局しんがり負けを喫してしまった。勝ったカツゲキマドンナは、デビューから12戦目で初重賞制覇。重賞8勝の兄カツゲキキトキトも、デビュー当初はひ弱な面が目立ち、重賞勝ちまで11戦を要していた。これで偉大な兄に一歩近づいた妹。鞍上の木之前騎手と共に、今後はスターダムにのし上がるのか注目される。

木之前葵騎手は、デビューから4年目。昨年70勝を挙げる大活躍で、NAR優秀女性騎手賞を2年連続で受賞している。今年に入って地方通算200勝を達成。重賞もこれで5勝目となった。決して愛らしい容姿だけではなく、それ以上に注目されていい実力の持ち主なのだ。「追い切りはわたしが行ったんですけど、すごい手応えが良かったです。前走で失敗があったので、その失敗を踏まえてイメージができていて、自信はややありました」と木之前葵騎手は内心、勝算ありとみていた。「徐々に幼さが抜けて来て、段々乗りやすくなってきましたし、(今後が)とても楽しみです」と笑顔を弾けさせた。表彰式はいつも以上にファンが集まり、木之前騎手の言葉ひとつひとつを聴き逃すまいと、熱心に耳を傾けていた。次にこのコンビで園田に参戦するのは5月25日の『のじぎく賞』になるだろう。そのときどのうような成長を遂げて姿を現すのか楽しみだ。また、それを凌駕するほどの地元馬の頑張りにも期待したい。

レース結果

第17回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:スマイルプロバイド)

園田クイーンセレクション写真

レース概要

明け3歳牝馬限定重賞『園田クイーンセレクション』は、1番人気のスマイルプロバイドが優勝。同馬は9戦6勝で重賞初制覇。鞍上の杉浦健太騎手は重賞3勝目。管理する飯田良弘調教師は、これが嬉しい重賞初制覇となった。 人気は三分。地元のスマイルプロバイド、ランランラン。そして名古屋からの遠征馬キニナルーイが人気を分け合った。 スマイルプロバイドはデビューから3連勝をいずれも逃げ切り、4戦目の『園田プリンセンスカップ』で一気に重賞制覇を目論んだ。ところが、初めて揉まれる形となり、敢え無く8着に敗れていた。その後も連敗して臨んだ7戦目、馬群や砂を被ることを克服して勝利。続くレースでも並ばれてからもうひと伸びするしぶとさを発揮して、再びスターダムへのし上がってきた。ランランランはスマイルが初黒星を喫した『園田プリンセスカップ』の勝ち馬。当時は道営所属で、レース後に兵庫の盛本厩舎に移籍。兵庫の所属になってからは笠松、JRA(2回)と遠征を重ね、地元戦としては今回が初めての園田。まずはこの2頭の再戦に注目が集まった。他地区の馬では道営→金沢→佐賀→名古屋と転籍しているキニナルーイ。佐賀から4連勝中と勢いに乗っての参戦。逃げ脚もあって展開のカギを握る存在として、注目も人気も集めた。

好スタートから注文通りハナを奪ったキニナルーイ。スマイルプロバイドは「どこからでも競馬ができるのが強みです」とレース前から語っていた杉浦騎手。愛馬の成長を感じながら、無理なく2番手に取り付く。ランランランも、本来は逃げ馬だが、近走は控えるレースができるようになり、多少行きたがる仕草を見せるながらも3番手を進む。人気上位馬が先団を形成する流れとなった。いいペースに持ち込んだキニナルーイに、ピッタリ寄り添って追走するスマイルプロバイド。ペース自体は緩いが、マークはキツいという流れ。その後ろにランランランが追走するので、当然キニナルーイの末脚に響いてくる。結果的には2番手でありながら、スマイルプロバイドがレースの主導権を握っていたと言える。4コーナーでは外からランランランが良い手応えで迫って来て、内でキニナルーイが粘る中、ちょうど間に挟まれる格好となったスマイルプロバイド。デビュー当初なら怯んで馬群に沈んでいたに違いない。ところがモデルチェンジした同馬にとっては、勝負根性を発揮するまさに格好の場面になっただけ。並ばれてからビュンとひと伸びを見せる。内のキニナルーイはたまらず後退。外のランランランも伸びあぐねている。そこへ、道中5番手を追走してヒタヒタと詰めって来た笠松のベッロポモドーロが脚を伸ばす。ひと際目立つ末脚を使ってグングン迫って来る。ピッタリ並んでの追い比べなら負けないところだが、やや離れた位置から追い上げて来られると厳しくなる。それでも「離れてたんですけど、いつも通り根性を見せてくれました」と杉浦騎手は愛馬を讃えます。最後はアタマ差。ベッロポモドーロの追撃を振り切って勝利を収めた。3着にはランランラン。控えて後半の脚に懸ける競馬では、それほど切れ味を発揮できないタイプかも知れない。もう一度スピードを十分に活かす逃げの戦法も見てみたい。4着になったキニナルーイは全く落ち度のない乗り方。この結果は現状の力の差と思える。

勝ったスマイルプロバイドは3連勝のあと3連敗。そして復活の3連勝で重賞初制覇。逃げ切り3連勝と華やかすぎるデビュー。その後に敗戦を繰り返すと、早熟という烙印が押されがち。そのような空気が競馬関係者に漂ったが、6戦目で4着に敗れたときに、キラリと光る復活への息吹が感じられた。その後の3連勝で遂に重賞タイトルを手にすることになる。素質馬の復活はしばしば見る光景だが、こうも簡単に弱点を克服して、再び連勝街道を突き進む馬は稀有だ。鞍上の杉浦騎手の成長もしかり。昨年の9月に同馬とともに初重賞制覇に挑んだときは、プレッシャーに押しつぶされ、道中もリズムがバラバラだった。しかし、1ヶ月後にマイタイザンで『兵庫若駒賞』を、年末の『園田ジュニアカップ』ではノブタイザンで重賞制覇して、すっかり大舞台でも動じない精神力を養った。『園田プリンセスカップ』の敗戦から、このコンビがわずか4ヶ月の間にこれほどまでに成長を遂げることを誰が想像できただろうか。「何回勝っても重賞は嬉しいので、もっと勝ちたいと思います」とはつらつと応える杉浦騎手。その言やよし!伸び行く若者の屈託のない言葉に、園田競馬の明るい未来しか思い浮かばない。

レース結果

第16回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:トーコーヴィーナス)

園田クイーンセレクション写真

レース概要

JRA桜花賞トライアル地区代表馬選定競走『園田クイーンセレクション』は、断然人気のトーコーヴィーナスが貫録を示し完勝。昨年の2歳王者は、2015年も視界良好です!同馬はこれで重賞3勝目。鞍 上の木村騎手は地方重賞56勝目。管理する吉行龍穂調教師は重賞23勝目となりました。スタートで笠松のミルクティーが落馬するアクシデント。幸い、杉浦騎手(園田)も馬も無事ながらも波乱の幕開け。しか し、レースは至って順当に。あいにくの雨で不良馬場。時計が出やすい代わりに、馬の脚元にも負担が大きくなる。そんな思いもあってハナを奪ってからも、すぐにペースを落ち着かせたトーコーヴィーナスの 木村騎手。「この馬はハナに立つとレースがしやすいですからね」と木村騎手の言葉通り、気合いをつけてスタートダッシュを決めたのに、すぐさま折り合いがつく。大本命馬がハナに立ってスローペース。し かも前が有利となる不良馬場では、他馬は勝てるはずもない。下手に競りかけようものなら、今度は自身の末脚に響いてくる。いわゆる突きバテという形となってしまうので、まさに手も足も出ない状況。 2番手につけたキクノレヨンは行きたがるの宥めるようにしての追走。ポムショコラ(兵庫若駒賞2着)が3番手に取り付き、笠松からの遠征馬ティープリーズ(園田プリンセスカップ2着)は4番手。結局、この順 でゴールすることに。トーコーヴィーナスが2着のキクノレヨンにつけた着差は2馬身。しかし、それ以上の強さであるのは誰の目にも映る。2015年、まずは楽勝のスタートを切った。今後はグランダムジ ャパンシリーズに向かうか、中央挑戦か、はたまた園田三冠路線か?関係者のあいだで、現在協議中とのこと。何れの路線にしても、このあとさらに強い相手との対戦になるのは明白で、自身の成長も必要とさ れる。市場取引価格3150万円(税込)と、地方競馬では超高額馬。今回の賞金を上積みしても1670万円。まだおよそ半分。下世話にも周りは回収額を計算してしまうが、当のオーナー森田氏は「高額馬(た かうま)を買えば回収も早い」(参考クローズアップの記事)と以前の記事にあるように、計算通りなのかも知れない。現に、ひとつ上の世代のトーコーガイア、トーコーポセイドンが3歳夏までに稼いだ賞金を、 すでにこの時点で上回っているのだから。

昨年の結果

第15回 園田クイーンセレクション(勝ち馬:トーコーニーケ)

レース概要

笠松勢のフラッシュモブ(1番人気)とヨシノミカエル(3番人気)が人気を集めたが、終わってみれば地元勢のワン・ツーフィニッシュ。2番人気のトーコーニーケが2番手から抜け出して快勝。同世代の吉行厩舎 トーコー軍団3頭目の重賞ウイナーに。川原騎手は、新春賞に続いて重賞連勝。ニーケをマークしながら進んだオープンベルトが2着(同馬はこのあと南関東へ移籍)。フラッシュモブがなんとか3着を確保。 ヨシノミカエルは5着だった。名古屋のアイドル木之前葵騎手は積極策に出るも、しんがり負け。