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混戦、激戦、大接戦!~姫山菊花賞~

混戦の第57回『姫山菊花賞』を制したのは、2番人気のエイシンニシパだった。3番手から抜け出し快勝。最後は1着~4着までがそれぞれクビ差という大接戦を制した。管理する橋本忠明師は同レース2年ぶりの制覇で、通算6勝目の重賞勝ち。田中学騎手は同レースは意外にも初勝利。重賞タイトルは46まで伸ばし、偉大な父の重賞勝ち鞍にあと4と迫った。

 

レース結果はコチラ>>>

 

◆出走馬
 


①エイシンニシパ 田中学騎手 2番人気

 


②ミッレミリア 大山真吾騎手 7番人気

 


③ノブタイザン 渡瀬和幸騎手 10番人気

 


④タガノトリオンフ 下原理騎手 6番人気

 


⑤キヨマサ 吉村智洋騎手 3番人気

 


⑥キングルアウ 大柿一真騎手 9番人気

 


⑦マークスマン 竹村達也騎手 5番人気

 


⑧ヘルツフロイント 川原正一騎手 11番人気

 


⑨サウスウインド 赤岡修次騎手(高知) 4番人気

 


⑩マイタイザン 杉浦健太騎手 1番人気
 


⑪トウショウプライド(金沢) 岡部誠騎手(名古屋) 8番人気

 

『姫山菊花賞』は、以前は姫路競馬場で施行されていたが、2003年以降は園田競馬場に闘いの場を移した。年末の『園田金盃』、年始の『新春賞』へと続く秋競馬の最初の古馬重賞として定着している。

 

笠松の『オータムカップ』を快勝したウインオベロンが、直前に故障発生…。重賞を含むオープンで4連勝したトランヴェールも『摂津盃』後に戦線離脱していて主力級を2頭も欠いたが、それでも重賞勝ち馬7頭が顔を揃える好メンバーとなった。

 

1番人気に支持されたのは『摂津盃』を逃げ切って快勝したマイタイザン。折からの雨で、重馬場のコンディション。前半のレースから前残りが続く展開も人気を後押しした。

 

重賞4勝もこのところ2着が続いているエイシンニシパが2番人気。春先の不振は完全に払拭して、着実に上昇傾向。安定感も抜群で当然の主役候補だ。

 

九州産限定『霧島賞』を連覇(昨年はJRA籍)したキヨマサが3番人気。短距離の方が合うタイプも、中距離でも安定していて前走の1870mでもしぶとく勝ち馬に食い下がっていた。

 

昨年の覇者サウスウインドは意外にも4番人気に低迷。前走で休み明けながら6着と大敗。叩き良化型とは言え、心配になる敗戦内容にやや支持を下げてしまった。

 

 

逃げると思われていた馬が出遅れるという思ってもいなかった展開ながら、意外にあるあるだったりするスタートで幕が開いた。

 

マイタイザンは馬が横を向いたときにゲートが開いたため、出が甘くなった。出遅れというほど出遅れていないが、コーナーがすぐに迫って来る1700m戦で、外枠の出負けは致命傷となりかねない。

 

 

逃げを打ったのは紅一点のタガノトリオンフだった。その2番手に取り付いたのが連覇を狙うサウスウインド。エイシンニシパは3番手の内をポジショニング。そこへマークスマン、トウショウプライドが並び、マイタイザンは中団からのレースを余儀なくされた。

 

 

ペースは決してスローではなく、淀みなく流れて行く。

 

向正面に入ってマイタイザンが、溜めて切れるタイプではないことを重々承知して早めに前に並びかけて行った。

 

 

 

キヨマサも追い上げて、外にいた各馬が動きを見せて行く。内にいたエイシンニシパ、ミッレミリアが一瞬後れを取る形となったが、結果的にはこれが奏功する。

 

 

逃げるタガノトリオンフを4コーナーで捕まえたサウスウインドが抜け出して直線を迎えた。

 

そこへ内から外に切り替えてエイシンニシパが迫って来る。マイタイザンは伸びを欠きここで脱落…。

 

代わって内をロスなく立ち回ったミッレミリアが前へと接近する展開となった。

 

 

連覇へ向けて押し切らんとするサウスウインドに、一完歩ずつ差を詰めるエイシンニシパ。タガノもしぶとく食い下がり、人気薄のミッレミリアも迫る。

 

 

最後は4着までがそれぞれクビ差となる大接戦となったが、一番外からエイシンニシパが見事に差し切って栄冠を掴み獲った。

 

 

 

連覇ならずも正攻法で堂々としたレースを見せたサウスウインドが2着、ミッレミリアが巧い立ち回りを見せて3着に。タガノトリオンフも良く粘って差のない4着。後手に回ったスタートが最後まで響いたマイタイザンは6着に敗れてしまった。キヨマサもいいところなく7着だった。

 

エイシンニシパは完璧な位置取りで、お手本のようなレースぶりでの快勝劇。前日に体調を崩し一日休みをとった田中学騎手が、元気に復帰して勝利をもたらした。

 

田中騎手としては珍しくウイニングランを見せたが「ナイターももう終わりなんでお礼を込めて。それとやっぱり嬉しかったんで」と振り返った。

 

 

 

今回のレースが接戦だったように、またマイタイザンの出遅れがあったようにまだまだ完全決着とはいかない現有勢力。

 

『園田金盃』、『新春賞』では勝ち馬が代わる可能性は十分にある。それでもレースの安定感ではやはりエイシンニシパが一歩リードしたことをアピールした今年の『姫山菊花賞』だった。

 

 

 

 

写真:斎藤寿一

 

文:竹之上次男

10月号更新、飯田良弘調教師インタビュー、等

10月号更新しました。(1日8:00)
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クローズアップ 飯田 良弘 調教師
タイトル:”Going my way”の先にあるもの。
>CLOSE UPはコチラから
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コラム 青木るえか
タイトル:ずっといるような気がしてたよ。
>コラムはコチラから

道営勢上位独占!~園田プリンセスカップ~

第19回目を迎えた『園田プリンセスカップ』(9月21日・園田1400m)はホッカイドウ競馬から遠征馬サラヒメ(3番人気)が2番手から抜け出して快勝。管理する角川秀樹調教師は兵庫の重賞は初制覇。騎乗した兵庫の吉村智洋騎手は重賞9勝目となった。

 

レース結果はコチラ>>>

 

 

◆出走馬


①セイヴァーベナ 田中学騎手 1番人気

 


②サラヒメ(北海道) 吉村智洋騎手 3番人気

 


③エグジビッツ(北海道) 杉浦健太騎手 8番人気

 


④エンジェルアイドル 大山真吾騎手 9番人気

 


⑤バモス(北海道) 下原理騎手 6番人気

 


⑥シンキングタイム(北海道) 川原正一騎手 5番人気

 


⑦トゥリパ 宮下康一騎手 7番人気

 


⑧ミネオラチャン 永島太郎騎手 4番人気

 


⑨シャインジーク 笹田知宏騎手 10番人気

 


⑩アクアレジーナ(大井) 赤岡修次騎手(高知) 2番人気

 

ホッカイドウから4頭の遠征馬、大井からも1頭と強力な布陣の遠征勢となったが、地元馬でデビューから3連勝中のセイヴァーベナが1番人気の支持を受けた。

 

小柄ながらもまとまりのある馬体で、頭をグッと下げる沈み込むような走法が素晴らしく、素質の高さを窺わせるレースを披露して来た。

 

地元の中では間違いなく抜けた存在で、他場の馬を相手にしてもヒケはとらないというのが兵庫関係者の下馬評だった。ファンもそれを後押しした。

 

ホッカイドウ勢の中で注目されたのは2連勝中のサラヒメ。4戦2勝2着1回3着1回の戦績で、スピードがあり安定感もある。

 

同じく2勝を挙げているバモスは今回が9戦目と豊富なキャリアを持つ。あとの2頭は1勝馬で、全体的に一線級とは言いがたいメンバー。

 

大井からの遠征馬アクアレジーナも若さを残しながら2戦1勝。ホッカイドウ勢の全馬が勝利距離が1000mだということもあり、1400mで結果を残している同馬が2番人気に支持されることになった。

 

 

 

1番枠を引き当てたセイヴァーベナは包まれる展開を嫌って、ハナを奪う作戦に出た。

 

しかしサラヒメをさすがに速く、隊列が決まるまでに思った以上に脚を使わされてしまう。

 

結局、サラヒメは2番手に控える形をとった。3番手にエグジビッツ、4番手にシンキングタイムとホッカイドウ勢が好位を固める。バモス、ミネオラチャンは中団に位置し、アクアレジーナは後方待機策となった。

 

 

ペースは淀みなく流れて向正面に入る。

 

軽快に逃げているように見えたセイヴァーベナだったが、勝ち馬となるサラヒメにピッタリマークされる形に息が入れられず、3コーナー付近で2番手に後退してしまう。

 

 

「ちょっとペースが速いかなとも思ったんですが、自分の馬の力を信じて乗りました。抜け出してから遊ぶぐらいの余裕があったので、これなら大丈夫かなと思いました」と鞍上の吉村騎手。早々と抜け出して4コーナーを迎えて行く。

 

 

ついて行けなくなったセイヴァーベナは完全に勝負圏内から脱落。シンキングタイムとエグジビッツの2番手争いとなり、そこへ地元のトゥリパとエンジェルアイドル、ミネオラチャン、シャインジークと中団以降の各馬がどっと押し寄せた。

 

 

ハイペースで逃げ馬を潰しながら、さらに後続を突き放していくサラヒメ。最後は3馬身の差をつけて完勝して見せた。

 

 

 

2着にシンキングタイム。前日に左手親指の爪をはがすケガを負った川原騎手だったが、さすがのベテランは苦にせず好走を見せた。

 

3着に人気薄のエグジビッツが粘り、ホッカイドウ勢が下馬評を覆して3着までを独占した。地元馬最先着はしんがり人気だったシャインジークの4着。5着に9番人気のエンジェルアイドルが食い込んだ。

 

アクアレジーナは見せ場なく6着の入線。7着のトゥリパは直線の入り口で躓いたのが痛かった。それがなければ3着争いには加われていたかも知れない。ミネオラチャンは直線で伸びを欠き8着だった。

 

1番人気のセイヴァーベナは9着に沈んだ。走法からは距離が伸びた方がいいのかも知れない。息の詰まるスピード勝負に完全に巻き込まれて本来の力を発揮できなかった。今後の巻き返しに期待したい。

 

勝ったサラヒメは3連勝で初の重賞タイトルを手にし、『GRANDAME-JAPAN』2歳シーズンの優勝候補に名乗りを挙げた。

 

依頼を受けて騎乗した吉村騎手は「呼ばれればどこでも飛んで行きます!」と勢い良くアピール。

 

 

パワフルでスタミナ十分なレースぶりは木村健の後継者の呼び声が高い。彼の果たした役割は確かに大きい。コンビ継続もあるか!?

 

 

写真:斎藤寿一

 

文:竹之上次男

GJCフォトレポート

9月7日、園田競馬場で全国2000勝以上の騎手の祭典、第26回ゴールデンジョッキーカップが行われました。

 

出場騎手は以下の通り。

 

戸崎圭太騎手(JRA)

 

内田博幸騎手(JRA)

 

福永祐一騎手(JRA)

 

 

五十嵐冬樹騎手(ホッカイドウ)

 

的場文男騎手(大井)

 

吉原寛人騎手(金沢)

 

岡部誠騎手(名古屋)

 

赤岡修次騎手(高知)

 

山口勲騎手(佐賀)

 


川原正一騎手

 


田中学騎手

 


下原理騎手

 

豪華メンバーが園田に集結!

 

初戦のファイティングジョッキー賞(1400m)の幕が開く!

 

岡部誠騎手が逃げて、内田博幸騎手が2番手。

 

3番手につけた山口勲騎手(タイトルリーフ)が抜け出す直線!

 

内田博幸騎手が2着を粘る。

 

快勝の山口勲騎手。3着には吉原寛人騎手が食い込んだ。

 

この大会で常に上位に顔を出す山口勲騎手。

 

3大会ぶりの優勝なるか!?

 

第2戦エキサイティングジョッキー賞(1230m)

 

的場文男騎手(ディナミック)が先手を奪う!

 

2番手に赤岡修次騎手のタイバーカット、3番手に戸崎圭太騎手の1番人気フランが続く。

 

直線は、一旦赤岡騎手が抜け出す!

 

内でしぶとく粘る的場騎手!

 

結果はハナ差で的場騎手が差し返して勝利!

 

騎手学校時代の同期、保利良次調教師の管理馬で勝利した的場文男騎手。

 

61歳のバースデーウィンを決めた!

 

遠方から駆けつけた的場ファンにサービス♪

 

同期の管理馬で勝ってご満悦の的場文男騎手。

 

この勝利で33年連続年間100勝という大偉業を成し遂げる。

 

さらに嬉しさ満開の保利良次調教師♪

 

この時点でポイントトップは3着、4着と手堅くまとめた吉原寛人騎手。

 

2ポイント差の2位に山口勲騎手、3位に的場文男騎手。

 

4位で並ぶ戸崎圭太騎手、赤岡修次騎手まで勝てば無条件で総合優勝が決まるという展開。

 

いよいよ最終戦、チャンピオンジョッキー賞がスタート!

 

後方にいた田中学騎手が騎乗するマイフォルテが、正面スタンド前で2番手まで押し上げる。

 

逃げ切れば的場文男騎手の優勝となるが…。

 

直線でマイフォルテが抜け出す!

 

トップの吉原騎手が既に後方に沈んで、ポイント6位の田中学騎手が勝てば優勝となる!

 

快勝!見事な逆転優勝で連覇達成!

 

古馬初対戦(B1クラス)で快勝したマイフォルテの今後が楽しみだ!

 

田中学騎手が大会史上初の2年連続総合優勝!

 

終わってみれば、表彰台は昨年とまったく同じ顔ぶれだった。

 

写真:斎藤寿一

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