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7月号更新、玉垣 光章 調教師インタビュー、等

7月号更新しました。
(1日10:00)

クローズアップ 玉垣 光章 調教師
タイトル:足もとをみつめ、一歩、また一歩…。
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コラム 乗峯栄一
タイトル:ついに兵庫ダービー馬に
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混戦ダービー、ブレイヴ逃げ切る!

第18回『兵庫ダービー』は昨年とは打って変わっての好天のもと行われ、3番人気のブレイヴコールが逃げ切って悲願の重賞タイトルが、ダービー制覇となった。管理する諏訪貴正調教師も初重賞がビッグタイトル。騎乗した川原正一騎手は109勝目の重賞制覇。『東海ダービー』は3度制しているが、『兵庫ダービー』は初勝利となった。

 

レース結果はコチラ>>>

 

 

◆出走馬


①セカンドインパクト 吉村智洋騎手 10番人気

 


②ナチュラリー 下原理騎手 3番人気

 


③イオタイザン 杉浦健太騎手 5番人気

 


④スリーピーアイ 大山真吾騎手 6番人気

 


⑤キョウトブッサ 竹村達也騎手 12番人気

 


⑥ホープクリスエス 木村健騎手 4番人気

 


⑦アグネスフォース 鴨宮祥行騎手 9番人気

 


⑧ジンバイッタイ 田中学騎手 1番人気

 


⑨スダチチャン 永島太郎騎手 8番人気

 


⑩オレハツライヨ 田野豊三騎手 11番人気

 


⑪ブレイヴコール 川原正一騎手 2番人気

 


⑫エアラコメット 岡部誠騎手(名古屋) 7番人気

 

誰もが本命候補に支持したマジックカーペットが、直前追い切りのあと脚元に不安が発生。検査の結果『左前肢管骨亀裂骨折』ということが判明した。

 

一強ムードでしかたないと思われていた今年の『兵庫ダービー』が、一転大混戦の様相を呈した。

 

前走マジックカーペットに敗れはしたが、3着馬に大差(10馬身以上)をつけたジンバイッタイが当然主役に繰り上がる。単勝1.8倍と抜けた人気となった。

 

2番人気はブレイヴコール。マジックカーペットに重賞で2度の2着と後塵を拝していて、宿敵がいないとなれば勝利も見えてくる。

 

唯一の重賞勝ち馬ナチュラリーが3番人気。マジックカーペットを欠いた田中範雄厩舎が送る二の矢のホープクリスエスが4番人気。昨年の西日本ダービー制覇のマイタイザンを兄に持つイオタイザンが5番人気で続いた。

 

 

逃げると思われたブレイヴコールが抜群のスタートを切った。一方、そのハナを奪わんとしたナチュラリーは若干の出負け。

 

すんなりブレイヴコールがハナを制した。エアラコメット、オレハツライヨがそこへ続き、ナチュラリーは5番手に控える形。ジンバイッタイは6番手につけた。

 

 

先行争いがすぐに決着がつき、ペースが落ち着く。このままスローで流れて行くと思った正面スタンド前、後方にいた格上挑戦で臨むアグネスフォースが一気にポジションを上げて行く。

 

 

 

一周目のゴール板前では先頭並びかけて行くが、コーナーワークで先行集団が盛り返し、馬順は変わらず1コーナーから2コーナーへ。

 

向正面に入ってナチュラリー、イオタイザンがジワッと前へ接近。それを見てジンバイッタイも仕掛けて行く。

 

 

 

残り600の地点では2番手に押し上げたジンバイッタイ。そのままマクり切りたかったが、呼吸を合わせるようにペースアップするブレイヴコールがそれを許さない。

 

その間に、最後方にいたスリーピーアイがいつの間にか3番手まで進出していた。

 

道中の溜めが効いていたブレイヴコールが追い出すと、ついて行けなくったジンバイッタイ。

 

 

替わって追い上げて来たのがスリーピーアイ。大山騎手が渾身の追い上げを見せる。

 

粘るブレイヴコールに迫るスリーピーアイ。

 

 

 

「勝ったのは分からなかった」と川原騎手が振り返るように、もつれたゴールだったが、わずかにアタマ差、ブレイブコールが凌いで第18代兵庫ダービー馬に輝いた。

 

 

わずかの差に泣いた大山騎手は、ダービージョッキーの称号を得られず悔しがった。

 

6馬身差の3着にジンバイッタイ。そこ迫っていたイオタイザンは、残り100m付近で故障発生。4着でゴールしたが、入線後に杉浦騎手が下馬。重度の骨折で予後不良となった。兄以上の活躍を期待していたファンも多く、本当に悔やまれる…。

 

勝ったブレイブコールは、重賞で2度、マジックカーペットの2着に泣いていた。今回は対戦を避けて今年から全国交流となった『高知優駿』(6月18日)に出走予定だった。

 

ところが宿敵の戦線離脱で急きょ矛先を変えての出陣となっていた。直前の目標変更で、かなり調整が難しくなっただろうが、そこを巧く調整した陣営は見事だった。

 

カルストンライトオ産駒で距離不安が常に付きまとっていたが、それも克服した。

 

何より、父と姿は似ているが、レースぶりは一目散に逃げる父とは違い、同じ逃げでもスローの上がり勝負が得意。折り合いもつきやすく、テン乗りで結果を出したように、乗り難しさもないようだ。

 

父の種牡馬としての価値を高める大きな勝利だったとも言える。

 

 

 

兵庫ダービー馬は、オオエライジン(2011年)が全国的な活躍をしたのを最後に、その後は古馬のオープン特別ですら勝ち鞍を挙げた馬はいない。条件戦で負けを繰り返す馬さえいる。

 

ブレイヴコールには、このジンクスを破るような活躍を見せ、ダービー馬の嫌な流れを断ち切ってもらいたい。

 

 

大本命視されていた馬が直前の回避。いかに強くとも、出走にこぎつけられなければダービー馬の称号は得られない。

 

目標から逆算してローテーションを作って来てもこうなってしまうのだから、馬づくりは本当に難しいと思わせた今年の『兵庫ダービー』だった。

 

写真:斎藤寿一

 

文:竹之上次男

6月号更新、その金ナイター見て歩き、等

6月号更新しました。
(1日9:00)

クローズアップ その金ナイター見て歩き
タイトル:ゴールデンウィークは大盛況!
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コラム 青木るえか
タイトル:こう見えても、お宝箱
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笠松アペリラルビーが大混戦を絶つ~のじぎく賞~

本命不在の大混戦となった第55回『のじぎく賞』(3歳牝馬・1700m)は、笠松のアペリラルビーが中団から差し切り優勝。終わってみれば10年連続連対中だった1番人気馬の勝利だった。同馬は重賞初制覇。鞍上の向山牧騎手は、兵庫での初重賞勝ち。栗本陽一調教師は2015年1月の開業から3年目で嬉しい重賞初制覇となった。

 

レース結果はコチラ>>>

 

 

◆出走馬


①アペリラルビー(笠松) 向山牧騎手 1番人気(4.5倍)

 

②ローランドアイ 宮下康一騎手 6番人気(10.6倍)

 


③キューティハーバー 吉村智洋騎手 8番人気(17.5倍)

 


④ウリャオイ(笠松) 笠松池田敏樹騎手 11番人気(31.6倍)

 


⑤スダチチャン 永島太郎騎手 7番人気(15.2倍)

 


⑥エイシンユートピア 下原理騎手 3番人気(5.7倍)

 


⑦ロイヤルピンク(佐賀) 真島正徳騎手 9番人気(22.8倍)

 


⑧ウイニングムスメ(佐賀) 川原正一騎手 2番人気(4.8倍)

 


⑨ハヴアナイスディ 田中学騎手 10番人気(25.5倍)

 


⑩タッチスプリント(高知) 倉兼育康騎手 4番人気 (6.2倍)

 


⑪クールレオ 大山真吾騎手 5番人気(7.0倍)

 

⑫セカンドインパクト 杉浦健太騎手 12番人気(66.7倍)

 

地元のスターレーン、金沢のヤマミダンスの実力馬が不出走で、今年の『のじぎく賞』は本命不在の大混戦。単勝は1番人気が4.5倍。3連単は、発走30分前まで1番人気でも万馬券。最終的には82.6倍まで下がったが、4番人気から100倍以上となり、当たればほぼ万馬券という超難解な一戦となった。

 

過去10年、同レースの1番人気馬は8勝2着2回とパーフェクト連対中。どの馬が1番人気になるのかも注目されたが、笠松のアペリラルビーがその座に就いた。

 

2番人気は逃げ脚速い佐賀のウイニングムスメで、3番人気にようやく地元のエイシンユートピアが続いた。唯一の重賞勝ち馬、高知のタッチスプリントは意外に4番人気の低評価となった。

 

ゲート入りでキューティハーバーが誘導に応じず、かなりの時間を費やしてしまう。再三嫌った後、最後に前扉が開けられるとすんなり応じて収まった。早く開けていれば、ここまで時間がかからなかったのかも知れない。この時点で、キューティハーバーにはレースへの余力はもうなかった。

 

 

 

ウイニングムスメがスタート良く飛び出し、注文通りすんなりとハナを奪う。連勝中で昇級となるハヴアナイスディが2番手に取り付いた。クールレオ、ローランドアイ、スダチチャンの地元の人気どころが好位を形成して、そのあとの中団にタッチスプリント、アペリラルビーが追走する展開となった。

 

やや縦長の隊列で淀みなくレースは流れて行く。

 

 

 

それぞれがチャンス十分の立場で、それぞれが勝ちに行くため、前へ前へと意識が高まって来る。向正面からペースがさらに上がり、各馬が勝負に出る。

 

 

そんな中、じっくり中団でしっかり脚をため、慌てずチャンスを窺っていたのが、勝ったアペリラルビーだった。

 

逃げるウイニングムスメに並びかけて行ったハヴアナイスディ。昇級でも格上を煽る動きで先頭に立つ。

 

突き放された3番手からスダチチャンとタッチスプリントが追い上げる。アペリラルビーは5番手まで進出。

 

 

4コーナーではもう一度先頭を奪い返したウイニングムスメ。ハヴアナイスディはさすがに苦しくなって後退した。

 

 

そこへ勢いよくタッチスプリントが迫って抜け出していく。

 

しかし、さらに良い脚を使ったのがアペリラルビー。

 

 

 

道中の溜めが効いて、一気に突き抜けた。

 

 

タッチスプリントは先に動いた分負けたが、内容は悪くなく、さすが唯一の重賞勝ち馬、しっかりと力は示した。

 

前の2頭から離された3着争いは接戦となったが、笠松のウリャオイが最後に馬群を割って食い込んだ。

 

地方他地区による3着まで独占。兵庫にサラブレッドが導入されて以降、初めてのこととなった。

 

スダチチャンが地元最先着の4着。5着にも佐賀のウイニングムスメが粘って、掲示板の5分の4を他地区に占められてしまった。

 

3番人気のエイシンユートピアは、まったく見せ場なく11着と大敗した。

 

混戦で、しかも交流戦となれば、力関係の比較が本当に難しい。そんな中、アペリラルビーを1番人気に支持したファンはさすがと言える。

 

それに応えたアペリラルビーも、騎乗した向山騎手の落ち着いたプレーも素晴らしかった。

 

3着のウリャオイは11番人気だったが、前走『兵庫チャンピオンシップ』で勝ち馬から大きく離されたが、地元のナチュラリーとは差のない競馬(7着)ができていた。

 

何より強いメンバーと闘った経験が活きたと言える。

 

 

地元No.1牝馬のスターレーンが不在で、他地区に上位独占を許したが、レースとしては非常に見応えがあった。

 

混戦時の隠れた主役を見つけ出す目を養わなくては。

 

直前の予想会に参加した私の予想はボロボロだったので…。

 

ホントにボロボロだったので…。

 

写真:斎藤寿一

文:竹之上次男

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