馬主:野田善己
調教師:新子雅司
調教師補佐:文原学
厩務員:武田裕次
2020年11月にJRA東京競馬場でデビューし新馬勝ち。
1勝クラスを1度使った後に南関東へ移籍。
南関東では京浜盃(重賞)で2着に入っている。
3歳の夏に兵庫へ移籍すると、
条件戦で圧巻のパフォーマンスを披露し連勝。
秋の鞍(名古屋)は2着だったが、楠賞で初タイトルを獲得。
兵庫ゴールドトロフィーも3着に入る活躍で
2021年の特別優秀馬に選出された。
ダートグレード競走制覇を目指す2022年は、
高知の黒潮スプリンターズカップから始動。
遠征馬の勝利がないレースだったが、
終わってみれば7馬身差の圧勝。
過去の遠征経験からレース前日に輸送を行うなど、
陣営の努力が実を結んだ勝利となった。
15年ぶりに良馬場での実施となった黒船賞は、
高知特有の深くて重いタフな馬場状態だった。
好位の内でロスなく立ち回ると力強く抜け出し
JRA勢を一蹴。ダートグレード初制覇を飾った。
さらに続く名古屋のかきつばた記念は好位から抜け出して勝利。
理想通りのレース運びで兵庫県競馬史上初の
ダートグレード2勝を挙げた。
夏場は休養し、秋は盛岡の交流Jpn1に挑戦。
2戦続けて長距離輸送となったが、
マイルチャンピオンシップ南部杯、JBCスプリント共に
JRA所属馬相手に善戦し掲示板を確保した。
1年ぶりの地元戦となった兵庫チャンピオンシップは
5着だったが、兵庫競馬ファンに強烈な
インパクトを与えた2022年だった。
兵庫県競馬の優秀競走馬選考会では、
最優秀4歳以上短距離馬のタイトルを獲得し、
さらに満場一致で年度代表馬に選出された。
先月17日にNARグランプリ2022の受賞馬が発表され、
満票で年度代表馬に選ばれた。
1996年のケイエスヨシゼン以来、
26年ぶりの兵庫所属馬の選出となった。
同時に最優秀4歳以上牡馬、
最優秀短距離馬も獲得し部門三冠に輝いた。
今年も黒潮スプリンターズカップから始動して圧勝、
目標としている交流Jpn1制覇を目指す。
♢新子雅司調教師のコメント
「NAR、兵庫の年度代表馬に選出されて嬉しく思います。
NARグランプリは取りたくても簡単に取れない
タイトルですからね。
兵庫の代表馬としてスプリント~マイルのビッグレースに
挑戦していきます。
黒潮スプリンターズカップの次は昨年同様に
黒船賞を予定しています。
今年もファンの皆様と共に感動できるレースを
していきたいです。ご声援宜しくお願い致します。」
馬主:松野真一
調教師:飯田良弘
厩務員:岨宏一郎
11月の新馬戦(820m)で8馬身差の圧勝。
中1週で挑んだ2戦目のJRA認定戦も危なげなく勝利した。
距離延長となった3戦目はスタートで大きく出遅れる
不利もあったが終わってみれば5馬身差の快勝だった。
3戦3勝で挑んだ園田ジュニアカップは中1週での出走。
兵庫若駒賞の勝ち馬べラジオソノダラブ、
2戦2勝のヒメツルイチモンジなど強力な
メンバーとの対戦となったが、
前走の勝ちっぷりを評価され単勝1番人気(1・8倍)
の支持を集めた。
今回はスタートを決めると道中好位追走。
残り400m付近で抜け出し先頭に立つが、
べラジオソノダラブが背後から迫る。
しかしライバルの猛追を振り切り、
無敗で重賞初制覇を飾った。
牝馬の勝利は2002年のハヤセスイグン以来
20年ぶりの偉業だ。
飯田良弘厩舎に2018年の兵庫クイーンカップ(ナナヨンハーバー)
以来、4年ぶりの重賞タイトルをプレゼントした。
2歳王者に輝いたスマイルミーシャは現在、
春のクラシックに向けて牧場で充電中だ。
♢飯田良弘調教師のコメント
「好メンバーがそろった園田ジュニアカップを勝てたので、
(最優秀2歳馬のタイトルを)ひょっとしたら取れるかな
と思いました。
きついローテーションで使ったので春に向けて
一息入れています。
坂路のある牧場で乗ってきて3月くらいに帰厩する予定です。
4月の菊水賞を目標にしています。
牝馬重賞路線を考えているので、
今後も上位で戦えるようにしていきたいですね。」
馬主:渡部賢治
調教師:新子雅司
厩務員:柏原一磨
ホッカイドウ競馬から2021年秋に兵庫へ移籍。
10月にオープン特別を勝利すると、
兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)は逃げて4着と善戦。
全日本2歳優駿(Jpn1)にも挑戦した。
年明け初戦のゴールドジュニア(笠松)は
2番手追走から3角手前で先頭に立つと独走、
後続馬に2.6秒差をつける圧勝劇で重賞初制覇を飾る。
次走の兵庫ユースカップはすんなり主導権を握ると、
後続に5馬身差をつける快勝で重賞連勝。
怪我で戦線離脱したガリバーストームに代わり、
兵庫三冠クラシックの主役候補となった。
人気を集めた菊水賞は3番手追走から先に抜け出すが、
同厩舎のベルレフォーンの決め手に屈し3着。
強敵が揃った兵庫チャンピオンシップは果敢にハナを奪うも
勝負所で後退し10着に敗れた。
三冠最終戦の兵庫ダービーは道中2番手追走から4角で抜け出し、
菊水賞、兵庫チャンピオンシップの悔しさを晴らす快勝で
頂点を掴んだ。
笹田知宏騎手が兵庫ダービー初制覇を飾り
検量前では新子調教師とガッチリ握手を交わした。
優秀競走馬選考会では、エコロクラージュと票は
真っ二つに割れたが、兵庫の代表として
ジャパンダートダービーに挑戦するなど、
年間通じての活躍し重賞3勝を挙げたことが評価され、
最優秀3歳馬を獲得した。
今年は1月26日の白銀争覇(笠松)で始動し5着だった。
♢新子雅司調教師のコメント
「目標に挙げていた笹田知宏騎手をダービージョッキーに
する事が出来たので良かったです。
兵庫ダービーまでは非常に充実していました。
厳しい暑さで夏場以降、体調面の影響で走る気を無くす面も
ありましたが、涼しくなるにつれて良くなってきました。
距離は1400m付近がベストかもしれませんが、
地元なら1700mも対応出来ると思います。」