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クローズアップ ホースマン達の勝負に懸ける熱き想い

令和元年度優秀競走馬表彰

最優秀牝馬

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 昨年は重賞に9度挑戦。
2月の名古屋『スプリングカップ』(1800m)は3着。
同じく名古屋の『若草賞』(1400m)では2着に敗れた。
再び名古屋遠征の『東海クイーンカップ』でまたもや2着と惜しいレースを続けた。
地元に戻っても『のじぎく賞』で3着。高知の『高知優駿』も3着だった。
連戦激戦の疲れが心配された7月、笠松競馬の『クイーンカップ』では
2着馬に5馬身差をつける圧勝で、ようやく2歳戦以来の重賞勝ちを味わった。
秋以降は大きく崩れるシーンも見られたが、とにかく重賞で堅実駆けを繰り返し、
安定した成績を残したことで最優秀牝馬の称号を得た。
 
◇田中範雄調教師のコメント
「去年は、本当に遠征でも崩れずにしっかり走り続けてくれました。
いまゆっくり休養を取って、今後に備えます。
重賞路線よりも、地道に古馬の条件戦で力をつけて、
そのあとの重賞路線へ向かいたいと思います。」
 

特別優秀馬

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 1230mで3勝、1400mで1勝とオープン特別で4勝を挙げ、
確実な末脚で短距離界で中心的な活躍を見せ、存在感をアピールした。
重賞では『兵庫ゴールドカップ』でナチュラリーの2着。
そしてなんといっても年末の大一番
『兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ)』(1400m)で、
JRAや他地区の強豪が集う中、自慢の末脚を発揮して2着を確保。
最後の直線の勢いは勝ち馬を凌ぐものがあり、
レース史上初の地方競馬所属馬による勝利も期待させた。
今年の初戦『園田WC』は9着だったが、思えば昨年もしんがり負け。
本領発揮はこれからだ。
 
◇小牧毅調教師のコメント
「JRA(2戦0勝)から移籍してきたときはうるさ過ぎて、
装鞍所で暴れまくっていました。
それが精神的に大人になってきて最近はようやく普通の馬のようになってくれました。
でも調教ではうるさいところを出すのですが、
それが好調のバロメーターにもなっています。
『兵庫ゴールドトロフィー』で惜しい2着でしたし、
次走は高知の『黒船賞』でもう一度ダートグレードに挑戦します!」
 

特別優秀馬

クローズアップ

 
 『新春賞』を2度目の制覇でスタートした2019年。
『佐賀記念(JpnⅢ)』に果敢に挑戦するも7着に。
しかし次走の、同じく佐賀で行われた『はがくれ大賞典』(2000m)を
7馬身差で圧勝。前年に続く連覇を達成した。
そして春の古馬頂上決戦『兵庫大賞典』では、
ライバルのマイタイザン、タガノゴールドらを抑えて4馬身差で快勝した。
6月の『六甲盃』6着のあと夏場は休養に充てたが、
復調に手間取り11月にようやく復帰、オープン特別5着に敗れたが、
『園田金盃』ではタガノゴールドとの死闘で悔しいアタマ差の敗戦。
年度代表馬に匹敵する活躍だった。
 
◇橋本忠明調教師のコメント
「去年は『園田金盃』でタガノゴールドに僅差で負けて
代表馬を獲れませんでしたけど立派な活躍でした。
今年は3度目の『新春賞』制覇ができたように、
この時期は本当に走ります。
次は佐賀の『はがくれ大賞典』で3連覇を目指します!
前走の『白鷺賞』は、いい状態で臨んでタガノゴールドに敗れてショックでした。
でも、またどこかで再戦して負かしてもらいたいです。
過去の対戦ではそう差はないですからね」
 
 
※成績と年齢表記は昨年のものです。

 

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写真:斎藤寿一
文 :竹之上次男

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