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クローズアップ ホースマン達の勝負に懸ける熱き想い

戦士たちの抱負 2018

 

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松木大地(まつき だいち)
 
1995年3月11日生まれ 大阪府吹田市出身
2015年4月4日デビュー。
地方通算 2195戦67勝
 
高知からの期間限定中。
金沢での遠征経験あり。
明るいキャラですっかり園田関係者と馴染んでいる。
 

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園田でつかんだ手応えを晴れ舞台で…。

武者修行中の園田でYJSファイナル進出を決めた松木は、
昨年につづいて2回目(昨年は5位)のエントリーだった。
 
「中央で乗れるチャンスってないので中山でのレースには重みを感じています。
去年、同期が中央で乗ってる姿をみて羨ましい気持があった。
一生に1回のことだと思うんで全力を出しきりたいですね」と意気込みを語る。
 
トライアルラウンドの金沢(8月)で2勝し、一気にファイナルを引き寄せた。
松木はかつて金沢に遠征した経験(2016年4月~9月)があり、
16勝した実績がある。今回、その経験が物を言ったようだ。
 
「知ってる人がたくさんいたので環境的に恵まれてました」と、
有利な立場で騎乗できたことを喜ぶ。
 
園田での期間限定騎乗は来年2月10日までだが、
YJSファイナルが行われる年末に向け、しっかり園田で学んで臨みたいと考えている。
「高知と違って、園田でのレース経験はとても貴重です。
馬群が詰まって進路を選択する場合も、ほかの馬との駆け引きがすごく勉強になってる。
園田で自分なりの手応えをつかんだら別の競馬場でも自信をもって乗れると思うんです」。
残り1カ月、園田で揉まれてたしかな手応えをつかみたいと意欲的だ。
 
ファイナル進出を決めた騎手のなかに、
騎手学校でともに学んだ山本咲希到(北海道)がいることも励みになっているという。
 
「同期で、相部屋で一緒に生活してた仲なんで彼と走れるのがたのしみです」
 
松木は今年5月に結婚をした。
 
「ファイナルでいいレースをして、お金を稼いで帰りたい」と、きっぱり言う。
 
お金を持って帰り、それを生活費にあてることで仕事に対する意欲が湧いてくるのだと。
「賞金目的で頑張るって、いやらしい感じで書いてください(笑)」。
好成績を残し、新婚家庭に潤いが生まれるといいのだが。
 
「大勢の人の前でなにかをするのは好きなので、
きっと気持よくパフォーマンスできると思います」
 
最後は、晴れ舞台の緊張感をたのしめるメンタルの強さをアピールした。
 

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文 :大山健輔
写真:斎藤寿一

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