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クローズアップ ホースマン達の勝負に懸ける熱き想い

KKコンビ・リターンズ

クローズアップ

 

理解あるオーナーの期待に応えて…

 KKコンビが熱視線を浴びた2013年、
ともに園田で初のリーディングタイトルに輝き、
NARグランプリ(川原騎手は全国リーディング、
柏原師は最優秀勝率調教師賞)ダブル受賞という快挙を成し遂げた。
そして今年、2頭の10連勝馬を誕生させ再び脚光を浴びている。
 
Q  川原さん、乗ってて連勝が止まる感じはなかったですか?
 
川原 連勝のことはあまり考えなかったね。
   ただ、2頭のうちヒダルマは10連勝できるわ、と思った。
   けど、それは最後の9勝目10勝目あたりであってね、
   レースは何が起こるかわからない。
   リプレイスは休み明けのレース(6月7日・大阪スポーツB1)で出遅れたでしょ。
   あのときはさすがに、ああ、今日は無理かなと思った。
 

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柏原 あ~あって感じ。もうふてくされて見てた(笑)。
 
川原 あのレースは不良馬場で、リプレイスは不良馬場をよく走る。
   強かったね。あれを勝ったから、
   つぎ(10勝目)はスタートさえ決まれば大丈夫だろうと確信した。
 
Q  一方、ヒダルマは10連勝を目前にして能検を受けています。
   実際のレースではないですが、2着になったんですよね。
 
柏原 そうなんです、はあ?って感じでした(笑)。
   時計も遅いし負けてるし。
   普段はこうなんかな、実戦タイプなんかなと。
   (あの馬は)意味のないところでは力を出さない。
   それをわかってる。ある意味賢い馬なんだと思う。
 
川原 レースになるとガラッと変わるタイプだね。
 
柏原 だけど、たとえ能検であっても負けたら気分がわるい。
 
Q  基本的なことなんですけど、中央から移籍してきた場合、
   2勝以上したら還っていくケースがほとんどだと思いますが
   地方在籍のまま残っている。還すという考えはなかったですか。
 
柏原 それはぼくが決めることではなくオーナーもしくは
   JRAの先生(調教師)が決められること。
   2勝すればJRAに戻す権利がある。
   ですが、もうちょっと置いておこうと判断されることもあります。
   ※3歳入厩は2勝以上、4歳以上の入厩は3勝以上が再転入条件
 
川原 JRAの500万クラス(現1勝クラス)で戻れるなら稼がせてよし、
   と考える場合がね。
 
柏原 オーナーが心の広い人であったり、
   ゆとりのある人であったらもうちょっと走らせてあげるよって言ってもらえるんでね。
   そうでなかったら普通は2、3連勝したらスッと戻しちゃう。
   で、6勝したら南関東で走れるんです。
   だから6勝して南関東へ持っていくケースもあります。
   そこもクリアして、まだもうちょっと走らせてあげようと言われた。
   2頭ともそういう珍しいケースなんですよ。
   当初は中央に還る約束で「しっかり頼むよ」ということだったんですけどね。
 

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理解あるオーナーの期待に応えて…

 柏原厩舎では2015年にヒャクマンバリキが10連勝した(川原騎乗)実績があり、
今回の2頭をあわせると10連勝馬を3頭輩出している。
「10連勝を意識したのは7、8連勝したあたりから」だと柏原師は言う。
しかし、そこに至るまでの下級条件のレースを勝ち抜くのは容易ではなかった。
 
柏原 いつも弱い相手とばかりやってたわけじゃないんでね。
 
川原 C2、C1クラスで結構強い馬と当たった。
 
柏原 強豪は2、3勝したら(JRAへ)還る馬が多い。
   だからC2、C1クラスでは楽勝はないんです。
 
Q  2頭ともにずっと千四で使ってきましたけど、
   ヒダルマは次走は摂津盃と聞いています。
 
柏原 はい、摂津盃に挑みます。
   1700mでも折り合いのつく馬だから距離が延びても大丈夫です。
 
川原 ヒダルマはものすごく乗りやすい馬。
   中央の先生(森調教師)からは長い距離のほうがいいよって言われてたんで。
 
Q  ヒダルマの11連勝というのは兵庫県記録なんです。
   それもクリアした。それでいよいよ重賞を迎えるわけです。
   川原さん、10連勝するときというのは緊張するものですか。
 
川原 そりゃ緊張するよ、ノドが渇く(笑)。
   こないだ(ヒダルマ11連勝のレース)は気楽に乗れたけどね。
   10連勝で一旦区切りをつけたからね。
   あとはもうチャレンジ精神でぶつかっていける。
   いままでは10連勝というプレッシャーのなかで乗ってたけど、
   オープンになったら挑戦者感覚でいく。
   まだ重賞級と走ってないからね。
   そのときにどんなパフォーマンスができるか、まだわかんない。
 
柏原 ときにはね、なんでこんな馬に負けたんかなというレースがある。
   勝負の世界ではよくあることなんです。
   その怖さを知ってるから万全の態勢でいかないと。
   上に行けば行くほど少しのミスで負けます。
   出遅れ、ちょっとのつまずきでも負けます。
   だから万全の態勢で、後悔しないように…。
 
Q  だけど連勝をつづけていたときと比べると、
   そんなに重圧を感じなく迎えられる重賞ですか。
 
柏原 そうですね。
   やることはやってるという自信と、
   これまで園田競馬で3頭の10連勝馬を出したという自信、実績が…。
 
川原 いままでいないでしょ、3頭も。
 
柏原 以前から川原さんに言ってたんですよ、どうしても10連勝したいって。
 
川原 リプレイスとヒダルマは絶対に10連勝したいんだと。
 
柏原 表彰されるから。記録に残るじゃないですか。あれがステータスに感じる。
 
川原 100%できるようにもっていく。
   だから 「どうだ?」ってリプレイスの様子を訊かれた。
   「いや、1週延ばして」ってぼくが言って1週延ばしてもらった。
 
柏原 能検後のことね。
   能検してすぐ使うかどうかってときにね。
   で、能検後2連勝して10連勝を達成した。
 
川原 「1週延ばして」って先生にたのんだ。あれもよかったね。
 
柏原 うん。もう1週追い切れたしね。

 

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