表彰クローズアップ

令和7年度優秀競走馬表彰

~2025年に光り輝いた兵庫所属馬

1月13日、園田・姫路競馬の公式ホームページ内にて「令和7年度優秀競走馬」が発表された。年度代表馬には無敗で兵庫三冠を達成したオケマルが選ばれ、3歳最優秀中長距離馬と合わせて二部門を受賞した。

混戦となった最優秀2歳馬はココキュンキュンが獲得。兵庫ユースカップを制したエイシンハリアーが最優秀3歳短距離馬に輝いた。古馬の部門は最優秀4歳以上短距離馬にエコロクラージュ、最優秀4歳以上中長距離はオディロン、最優秀牝馬はヒメツルイチモンジが選出された。

今月のクローズアップは、2025年に各世代・各路線で頂点に立った名馬たちを振り返る。

馬主:高橋文男
調教師:盛本信春
厩務員:南部真吾

2025年戦績:5戦4勝

<重賞成績>
兵庫若駒賞(姫路)1着
菊水賞(園田)1着
兵庫優駿(園田)1着
園田オータムトロフィー(園田)1着

園田金盃(園田)2着

4戦無敗(重賞2勝)で令和6年度最優秀2歳馬の称号を獲得したオケマルは、兵庫若駒賞(姫路)で年明け初戦を迎える。逃げ馬を見ながら2番手を追走すると、4コーナーで先頭に立って直線は弾けるような鋭い末脚を繰り出した。2着馬に2秒以上の差をつける圧勝で、兵庫三冠クラシックに向けて盤石のスタートを切った。

4月の菊水賞は課題としていた発馬を決めて先頭に躍り出る。自分のリズムで運ぶと後続馬に何もさせない強い競馬で快勝し、難なく一冠目を手中に収めた。

続く6月の兵庫優駿はスタートでやや後手を踏むが、二の脚で前へと上がり好位3番手の外を確保。スローな流れを見てオケマルが前を突きながら上昇し、2周目3コーナーで先頭に立つと、直線ではさらにリードを広げて二冠を獲得した。暑さの影響で万全の状態ではなかったものの圧倒的なパフォーマンスを披露し、無敗の兵庫三冠に王手を掛けて夏休みに入った。

休養先から戻ってきたオケマルは、トモの力強さが増して良いコンディションで三冠目の園田オータムトロフィーに挑む。道中は2番手で折り合うと、向正面から徐々に加速して残り600m付近で先頭を捕まえる。そこからさらにスピードを上げて最後の直線に入ると、スタンドから大きな歓声が飛んだ。下原騎手は大型ビジョンで後ろとの差を確認する余裕があり早々と勝利を確信する。他を寄せ付けない大差勝ちで兵庫県競馬史上初、“無敗の三冠馬”に輝いた。兵庫三冠クラシックはファンからの絶大な支持が集まり、全て単勝元返し(1.0倍)となっていたが、重圧を力に変えて大きな称号を獲得した。

次戦は兵庫県競馬のグランプリレース「園田金盃」を選択し、古馬の一線級と初めて激突した。兵庫を代表する豪華メンバーが揃ったものの、クラシックでの勝ちっぷりを評価されて単勝1番人気に推される。好発からすんなり2番手を確保したオケマルは、勝負どころからラッキードリーム、オディロンとの三つ巴の戦いとなる。直線での激しい追い比べの末、JRA4勝の実績を誇るオディロンの決め手に屈して初黒星(2着)となったが、年上の実績馬相手に食い下がり、あらためて能力の高さを示した。

初のダートグレード挑戦になる予定だった名古屋大賞典(JpnⅢ・2000m)は疾病のため出走取消となり、2月12日(木)の佐賀記念(JpnⅢ・2000m)が今年初戦となった。緩い流れの中で中団からじわじわ脚を伸ばしていたが入着圏には届かず6着。初の長距離輸送に加え、JRAを含めた実績馬と初対戦だったことを考えれば及第点の内容だろう。この経験を次走以降に活かし、ビッグタイトルを兵庫に持ち帰ってくれることを期待したい。

馬名の由来は「オッケー、いいよ」。ファンからも愛されるかわいい名前だが、レースになれば強烈な脚で馬場を駆け抜ける。令和7年度の兵庫県競馬で最も輝きを放ったオケマルは年度代表馬、最優秀3歳中長距離馬の二つのタイトルを獲得した。

「負けられないプレッシャーというのはありましたが、能力さえ出せれば3歳同士なら負けないなと思っていました。兵庫三冠を達成して、年度代表馬に選ばれたのは嬉しかったですね。夏の休養から順調に成長して、トモもひと回り大きくなって踏み込みも力強さを増しました。佐賀記念の当日は前有利の馬場傾向で、ジョッキーも意識して乗ってくれましたが厳しかったですね。水分を含んだ佐賀の砂や、中央勢のペースに戸惑いを見せたかもしれません。ただ、この経験が今後に繋がっていけるかと思います。初の長距離輸送でも落ち着いてレースに臨めたのは今後に向けての収穫でした。遠征帰りは流石に疲れていましたけど、厩舎で少し休ませて次に向けて調整していきます」

「デビュー当初はゲートに入るのを嫌がったりしていたので、関係者の人達と入念にゲート練習をしていました。その成果もあって落ち着きも出てきてレースがしやすくなりましたね。オケマルのレースで一番プレッシャーを感じたのは2024年の園田ジュニアカップなんですよ。僕自身勝てていなかったレースだったので意識が強かったです。『ゲートさえ決まれば負けることないだろう』と、思うぐらいの安心感がある馬ですね。坂路で乗り込みをしてきたことによって肩回りの幅も増してきて、さらに走ってくるだろうと感じました。初めての長距離輸送だった佐賀記念でプラス体重だったのは驚きましたね。あらためて精神的に強い馬だなと思いました。これなら攻めて乗って大きい舞台へ向かうことも可能ですからね。当日の佐賀は(前が止まらない)独特な馬場状態でしたが、その中でもそれなりに走ってくれたのでこの経験が今後に繋がってくれたらと思いますよ。兵庫生え抜き馬でこういう馬に出会えることは少ないので、頑張ってほしいですね」

馬主:大道一徳
調教師:長南和宏
厩務員:BALWANT SINGH

2025年戦績:10戦6勝

<重賞成績>
園田プリンセスカップ(園田)1着
金沢シンデレラカップ(金沢)1着

ラブミーチャン記念(笠松)1着
東京2歳優駿牝馬(大井)11着

820mの新馬戦(3着)で競走馬としての第一歩を踏み出したココキュンキュンは、距離延長となった次戦で初勝利を挙げる。その後のオープンでも圧巻の内容で勝利を積み重ねるが、素質馬の揃ったJRA認定戦は、直線で伸びを欠いて4着に敗れた。

重賞初挑戦となった園田プリンセスカップは、新コンビの山本咲希到騎手とのタッグで挑む。好位から運ぶと勝負どころでぐんぐん加速し、最後の直線で先頭に躍り出た。後続を寄せつけない強い内容で初タイトルを獲得する。気性面に課題のある馬だが、重賞競走らしい淀みなく流れる競馬となったことも功を奏し、持ち前の能力を大舞台で発揮した。

その後はグランダムジャパン2歳シーズン路線を歩み、輸送競馬となった金沢、笠松でも各地のライバルを圧倒して重賞3連勝を飾った。この時点で30ポイントを獲得し、北海道のリュウノフライトと同率1位。シリーズ制覇に向けて12月の初めに地元戦(5着)を挟んで、大晦日の東京2歳優駿牝馬へと向かった。

発馬を決めて好位内でレースを進めたが、勝負どころで徐々に後退して11着での入線となった。シリーズ女王の座は獲得できなかったが、堂々のグランダムシリーズ3位。強敵と戦った経験は今後への糧となるだろう。恵まれた体格にレースセンスを持ち合わせているだけに、心身ともに成長していければさらなる大舞台での活躍が期待できる。現在は休養中で復帰時期は未定だが、将来が楽しみな牝馬だ。

「最優秀2歳馬」は、重賞2勝馬のエイシンイワハシルとの争いになったが、全国交流戦での戦いぶりが評価され、ココキュンキュンが選ばれた。

「馬場入りを嫌がるなど、気性面に課題を抱える中で3つの重賞タイトルが取れたのは凄いことですね。グランダムジャパンシリーズを転戦してきた影響か、大晦日のレースで体重が大幅に減っていたので現在は休養に出ています。時間を掛けて回復に専念させているので、厩舎に戻すタイミングはまだ決まっていません。馬体とともに気性が成長すれば、さらに上の舞台でも活躍ができる馬だと思っていますよ」

馬主:平井克彦
調教師:坂本和也
調教師補佐:平原透雄
厩務員:浅沼傑

2025年戦績:14戦5勝

<重賞成績>
兵庫ユースカップ(姫路)1着
ネクストスター西日本(佐賀)2着
兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ・園田)6着
ぎふ清流カップ(笠松)6着
兵庫優駿(園田)6着
楠賞(園田)6着

2024年ホッカイドウ競馬でデビューしたエイシンハリアーは、新馬戦を2番手から抜け出して初陣を飾る。その後も短距離路線で安定した走りを続け、同年12月に兵庫へとやってきた。年明けのオープンで2勝目を挙げると、その後も姫路の3歳AB混合戦で2、1着と好走し、満を持して重賞の舞台へと進む。逃げる競馬での勝利もあれば、後方から追い込み鋭い脚を使う競馬を見せていて、どんな競馬を見せるかに注目が集まった。

兵庫ユースカップは前進気勢が強く、ジョッキーがなだめながら2番手を追走。逃げ馬の手応えが怪しくなると、直線入り口で先頭に立ったエイシンハリアーはそのまま押し切る強い競馬で初重賞制覇を飾った。2着馬との差は「クビ」だったが、淀みなく流れるレースだった事を考えると、着差以上に強い内容だった。次戦のネクストスター西日本(佐賀)でも2着に入り、初の遠征競馬でも能力の高さを示した。

その後、兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ)6着、ぎふ清流カップ(笠松)6着、兵庫優駿6着と重賞路線を歩んだ。距離を短縮した10月のB1戦は先手を主張すると、これまでの悔しさを晴らすかのような快勝劇を見せた。
楠賞は後方からの競馬になって持ち味を出せずに敗れたが、自己条件戦に戻ってからは2、1、2着と再び勢いを取り戻している。実戦を積みながら心身ともに成長を続けている注目の1頭だ。

「兵庫ユースカップは自ら逃げ馬に競りかけていくような競馬で強い内容でしたね。そこから次第に気性が落ち着いてきて、差すレースもできるようになって、競馬が上手になってきたかなと思います。現在、半弟のエイシンイワハシルは休養していますけど、昨年2つ重賞を勝っているので、今年も兄弟揃ってタイトルが取れるように頑張っていきたいですね」

馬主:原村正紀
調教師:保利良平
調教師補佐:高田政之
厩務員:藤本賢輝

2025年戦績:8戦1勝

<重賞成績>
福永洋一記念(高知)1着
兵庫ウインターカップ(姫路)2着
笠松グランプリ(笠松)2着(同着)
兵庫大賞典(園田)3着
サマーチャンピオン(JpnⅢ・佐賀)3着
マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ・盛岡)5着
黒船賞(JpnⅢ・高知)6着
兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ・園田)6着

2024年に久々の重賞タイトルを獲得したエコロクラージュは、1月末の兵庫ウインターカップ(姫路)で始動戦を迎えた。結果はクビ差届かずの2着だったが、直線で鋭い伸びは秀逸で次走以降に期待が持てる好内容だった。

初のダートグレード戦となった次戦の黒船賞(JpnⅢ・高知)は、砂を被って後退する場面はあったが、勝負どころから巻き返して6着まで追い上げる。3着だった兵庫大賞典は交流GⅠ勝ち馬のイグナイターに序盤から真っ向勝負を挑んだ結果で決して悲観する内容ではなかった。強敵と戦ってきた経験が次戦の福永洋一記念(高知)に繋がり、鋭い末脚を繰り出して通算4度目の重賞勝利を飾った。

夏場は休養に充て、サマーチャンピオン(JpnⅢ・佐賀)で秋初戦を迎えた。後方から3頭目の追走から徐々に加速すると、上がり最速の脚を披露してダートグレード戦では初めての馬券圏内(3着)に入った。軽ハンデの恩恵はあったが、勝ち馬との差は僅か0.2秒差。ゴール板があと50m先であれば結果は変わっていた可能性もある走りだった。

さらに相手強化となったマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ・盛岡)でも中団インで脚をためると、直線はじわじわ脚を伸ばして入着(5着)を果たし、短距離界を牽引してきたイグナイター(10着)にも先着してみせた。
その後の笠松グランプリ(笠松)は逃げ馬を捕まえきれずに2着同着、道悪馬場(不良)で行われた兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ)は末脚不発の6着に終わる。年間1勝に終わったもののJRA、地方の強豪とハイレベルな戦いを繰り広げたことが評価されての選出となった。

今年の初戦となった名古屋のかきつばた記念(JpnⅢ)は、発馬で後手を踏み後方からとなり、インを回ってじわじわ脚を使ったが6着だった。年齢を重ねながら力をつけてきた兵庫生え抜き馬は、7歳となった今年も悲願のダートグレード制覇を目指す。

「予定通りダートグレード路線へと進んでいけましたけど2、3着が多かったですね。勝利は高知(福永洋一記念)のみだったので満足はしていません。名古屋のかきつばた記念(6着)後は、黒船賞(高知)、兵庫大賞典を視野に入れています。マイルチャンピオンシップ南部杯の走りが良かったので今年の秋も行けたらと考えていますよ。『勝負の年』なので、ダートグレードを取れるように頑張ります」

馬主:橋元勇氣
調教師:森澤友貴
厩務員:篠原勝美

2025年戦績:5戦3勝

<重賞成績>
白鷺賞(姫路)1着
園田金盃(園田)1着
高知県知事賞(高知)1着
はがくれ大賞典(佐賀)2着

JRA時代にダートで4勝を挙げていたオディロンは、2024年の12月に新天地の兵庫へ移籍してきた。転入初戦は園田の馬場を2周する2400m戦という特殊なレースだったが、正攻法の競馬で勝利を飾った。

年明け初戦に選んだ白鷺賞(姫路)ではマルカイグアス、インベルシオン、東海三冠馬のフークピグマリオンなど豪華メンバーと激突した。道中3番手追走から4コーナーでインベルシオンとフークピグマリオンの間を割ると、鋭い決め手を発揮して初タイトルを獲得した。

次戦のはがくれ大賞典(佐賀)では2着だったが、地方競馬の中距離路線を牽引する高知のシンメデージー相手に食らいつく走りを見せて、さらに上の舞台でも戦えることを証明した。飛躍が期待された矢先に脚の古傷を痛めて休養に入ると、酷暑の夏場にも調子を崩して戦列復帰は10月となった。

休み明けのA1A2戦(2着)後は、兵庫のグランプリレース「園田金盃」に向けて入念な調整が施される。兵庫中距離路線の主役級が顔を揃え、無敗の三冠馬オケマルも加わった園田金盃では、単勝4番人気に甘んじた。しかし、現地に集まったギャラリーを唖然とさせるレースを披露する。中団内でじっくり脚をため、勝負どころから外へ持ち出すと前を走るオケマルをあっさりと捕えた。オケマルに初めての土をつけて兵庫中距離路線の頂上決戦を制した。


続く大晦日の高知県知事賞(高知)でも5番手追走から上昇すると、直線でも弾けるような伸びを見せて重賞連勝を飾り、兵庫・高知のダブルグランプリ制覇を成し遂げた。

登録していた2月12日(木)の佐賀記念(JpnⅢ・2000m)は、状態が整わず回避することになったが、今年は兵庫の看板を背負ってダートグレード戦線へと乗り込む予定だ。

「白鷺賞(1着)の時点である程度能力を感じていた馬ですけど、豪華メンバーが揃った園田金盃での勝利は大きな価値がありましたね。体質の弱さと夏バテの影響で、秋の帰厩は遅くなりましたが、大一番で良い競馬をしてくれました。折り合い面に不安はなく距離が延びても問題はありません。反応の良さと長く良い脚が使えるところが武器ですよ。他場の重賞を含めて選択肢が広がりましたし、強いメンバーと戦いながら底力を上げていきたい。年明けは佐賀記念を予定していましたが、状態面が上がらず回避となりました。追い切りの動き次第で3月11日(水)のダイオライト記念(JpnⅡ・船橋)を使うか判断します。エイシンレオと共に厩舎を牽引する活躍を期待しています」

馬主:野田善己
調教師:新子雅司
調教師補佐:文原学
厩務員:川口龍太郎

2025年戦績:6戦2勝

<重賞成績>
ブルーリボンマイル(笠松)1着
読売レディス杯(金沢)1着
飛山濃水杯(笠松)3着
兵庫大賞典(園田)5着
秋桜賞(名古屋)6着

兵庫生え抜き馬のヒメツルイチモンジは、2022年のデビュー戦を勝利すると、暮れの園田ジュニアカップでも3着に入って2歳時から脚光を浴びる。翌年の3歳重賞路線で勝利は挙げられなかったが、堅実な走りを続けて能力の高さを示していた。

3歳の9月以降は短距離路線へと矛先を向け、屈強な牡馬と戦いながら力をつけていく。2024年1月の黒潮スプリンターズカップ(高知)では3着に入るなど、Aクラス戦でも掲示板を外さない堅実な成績を残すが、勝ちきれないレースが続いた。

2025年の初戦は4着に敗れるも、1年8カ月ぶりの牝馬重賞出走となったブルーリボンマイル(笠松)で待望の重賞初制覇を飾る。4番手追走から鋭い末脚を繰り出して、これまでの鬱憤を晴らすかのような勝ちっぷりだった。その後の2戦は牡馬混合の短距離重賞に進むが、崩れることなく3、5着でまとめて休養に入った。

真夏に行われた読売レディス杯(金沢)で復帰すると、5番手追走から目の覚めるような末脚で先行勢を差し切り2つ目の重賞タイトルを獲得した。次戦の秋桜賞(名古屋)は伸びを欠いて19戦ぶりの着外(6着)に敗れた後、屈腱炎を発症。現在は北海道で休養中だ。

「最優秀牝馬」には、重賞勝ちのあるラヴィアンやヴィーリヤも候補に挙がっていたが、年間で重賞2勝をマークしたことが評価されての選定となった。

「重賞を獲れる馬だと信じてやってきましたので、2つ勝ったことによって箔が付いたかなと思います。古馬牝馬の短距離重賞が少なく、牡馬との戦いが続きましたけど、ようやく歯車が噛み合いましたね。遠征も苦にしませんし、軽い馬場の方が合っているタイプです。屈腱炎を発症して現在は北海道で休養しています。まだ乗り運動もできていないとのことで、復帰する目途が立ってからプランを立てていきます。もし、間に合えば11月3日のJBCレディスクラシック(金沢・1500m)に向かいたいですね」

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2022年の「全日本的なダート競走の体系整備」をきっかけに各世代、各路線のレースが整備された。その影響で砂路線のレベルが年々上昇し、地方各地からも突出した能力を持つ素質馬達が著しい活躍を見せている。

イグナイターが引退して1つの時代が終焉した兵庫県競馬も、各世代に今後の兵庫を牽引していくかもしれない楽しみな逸材が揃っている。

2026年は始まったばかりだが、早くも各路線で頂点を決める戦いが幕を開けている。JRA、地方の強敵を破るのは容易なことではないが、イグナイターのように地方を代表する名馬へと駆け上がる馬の誕生に期待が高まる。
今年もまた大きな活躍を見せる馬が出現し、来年のNARグランプリでは兵庫の関係者が多数集うことを期待しよう。

    

文:鈴木セイヤ
写真:斎藤寿一 

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