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最新馬場情報

2022年5月16日

2022年05月12日(木)

 

◆3歳牝馬重賞『第60回のじぎく賞』(園田1700m) ◆

 

グランダムジャパン3歳シーズンの第6戦として行われた3歳牝馬の全国交流重賞「のじぎく賞」。

今年は、川崎、浦和、金沢からの遠征馬3頭を加えた12頭で争われた。

 

 

 

毎年高配当が飛び出しているこのレース。
今年も混戦ムードが漂っていた中、1番人気はニフティスマイル。(単勝3.4倍)
勝利こそ新馬戦の1勝だけだが、兵庫クイーンセレクションでハナ差の2着と力を見せた。競馬上手な馬で、前走ル・プランタン賞では、距離延長、長距離輸送といったハードルをも乗り超えて2着。タイトルまであと一歩のところまで来ている。

 

2番人気は、単勝3.7倍のケウ(川崎)。
牝馬ながら580kg前後というまさに“稀有”な馬体の持ち主で、前走ル・プランタン賞で重賞初制覇。デビューから全レースコンビを組んできた岡村健司騎手が羽田盃の騎乗と重なり、今回は伊藤裕人騎手が初めて手綱を取った。

 

3番人気は、単勝3.9倍のスターオブケリー(浦和)。
門別デビューで2勝した後に浦和に移籍。移籍後は、勝利こそないものの安定感あるレースぶり。前走の東海クイーンカップで8番人気ながら逃げて2着にしぶとく粘っており、展開の鍵を握る一頭と目された。

 

兵庫クイーンセレクションで無類の根性を発揮してハナ差逃げ切ったニネンビーグミが単勝6.2倍の4番人気。
前走JRA交流の広峰山特別を勝ったセトノダイヤモンドが単勝16.1倍の5番人気で続いた。

 

 

 

雨の降る中、重馬場で行われたレースは、スタートでケウが半馬身出遅れて後方から。3頭の逃げ争いとなったが、内枠を利してデータアナリシスがハナを奪い、ニネンビーグミが2番手、スターオブケリーは外3番手となった。ニフティスマイルは中団6番手で脚を溜める中、スタートで最後方だったケウが1周目スタンド前で外から動いて好位の後ろまでポジションを上げた。

 

落ち着いていたペースが一気に上がったのは2周目向正面。バックストレートに出たところで早くもニネンビーグミがピッチを上げてデータアナリシスの外から先頭に立つ勢いを見せると、後続各馬も遅れまいと一斉に追い出しを開始。
南関東からの遠征馬で人気上位のスターオブケリーとケウが3~4角でついていけなくなる中、馬群を捌きながらニフティスマイルが追い上げていく。

 

残り300m地点まで追い出されることなく手応え抜群だったニネンビーグミが、最後の直線で迫るニフティスマイルを危なげなく抑えて勝利。兵庫クイーンセレクションに続く重賞2勝目を挙げた。

ニフティスマイルはこれで3度目の重賞2着とまたしても悔し涙を呑んだ。
3着には差しに構えた11番人気のラッキーライズが末脚を伸ばして飛び込んだ。人気薄ながら、園田プリンセスカップ4着、兵庫クイーンセレクション3着に続き、大舞台での好走が光った。ケウは8着、スターオブケリーは11着と奮わなかった。

 

上位3頭は4番人気→1番人気→11番人気の決着で、三連単は60,910円。
奇しくも、兵庫クイーンセレクションと1~3着馬は全く同じ結果となった。

 

 

ニネンビーグミは、兵庫クイーンセレクションの逃げ切り勝利に続く重賞2勝目。
今回は2番手追走から抜け出してタイトルを手にした。

 

 

田中学騎手は、重賞73勝目(今年7勝目)。
のじぎく賞は昨年に続く連覇で通算4勝目。
前週のかきつばた記念(Jpn3)、兵庫大賞典に続いて重賞騎乗機会3連勝ともなった。

 

 

松平幸秀厩舎は、重賞3勝目(今年2勝目)。
のじぎく賞は初制覇。

 

 

レース結果はこちら>>>(NAR 地方競馬情報サイト)

 

 

◆出走馬


1 セトノダイヤモンド(徳本)  長谷部駿弥騎手 5番人気

 


2 データアナリシス (高馬) 広瀬航騎手 8番人気

 


3 (川)ケウ (林) 伊藤裕人騎手 2番人気

 


4 ウーニャ (盛本) 下原理騎手 7番人気

 


5 ニフティスマイル (田中一)  吉村智洋騎手 1番人気

 


6 ダイヤモンドダスト (雑賀)  松木大地騎手 9番人気

 


7 ピロコギガマックス (南) 杉浦健太騎手 10番人気

 


8 ニネンビーグミ (松平)  田中学騎手 4番人気

 


9 (浦)スターオブケリー (繁田)  酒井忍騎手 3番人気

 


10 ラッキーライズ (栗林)  鴨宮祥行騎手 11番人気

 


11 (金)カスターニャルーナ (井樋)  松戸政也騎手 12番人気

 


12 トウケイラオフェン(永島)  笹田知宏騎手 6番人気

 

 

 

◆レース

 

朝から雨が降り続き、一つ前の第10Rから馬場状態は重馬場へと変更。雨の中でレースはスタートした。

 

【スタート】 ほぼ横一線の飛び出しの中、3ケウが半馬身の出負けからダッシュつかず最後方に。二の脚が速かった8ニネンビーグミが一旦クビほど前に出たが、内から主張した2データアナリシスが3コーナー入口でハナを奪った。

 

【1周目3コーナー】 9スターオブケリーも逃げ争いに加わろうとしたが3番手外まで。
前3頭から2馬身開いて、中団は1セトノダイヤモンド、6 ダイヤモンドダスト、5ニフティスマイル、12トウケイラオフェンの4頭が一団。
後方にかけて、7ピロコギガマックス、10ラッキーライズ、4ウーニャ、11カスターニャルーナと続き、3ケウは最後方。

 

【1周目スタンド前】 序盤は縦長だった馬群は、ペースが落ちて10馬身圏内に固まる。最後方にいた3ケウが外を通ってポジションを上げていく。

 

【2コーナー~向正面】 3ケウが6番手まで上がって向正面へ。2番手追走の8ニネンビーグミの田中騎手が残り800m標識を合図に軽く仕掛けてペースアップを促すと、後ろの騎手達も遅れまいと追い出しを開始。一気にペースが上がった。

 

【向正面~3コーナー】 8ニネンビーグミが楽な手応えで2データアナリシスの外に併せていく。6ダイヤモンドダストが3番手に上がり、その後ろから5ニフティスマイルが馬群を縫うように前との差を詰めていく。

 

【3~4コーナー】 8ニネンビーグミは、後ろが来るのを待てる抜群の手応え。3番手まで上がった5ニフティスマイルは先頭との差を1馬身半に縮め、内から外に持ち出していく。3ケウと9スターオブケリーはここで脱落し、代わって7ピロコギガマックスと10ラッキーライズが上昇開始。

 

【4コーナー~最後の直線】 直線に入る直前でようやく追い出された8ニネンビーグミが突き放しにかかる。その2馬身後ろに5ニフティスマイル。内ラチ沿いでは2データアナリシスが脚色一杯に。

 

【最後の直線①】残り100m。粘る8ニネンビーグミに、追う5ニフティスマイル。2馬身差がなかなか詰まらない。その後ろで10ラッキーライズもいい末脚で3番手に上がってくる。

 

【最後の直線②】兵庫クイーンセレクションでハナ差のマッチレースを演じた2頭だが、今日は並ばせない8ニネンビーグミ。

 

【ゴールイン】3/4馬身差で8ニネンビーグミが優勝のゴールイン。兵庫クイーンセレクションに続く重賞2勝目を挙げた。ニフティスマイルは3度目の重賞2着。またしてもニネンビーグミの後塵を拝する形となった。3着はさらに3馬身差で10ラッキーライズ。

 

 

 

 

牝馬特有のカリカリした面があって、体重がなかなか増えないというのが課題としてあったニネンビーグミ。昨秋からレースの度に体重が減少していたため、兵庫クイーンセレクション優勝後は休養に入って馬体回復に努めた。
しかし、復帰戦となった前走菊水賞でも馬体減少は止まらず6着。逃げには持ち込んだが、強い馬に早目に競りかけて来られる展開で厳しかった。

 

のじぎく賞に向けて、この中間はまず馬体回復に重点を置いての調整。馬体が少し戻った分、菊水賞の時にはできなかった追い切りをかけてしっかりと馬に負荷をかけることができた。追い切りで負荷をかけたことで、当日の馬体重は前走からわずか+1kgという微増にとどまったが、馬の仕上がりが違っていた。

「長目からしっかり追い切りができたので、それが最後の踏ん張りになったかなと思います」と松平師も追い切りの効果を認めた。

 

松平幸秀調教師 優勝インタビュー> (そのだけいば・ひめじけいば 公式YouTubeより)

 

「根性もあって、競馬が上手で、毎回課題をクリアしてくれる賢い馬。今回は道悪もクリアしてくれました」と目を細め、「(田中)ジョッキーが、無駄に脚を使うことなく乗って、この馬の良いところを全部出してくれた」と、名手の手綱捌きにも賛辞を送った。

 

また、「スタッフが付きっきりで頑張ってくれた」と、体重コントロールが簡単ではないニネンビーグミのコンディション調整に心を砕きながらも、良い状態に仕上げた厩舎スタッフに対しての労いの言葉も印象的で、厩舎一丸となって勝ち得た“のじぎくの称号”だった。

 

 

次走は兵庫ダービーで3歳馬の頂点を狙う。
「ダービーは強い牡馬もいるのでそんなに甘くはない」と松平師は謙遜したが、初重賞制覇を兵庫ダービーでやってのけたその手腕に期待したい。

“ニネンビーグミ松平先生”の挑戦はいざ兵庫ダービーへ。本番まで4週間。しっかり食べて体を作り、牡馬との戦いに備える。

 

 

写真:齋藤寿一
文:三宅きみひと