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最新馬場情報

2016年8月13日

伝統の真夏のハンデ重賞、第48回『摂津盃』は3番人気のエナエビスが木村騎手の騎乗で逃げ切り、5馬身差の圧勝。混戦のメンバーと言われた一戦を、圧倒的な強さで勝ち、大きな存在感を示した。これで同馬は重賞2勝目。木村騎手は同レース5度目の優勝で、通算68勝目(地方のみ)。管理する田中範雄調教師も同レース5勝目。通算では45勝目となった。

レース結果はコチラ>>>

 

_MG_4353

 

2012年の園田でナイター競馬が開幕した歴史的な日に、オープニングを飾る重賞として組まれたのが『摂津盃』。その年以来、5年連続ナイター開催。関西の真夏の夜を彩る風物詩になりつつあるし、またそうなるように関係者はキャンペーンを充実させなければならないだろう。

 

第48回『摂津盃』はアクロマティックやバズーカの参戦はなかったが実績馬、上り馬、好調馬が出揃い楽しみな一戦となった。

 

_MG_3638

①エーシンクリアー 大山真吾 58kg(2番人気)

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②マークスマン 山崎雅由 54kg(9番人気)

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③ダイナミックグロウ 松浦政宏 56kg(5番人気)

_MG_3589

④バレーナボス 板野央 54kg(7番人気)

_MG_3697

⑤サンライズブレット 川原正一 54kg(6番人気)

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⑥エナエビス 木村健 57kg(3番人気)

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⑦オーケストラピット 杉浦健太 52kg(11番人気)

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⑧タガノプリンス 下原理 55kg(8番人気)

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⑨ニシノイーグル 笹田知宏 53kg(12番人気)

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⑩エイシンイースト 永島太郎 54kg(1番人気)

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⑪キングブラーボ 竹村達也 55kg(10番人気)

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⑫エイシンホクトセイ 吉村智洋 55kg(4番人気)

 

トップハンデのエーシンクリアーは重賞7勝で実績最上位。58kgを背負わされたがこれは当然の斤量。59kgを課せられると思っていたぐらいで、これはむしろ軽い斤量。ファンは2番人気に支持した。

 

次に重い57kgのハンデを背負うのがエナエビス。去年の4月に名古屋で重賞勝ち。ダートグレードでも5着と健闘した生え抜き馬のエース。その後の長期ブランクがありながら、復帰後の2戦目を迎える。

 

夏は勢いが制すると言われるが、そんな昇り馬中の昇り馬がエイシンイースト。B1、A2と4連勝してオープンに昇級。初めてのオープンが重賞となるが、54kgの斤量と勢いを買われ、1番人気に支持された。

 

昨年の覇者ダイナミックグロウは12歳馬となったが、前走で復活の逃げ切り勝ちを決め、連覇へ機運が高まる。ハナを奪えるかどうかカギとなる。

 

_MG_3759

 

スタートが切られた午後7時55分、ほとんど揃った飛び出し。出遅れ癖のあったバレーナボスも、この馬としては好スタートの部類。全馬不利なくダッシュを利かせた。

 

中でも一番の出足を見せたのがエナエビスだった。最初に向かえるコーナーで1馬身の差をつけて抜きんでていた。一旦並びかけようとしたダイナミックグロウも控えざるを得ず2番手となり、エーシンクリアーが3番手のポジション。エイシンイーストがその後ろの4番手。

 

_MG_3765

 

正面に入って来た時点で一気にペースダウン。12頭が一団となるスローな流れ。完全にペースを支配した木村騎手はこの時点で「勝負あった」と感じていた。

 

_MG_3775

 

こうなると前にいる各馬が俄然有利で、後ろの各馬は速めに仕掛けなくてはならない。

 

向正面に入ってピッチを上げて行く各馬。それでもエナエビスは楽な感じで悠々先頭。十分末脚を残している様子だ。

 

_MG_3790

 

2番手のダイナミックグロウが迫って行くが、元来逃げ馬の同馬にとって、追いかける展開は厳しい。そこへ4番手にいたエイシンイーストが追い上げ2番手に押し上げる。

 

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58kgが堪えたとも思えないが、エーシンクリアーは勝負どころで反応が鈍り、3番手を守るのがいっぱいの状況。断然エナエビス優勢のまま直線を迎える。

 

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懸命に追ってくる各馬を、エナエビスは楽々と突き放してしまう。あっという間にその差は広がり、最後は5馬身差の圧勝。

 

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瞬発力の差、能力の高さをまざまざと見せつけた。

 

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2着にはエイシンイースト。1番人気で敗れたものの、多少人気先行の感があった。勝ち馬以外には完全に内容で上回っていて、オープンでも重賞でも十分闘える技量を示した。今後の重賞路線でも注目される。

 

エーシンクリアーが3着を地力でなんとか粘った。上がり勝負より平均的に脚を使うタイプで、流れも向かなかった。巻き返しを期待しよう。

 

逃げられなかったダイナミックグロウが4着に。そして連闘で臨んだマークスマンが5着に健闘した。

 

勝った木村健騎手は、この日の7レースで勝って兵庫生え抜きジョッキーの地方通算勝ち鞍の新記録(3377勝)を作ったところだった。

 

腰の椎間板ヘルニアで戦列を離れ、記録に王手をかけながら1ヶ月余りが過ぎていた。2日前に復帰したが勝ち鞍を挙げられずこの日を迎えていた。

 

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記録達成のセレモニーで「次に腰をやったら引退します」と堂々と宣言してしまった木村騎手。『摂津盃』のお立ち台でも水を向けると『やめます』とさらにダメ押し宣言…。

 

ただ、これは弱気の発言ではなく、次の痛みを恐れず、腰がめげるまで頑張りぬくというフルパワー騎乗が身上の木村騎手の美学なのだ。

 

思えば、同じく兵庫生え抜きで長期ブランクを克服したエナエビスとは重なり合うところがある。決してめげてほしくはないが、このコンビでさらに園田を盛り上げてもらいたい。

 

_MG_4363

 

写真:斎藤寿一

文:竹之上次男