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園田・姫路競馬開催スケジュール

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最新馬場情報

2017年6月17日

第18回『兵庫ダービー』は昨年とは打って変わっての好天のもと行われ、3番人気のブレイヴコールが逃げ切って悲願の重賞タイトルが、ダービー制覇となった。管理する諏訪貴正調教師も初重賞がビッグタイトル。騎乗した川原正一騎手は109勝目の重賞制覇。『東海ダービー』は3度制しているが、『兵庫ダービー』は初勝利となった。

 

レース結果はコチラ>>>

 

 

◆出走馬


①セカンドインパクト 吉村智洋騎手 10番人気

 


②ナチュラリー 下原理騎手 3番人気

 


③イオタイザン 杉浦健太騎手 5番人気

 


④スリーピーアイ 大山真吾騎手 6番人気

 


⑤キョウトブッサ 竹村達也騎手 12番人気

 


⑥ホープクリスエス 木村健騎手 4番人気

 


⑦アグネスフォース 鴨宮祥行騎手 9番人気

 


⑧ジンバイッタイ 田中学騎手 1番人気

 


⑨スダチチャン 永島太郎騎手 8番人気

 


⑩オレハツライヨ 田野豊三騎手 11番人気

 


⑪ブレイヴコール 川原正一騎手 2番人気

 


⑫エアラコメット 岡部誠騎手(名古屋) 7番人気

 

誰もが本命候補に支持したマジックカーペットが、直前追い切りのあと脚元に不安が発生。検査の結果『左前肢管骨亀裂骨折』ということが判明した。

 

一強ムードでしかたないと思われていた今年の『兵庫ダービー』が、一転大混戦の様相を呈した。

 

前走マジックカーペットに敗れはしたが、3着馬に大差(10馬身以上)をつけたジンバイッタイが当然主役に繰り上がる。単勝1.8倍と抜けた人気となった。

 

2番人気はブレイヴコール。マジックカーペットに重賞で2度の2着と後塵を拝していて、宿敵がいないとなれば勝利も見えてくる。

 

唯一の重賞勝ち馬ナチュラリーが3番人気。マジックカーペットを欠いた田中範雄厩舎が送る二の矢のホープクリスエスが4番人気。昨年の西日本ダービー制覇のマイタイザンを兄に持つイオタイザンが5番人気で続いた。

 

 

逃げると思われたブレイヴコールが抜群のスタートを切った。一方、そのハナを奪わんとしたナチュラリーは若干の出負け。

 

すんなりブレイヴコールがハナを制した。エアラコメット、オレハツライヨがそこへ続き、ナチュラリーは5番手に控える形。ジンバイッタイは6番手につけた。

 

 

先行争いがすぐに決着がつき、ペースが落ち着く。このままスローで流れて行くと思った正面スタンド前、後方にいた格上挑戦で臨むアグネスフォースが一気にポジションを上げて行く。

 

 

 

一周目のゴール板前では先頭並びかけて行くが、コーナーワークで先行集団が盛り返し、馬順は変わらず1コーナーから2コーナーへ。

 

向正面に入ってナチュラリー、イオタイザンがジワッと前へ接近。それを見てジンバイッタイも仕掛けて行く。

 

 

 

残り600の地点では2番手に押し上げたジンバイッタイ。そのままマクり切りたかったが、呼吸を合わせるようにペースアップするブレイヴコールがそれを許さない。

 

その間に、最後方にいたスリーピーアイがいつの間にか3番手まで進出していた。

 

道中の溜めが効いていたブレイヴコールが追い出すと、ついて行けなくったジンバイッタイ。

 

 

替わって追い上げて来たのがスリーピーアイ。大山騎手が渾身の追い上げを見せる。

 

粘るブレイヴコールに迫るスリーピーアイ。

 

 

 

「勝ったのは分からなかった」と川原騎手が振り返るように、もつれたゴールだったが、わずかにアタマ差、ブレイブコールが凌いで第18代兵庫ダービー馬に輝いた。

 

 

わずかの差に泣いた大山騎手は、ダービージョッキーの称号を得られず悔しがった。

 

6馬身差の3着にジンバイッタイ。そこ迫っていたイオタイザンは、残り100m付近で故障発生。4着でゴールしたが、入線後に杉浦騎手が下馬。重度の骨折で予後不良となった。兄以上の活躍を期待していたファンも多く、本当に悔やまれる…。

 

勝ったブレイブコールは、重賞で2度、マジックカーペットの2着に泣いていた。今回は対戦を避けて今年から全国交流となった『高知優駿』(6月18日)に出走予定だった。

 

ところが宿敵の戦線離脱で急きょ矛先を変えての出陣となっていた。直前の目標変更で、かなり調整が難しくなっただろうが、そこを巧く調整した陣営は見事だった。

 

カルストンライトオ産駒で距離不安が常に付きまとっていたが、それも克服した。

 

何より、父と姿は似ているが、レースぶりは一目散に逃げる父とは違い、同じ逃げでもスローの上がり勝負が得意。折り合いもつきやすく、テン乗りで結果を出したように、乗り難しさもないようだ。

 

父の種牡馬としての価値を高める大きな勝利だったとも言える。

 

 

 

兵庫ダービー馬は、オオエライジン(2011年)が全国的な活躍をしたのを最後に、その後は古馬のオープン特別ですら勝ち鞍を挙げた馬はいない。条件戦で負けを繰り返す馬さえいる。

 

ブレイヴコールには、このジンクスを破るような活躍を見せ、ダービー馬の嫌な流れを断ち切ってもらいたい。

 

 

大本命視されていた馬が直前の回避。いかに強くとも、出走にこぎつけられなければダービー馬の称号は得られない。

 

目標から逆算してローテーションを作って来てもこうなってしまうのだから、馬づくりは本当に難しいと思わせた今年の『兵庫ダービー』だった。

 

写真:斎藤寿一

 

文:竹之上次男