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最新馬場情報

2022年12月6日

2022年12月01日(木)

 

◆重賞『第65回園田金盃』(園田1870m) ◆

 

園田金盃は、兵庫版有馬記念とも称されるグランプリレース。一昨年からダートグレード並みの1着賞金3000万に引き上げられた歴史ある兵庫のNo.1決定戦だ。

今年の兵庫大賞典でジンギとクビ差の接戦を演じたシェダルや摂津盃2着のテーオーエナジーの回避は残念だが、グランプリらしく好メンバーが揃った。

前走姫山菊花賞でラッキードリームとタガノウィリアムの新子厩舎2騎に敗れた絶対王者ジンギが巻き返し、史上初の園田金盃三連覇なるかが一番の焦点。

ジンギは夏に弱く、毎年秋初戦は勝ったとしてもやや“らしさ”を欠くレースが続いていた。一叩きされ冬に向けてグングン状態は上昇するのも毎年のこと。本調子となった絶対王者ジンギの三連覇を阻む馬は現れるのか?

 

 

 

 

1番人気は、単勝1.9倍でラッキードリーム。昨年の門別三冠馬。門別から川崎を経て、今夏兵庫の名門新子厩舎に移籍。移籍初戦を楽勝すると、2戦目の姫山菊花賞では強烈な末脚で絶対王者ジンギを破った。「距離は伸びるほどいい」(新子師)と、1870mの舞台も歓迎。今回もジンギを破り、一気に世代交代を突きつけるか。

 

2番人気は、ファン投票1位のジンギで単勝2.0倍。兵庫生え抜きで、20,21年と2年連続年度代表馬に輝いた兵庫の絶対王者。今回史上初の園田金盃三連覇がかかる。前走の姫山菊花賞は3着と地元馬には2年ぶりの敗戦を喫した。ライバル達を一蹴し、王者の底力を改めて証明したい。

なお、4着以内に入れば、獲得賞金は2億円を超え、ケイエスヨシゼンの持つ兵庫県競馬の最多獲得賞金記録も塗り替える(※)。

※ケイエスヨシゼンは、1995~2001年に64戦25勝(重賞12勝)の活躍を見せたアラブの怪物。獲得賞金2億0088万8000円が20年以上破られていない兵庫県記録。

 

3番人気は、単勝7.8倍のタガノウィリアム。今年春にJRA2勝クラスから移籍すると逃げて連勝。摂津盃でも人気を集めたが、出遅れが響いて10着。しかし、姫山菊花賞は得意の逃げに持ち込むと、ラッキードリームには差されたものの持ち味の粘り腰を発揮してジンギを破る2着に健闘。今回も逃げ宣言、ジンギを惑わす逃走劇でレースを盛り上げる。

 

4番人気は、エイシンニシパで単勝28.0倍。2016年から7年連続で重賞を勝利(兵庫県記録)し、重賞通算15勝も兵庫県記録という息長く活躍を見せるレジェンドホース。特に新春賞は4年連続5度の優勝と「ミスター新春賞」の異名を持つが、これまで園田金盃の勝利は一度もない。園田金盃は6年連続の出走となるが、現在4年連続2着と悔し涙を飲んでいる。

 

5番人気は昨年のWダービー馬スマイルサルファーで単勝29.4倍、6番人気は唯一の3歳馬クリノメガミエースで37.7倍だった。

 

 

<ファン投票 6頭>
1位 ジンギ
3位 ラッキードリーム
4位 エイシンニシパ
10位 クリノメガミエース
11位 アワジノサクラ
18位 スマイルサルファー

 

<記者選抜 2頭>
タガノウィリアム
ケンジーフェイス

 

 

 

レースはジンギがスタートで出遅れて後方からという波乱の幕開けとなった。逃げると思われたタガノウィリアムも出負けで、まずはスマイルサルファーがハナを奪い、ラッキードリームがその外にポジションを取った。しかし、前の隊列が決まりかけたところに奇襲をかけたのが吉原寛人騎手操るクリノメガミエース。1周目3コーナー手前で一気に外からハナを奪い、そのままスタンド前では後続を7~8馬身離す大逃げを打った。

ラッキードリームは3番手の絶好位、一方のジンギは後方2番手という対照的なポジションでレースは進んだ。

 

勝負所から難なくクリノメガミエースとの差を詰めたラッキードリームが4コーナーで先頭に立つと、最後は6馬身後続を突き放しての完勝。これで4連勝、姫山菊花賞に続く重賞連勝。

史上初の三連覇はならなかったジンギも最後の直線で2着に追い上げる末脚を見せ、絶対王者の意地は見せた。2着賞金1200万円を加えて獲得賞金は2億0853万2000円となり、アラブの怪物ケイエスヨシゼンを抜いて兵庫県競馬史上最多獲得賞金馬となった。

3着は逃げた3歳牝馬クリノメガミエースが粘り、4着は逃げられずとも健闘したタガノウィリアム。5着に6年連続出走の9歳古豪エイシンニシパ。

 

 

上位3頭は1番人気→2番人気→6番人気の決着で、三連単は2,540円。

 

 

ラッキードリームは、重賞7勝目。

 

<獲得タイトル>

2020 サッポロクラシックカップ、JBC2歳優駿(Jpn3)
2021 北斗盃、北海優駿、王冠賞
2022 姫山菊花賞、園田金盃

 

 

下原理騎手は重賞通算78勝目。
今年は姫山菊花賞に続き3勝目。
園田金盃は2019年タガノゴールドで制して以来となる6度目の勝利。

 

 

新子雅司厩舎は重賞52勝目。
兵庫ダービー以来となる今年9勝目。
園田金盃は2019年タガノゴールド以来の2勝目。

 

 

レース結果はこちら>>>(NAR 地方競馬情報サイト)

 

 

 

◆出走馬

 

1エイシンダンシャク(坂本) 大山龍太郎騎手 9番人気

 

2アワジノサクラ(北野) 大柿一真騎手 10番人気

 

3エイシンニシパ(橋本) 吉村智洋騎手 4番人気

 

4タガノウィリアム(新子) 笹田知宏騎手 3番人気

 

5スマイルサルファー(渡瀬) 大山真吾騎手 5番人気

 

6ラッキードリーム(新子) 下原理騎手 1番人気

 

7クリノメガミエース(石橋) 吉原寛人騎手 6番人気

 

8ジンギ(橋本) 田中学騎手 2番人気

 

9ケンジーフェイス(中塚) 田野豊三騎手 7番人気

 

10マイネルユキツバキ(田中一) 廣瀬航騎手 8番人気

 

11マイネルサーパス(山口浩) 長尾翼玖騎手 11番人気

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆レース

 

師走に入って季節は冬へ一歩前進。気温12℃、馬場状態「稍重」。

 

【スタート】 横を向いた時にゲートが開いてしまったという8ジンギが1馬身半出遅れてしまい、4タガノウィリアムも半馬身出負け。波乱のスタートとなった。

 

【1周目向正面】 5スマイルサルファーがハナを奪うと、6ラッキードリームがその外へ。そして、遅ればせながら7クリノメガミエースが一気に先頭に立って主導権を握った。好位インに1エイシンダンシャク、その後ろに3エイシンニシパがつけた。

 

【1周目3コーナー】 出負けの4タガノウィリアムが好位まで押し上げ、その後ろ中団に2アワジノサクラと10マイネルユキツバキが並んだ。さらに、9ケンジーフェイスが後ろから3頭目。8ジンギは後方2番手追走で、最後方が11マイネルサーパス。

 

【1周目スタンド前】 7クリノメガミエースがあまりペースを落とすことなく、少しずつ2番手以下との差を広げていく。

 

【2コーナー~向正面】 7クリノメガミエースが7~8馬身突き放す大逃げに打って出て、馬群全長は20馬身縦長に。

 

【向正面~3コーナー】 向正面入口で単独2番手に上がった6ラッキードリームが楽な手応えで少しずつ7クリノメガミエースとの差を詰めていく。好位勢がなかなか前との差を詰められない中、後方の8ジンギは鞭を入れられながら徐々に押し上げる。

 

【3~4コーナー】 逃げる7クリノメガミエースを6ラッキードリームが射程圏に入れ、3番手は外から4タガノウィリアムがジワジワ押し上げる。3エイシンニシパと5スマイルサルファーの後ろまで8ジンギが接近。

 

【4コーナー】 7クリノメガミエースを6ラッキードリームが捉えて一気に先頭に立ち、単独3番手に4タガノウィリアム。

 

 

【最後の直線①】残り200m、馬場の真ん中に持ち出された6ラッキードリームが差を広げていく。内で7クリノメガミエースが粘り、その後ろに4タガノウィリアムと3エイシンニシパ。大外に持ち出され8ジンギは6~7番手。

 

【最後の直線②】残り100m、6ラッキードリームが突き放し、7クリノメガミエースがしぶとく粘る。4タガノウィリアムの外から4番手に上がった8ジンギが猛追する。

 

【最後の直線③】残り50m、6ラッキードリームがどんどんリードを広げ、2番手に7クリノメガミエース。その1馬身後ろで粘る4タガノウィリアムに外から8ジンギが並びかける。

 

【ゴールイン】6ラッキードリームが6馬身突き放して完勝のゴールイン。2着にはゴール前で8ジンギが上がり、7クリノメガミエースが粘って3着。4着に4タガノウィリアムで、6年連続出走の3エイシンニシパが5着。

 

 

 

 

「どんどん状態が上がってきていた」(下原騎手)という中で大一番を迎えたラッキードリームが姫山菊花賞に続く重賞連勝を果たした。

「五分のスタートを切ることだけを祈っていました」と下原騎手も話した通り、ゲート内での駐立状況に不安がある馬。新子調教師も毎回ゲートの後ろまで行き、馬の尻尾を引っ張って、立ち上がるなどしないよう工夫をしている。

そんな対策もあって今回もしっかりとスタートが決まり、「レースの組み立てに集中」できる環境が整った。

 

好スタートだった分、鞍上の下原騎手の視界にはスマイルサルファーとエイシンニシパなど2~3頭が映ったぐらい。スタート後すぐは周りをキョロキョロと見回していた下原騎手。ジンギの位置取りが「相当気になっていた」というが、宿敵は出遅れて後方だったため、どこにいるかは分からないままレースは進んでいったという。

 

道中は大逃げを打ったクリノメガミエースから7~8馬身差の3番手。どこにいるか分からないジンギも意識しつつ、逃げ粘りも警戒しなければならないという展開だったが、「慌てず追いかけず、でもとりあえず射程圏には入れよう」と2周目の向正面から徐々にクリノとの差を詰めていった。

 

4コーナーで先頭に並びかけたところから、ジンギを待つことなく追い出し、「最後はちゃんと脚を使ってくれる馬」という言葉の通り、6馬身突き放しての圧勝劇を演じた。

 

 

 

 

 

下原理騎手 優勝インタビュー> (そのだけいば・ひめじけいば 公式YouTubeより)

 

 

「道営三冠馬すごいと思います」と下原騎手もその力を再確認。

4連勝で重賞7勝目となり、一気に兵庫中距離界の頂点へと昇り詰めた。

 

「折り合いが付きやすいところが長所。ゲートに課題はあるがいいポジションさえ取れれば常に勝ち負けできる」と来年参戦が予定されるグレードレースでの走りも下原騎手は楽しみにしている。

 

新子師はレース後、「次走は年明けの新春賞か、報知オールスターカップ(川崎)か、あとは大井(東京大賞典)も…」と話した。

 

 

 

 

 

この秋は、新たに兵庫に加わった4歳ラッキードリームが、絶対王者の6歳ジンギに連勝という結果に終わった。

成績の字面だけを見れば、“世代交代”という言葉が頭に浮かぶ。

しかし、直線だけで猛然と2着に追い上げたジンギに王者の意地を見た。もちろん出遅れもレースの内ではあるが、「簡単に“世代交代”と言ってくれるな!」そんな声が聞こえた気がする。

 

来年改めて、お互いに万全の状態で好スタートを決めての対戦を見たいというファンは多いだろう。

 

ラッキードリームは2月の佐賀記念(Jpn3)も視野に入れるなど、来年は当初の予定通りダートグレード戦線や南関東の全国交流重賞を狙っていく。

ジンギとの再戦は、兵庫大賞典かあるいは1年後の園田金盃か。ジンギと共に遠征して、ダートグレードの舞台での激突であってもいい。

 

シェダルの復帰も待たれる中、来年の中距離戦線もまた楽しみだ。

 

 

 

写真:齋藤寿一
文:三宅きみひと