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準備中

2022年11月26日

2022年11月24日(木)

 

◆ダートグレード『第24回兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)』(園田1400m) ◆

 

世代最初のダートJpn2競走で、12月の2歳ダート王決定戦「全日本2歳優駿(Jpn1)」のステップレースとしての意味合いも強いレース。

過去23回でJRA勢が19勝と圧倒し、地方馬は05年モエレソーブラッズ(北海道)、09年ラブミーチャン(笠松)、14年ジャジャウマナラシ(浦和)、16年ローズジュレップ(北海道)の4勝。

過去10年でもJRA勢が8勝し、その優勝馬8頭はいずれも3連勝で兵庫ジュニアグランプリを優勝していた。

今年はJRA5頭、北海道2頭、大井1頭の遠征馬8頭を交えての12頭で争われた。

 

 

 

 

 

1番人気はトレド(JRA)、単勝1.5倍の断然人気となった。デビュー戦は中山ダート1800mを2歳レコードで勝利。かなり速い時計が出る不良馬場だったとはいえ、直線の急坂がある中山で逃げて上がり3Fを12.3-12.4-12.4のラップで、ほぼタイムを落とさず駆け抜けたのだから強い。2戦目は左回りの中京で2番手で抑える競馬で最後は7馬身差の完勝。2戦2勝で臨む。

 

2番人気は単勝3.7倍でオマツリオトコ(JRA)。前走ヤマボウシ賞の勝ち時計が標準以上の優秀なもの。ダートはここまで2戦2勝で、芝の函館2歳Sも含めて3戦全てで上がり3F最速という末脚が武器。スタートで出遅れる懸念はあるが、いいポジションにつけられれば好走の期待は高まる。

 

3番人気は単勝7.9倍でマルカラピッド(JRA)。芝の新馬戦こそ大敗したが、未勝利→エーデルワイス賞(Jpn3)とダート替わりで連勝。前走は砂を被って進みが悪く、ずっと押っ付けられながらの追走だったが、直線でしぶとく伸びて勝利した。

 

さらに、エーデルワイス賞で2着に粘ったエコロアイ(JRA)が4番人気(単勝10.9倍)、重賞イノセントカップの優勝馬スペシャルエックス(門別)が5番人気(単勝13.8倍)で続き、6番人気以下は64倍以上となった。

 

 

 

 

前日は1日雨。途中激しい雷雨となり、第7Rは取り止めとなるほどだった。レース当日、天気は回復したものの馬場全周内側に砂が補充され、雨の影響が残って馬場状態「重」でスタートが切られた。

 

スタートはまずまず揃ったが、トレドが6~7完歩目に躓いてバランスを崩し、後方からとなった。

スペシャルエックスが内枠を利して楽にハナに立つと、エコロアイがその外2番手に。序盤少し押っ付け気味だったオマツリオトコは徐々に外に持ち出され4番手を取った。マルカラピッドやデステージョは好位を見る形で1コーナーを迎えた。

 

予期せぬ出来事は1コーナーの入口で起こった。1番人気のトレドが、手前を変える際に左前肢に大ケガを負ってしまい競走中止。将来への期待も大きかった馬、本当に残念なアクシデントとなってしまった。

 

レースは、3コーナーから徐々に前との差を詰めたオマツリオトコが4コーナー出口では楽に先頭へ。そのまま直線で後続を4馬身離して重賞初制覇を成し遂げた。2着は逃げ粘ったスペシャルエックス、3着にはデステージョが中団から追い込み、門別勢が2,3着に食い込んだ。

地元馬は、最先着がジョイブラックの8着と奮わなかった。

 

上位3頭は2番人気→5番人気→6番人気で、三連単は20,840円。

 

 

 

オマツリオトコはこれで4戦3勝、重賞初制覇。

 

<獲得タイトル>
2022 兵庫ジュニアグランプリ(園田)

 

 

横山武史騎手の地方重賞制覇は、昨年の名古屋グランプリ(ヴェルテックス)以来となる2勝目。
兵庫重賞は初制覇。
園田での騎乗は、一昨年2月のJRA交流「夢前川特別」以来2回目だった。

 

 

伊藤圭三調教師は兵庫重賞2勝目。
2017年兵庫ジュニアグランプリをハヤブサマカオーで制して以来。

 

 

レース結果はこちら>>>(NAR 地方競馬情報サイト)

 

 

 

 

◆出走馬

 

1 スターキー(橋本) 長尾翼玖騎手 12番人気

 


2 (門)スペシャルエックス(田中淳司) 田中学騎手 5番人気

 


3 (J)オマツリオトコ(伊藤圭三) 横山武史騎手 2番人気

 

4 ジョイブラック(高本) 廣瀬航騎手 8番人気

 

5 (J)ラブミーモナコ(村山明) 松若風馬騎手 7番人気

 

6 ジョウショートニー(雑賀伸一郎) 井上幹太騎手 11番人気

 

7 (J)マルカラピッド(今野貞一) 小沢大仁騎手 3番人気

 

8 (門)デステージョ(角川秀樹) 吉村智洋騎手 6番人気

 

9 (J)エコロアイ(森秀行) 武豊騎手 4番人気

 

10 バウアーズ(新子) 下原理騎手 9番人気

 

11 (J)トレド(池上昌和) 石川裕紀人騎手 1番人気

 

12 (大)ジンステージ(赤嶺本浩) 東原悠善騎手 10番人気

  

 

 

 

 

 

 

◆レース

 

【スタート】 スタートはまずまず揃ったが、6ジョウショートニーが若干出負け。1番人気11トレドはスタート後6~7完歩目でバランスを崩して、12ジンステージと接触。さらにその後、10バウアーズに前に入られる形でブレーキがかかり、後方からとなった。

 

【1周目スタンド前①】 2スペシャルエックスがすんなりハナを奪い、9エコロアイが2番手ですんなり前の隊列は決まった。5ラブミーモナコの外へ3オマツリオトコが出していく。

 

【1周目スタンド前②】 7マルカラピッドが5番手につけ、その2馬身後ろの中団は12ジンステージ、8デステージョ、10バウアーズ、1スターキーが続いた。

 

【2コーナー】 後ろから3頭目にいた11トレドが1コーナー入り口で左前肢を痛めて競走中止。後方には4ジョイブラック、6ジョウショートニーと続き、馬群全長は約12馬身となった。

 

【向正面】 大きく隊列は変わらないが、5ラブミーモナコがスピードアップについていけずやや後退。代わって3オマツリオトコが3番手に浮上し、中団から8デステージョが馬群の間から早目に追い上げを開始。

 

【3コーナー】 逃げる2スペシャルエックスと2番手9エコロアイの外から、楽な手応えで3オマツリオトコが迫る。8デステージョや中団の7マルカラピッドなどはなかなか前との差を詰められない。

 

【4コーナー】 一気に外からまくり切った3オマツリオトコが4コーナー出口で先頭に立って直線に向かった。

 

【最後の直線①】 残り180m、3オマツリオトコが1馬身抜け、2スペシャルエックスが内ラチ沿いで粘る。勢いの鈍った9エコロアイと5ラブミーモナコの外から8デステージョがジワジワと迫る。その外から7マルカラピッド。

 

【最後の直線②】残り100m、前2頭は大勢ハッキリ。3番手争いが内5ラブミーモナコ、中9エコロアイ、外8デステージョと3頭広がるも、勢いは外の8デステージョ優勢。

 

【最後の直線③】残り50m、3オマツリオトコが一気に突き放す。2スペシャルエックスも3番手を突き放し、8デステージョが3番手に上がって2番手にジワジワ迫る。

 

【最後の直線④】 ゴール直前、最後までしっかり追われた3オマツリオトコはあっという間に4馬身のリードを取った。

 

 

【ゴールイン】 3オマツリオトコが重賞初勝利のゴールイン。2着には2スペシャルエックス(門別)で、3着が8デステージョ(門別)。今年は門別勢が健闘を見せた。

 

 

 

 

「力のある馬だというのは新馬戦の時から分かっていた」と横山武史騎手。

 

「スタートは得意ではないので、そこだけを集中して気を付けた。スムーズに運べれば絶対に良い結果はついてくると自信を持って臨んだ」という言葉の通り、五分のスタートを決めてすんなりと好位外目のポジションを取った。

「内は砂が重い印象があったのでインコースにこだわりすぎず、それプラス、砂を被らない位置にということで外々を回してもいいかなと思った」と冷静に馬場状態を分析し、その通りのレース運びを見せるあたりは昨年G1 5勝と大ブレイクをしたさすがの横山武史騎手だ。

 

勝負所でもいい手応えで好位を回り、4角でゴーサインが出るとあっという間に前の2頭を捉えて抜け出した。
「新馬戦の時も反応良かったですけど、さらに今回反応が良くなっていましたし、こちらが思うよりずっと強い競馬で勝ち切ってくれた」と賛辞を贈った。

 

 

横山武史騎手 優勝インタビュー> (そのだけいば・ひめじけいば 公式YouTubeより)

 

 

オマツリオトコの血統背景についても紹介しておこう。

 

母マツリバヤシは2010年にこのレースに出走し6着。母が勝てなかった重賞タイトルを孝行息子が手にしたことになる。

また、父ヴィットリオドーロの主な勝ち鞍は「4歳以上1000万下」と現役生活は大きな活躍ができなかったが、サイアーとしてイグナシオドーロに続く2頭目のダートグレードホースを送り出した。(昨年で種牡馬を引退し乗馬となっている)

さらに、ヴィットリオドーロの母はダート重賞8勝の名牝プリエミネンス、グランド牧場を代表する一頭だ。
オマツリオトコの母マツリバヤシも、その父スマートボーイ(ダート重賞5勝)もグランド牧場産。

 

まさに牧場ゆかりの血脈が凝縮されたオマツリオトコ。プリエミネンスやスマートボーイを育て上げた伊藤圭三調教師にとっても、その両孫で挙げた勝利は嬉しかったことだろう。

 

 

 

「賢くて強い馬。まだ子供で調教から課題とする部分も多いが、それは成長できる余地があるということ。これからまだまだ楽しみです」と横山武史騎手が評したオマツリオトコ。

来月川崎で行われる全日本2歳優駿(Jpn1)、そして来年の3歳ダート戦線での活躍に大いに期待したい。完走が叶わなかったトレドの分も。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:齋藤寿一
文:三宅きみひと