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最新馬場情報

2022年7月17日

2022年07月15日(金)

 

◆全国交流重賞『第15回兵庫サマークイーン賞』(園田1700m) ◆

今年最初のナイター重賞として行われた牝馬限定戦、グランダムジャパン古馬シーズンの第4戦「兵庫サマークイーン賞」。
ダートグレードでも良績を残すダノンレジーナやメモリーコウを中心に南関東から4頭、さらに連覇を狙うシーアフェアリー(名古屋)も加わり、今年も遠征馬5頭はいずれも強力な馬ばかり。これを重賞5勝ステラモナークなどの地元馬7頭が迎え撃つ図式となったが、戦前から遠征馬有利と見られていた。

 

(1ステップシュートに騎乗予定だった木本直騎手は、当日4Rの本馬場入場の際に負傷したため、井上幹太騎手に変更となった。)

 

1番人気は、ダノンレジーナ(浦和)で単勝1.6倍と1頭抜けた。2020年のJBCレディスクラシック(Jpn1)4着などダートグレードでも結果を残している馬で、ここまで牝馬重賞を4勝。前走の佐賀ヴィーナスカップは長距離輸送を克服しての完勝で、ここでも最右翼と目された。

 

2番人気はメモリーコウ(大井)で単勝3.0倍。
去年は牡馬に交じって東海SやマーチSで3着に入るなど、ダートグレードで何度も好走があった馬。今年に入ってやや精彩を欠くが、実績を買われて上位人気の支持を受けた。

 

3番人気はジュランビル(大井)。(単勝11.4倍)
元々は芝のJRA重賞で度々好走歴。3勝クラスはダート戦で勝利してオープン入りした馬。JRAから大井へ移籍し、今回転入初戦でいきなりの園田遠征となった。

 

去年の兵庫サマークイーン賞の覇者で、秋の兵庫クイーンカップをも制した園田1700m得意のシーアフェアリー(名古屋)が、単勝15.2 倍の4番人気。
今回A2からの格上挑戦となったが、兵庫では去年の兵庫クイーンカップ4着など5着以下が一度もない堅実派のナナカマドカが地元馬の中では最も支持を集めて5番人気(単勝24.0倍)。
来春の繁殖入りの前にもう一つタイトルをと目論む重賞5勝馬ステラモナークが6番人気(単勝25.0倍)で続いた。

 

 

記録的に早い梅雨明けで猛暑となった7月上旬から一転、戻り梅雨のようなスッキリしない天気が続く中、週初めの大雨の影響が残って馬場状態は稍重。今年初のナイター重賞ということもあり、通常のナイターデーより2割増しのお客さんが見つめる中でスタートが切られた。

 

ゲートの飛び出しは横一線に見えたが、ジュランビルとメモリーコウがバランスを崩して出負けの格好に。好スタートから逃げていったのは地元兵庫の重賞5勝馬ステラモナーク。1番人気ダノンレジーナが2番手で続いた。

スタートの出負けから大外一気にポジションを上げて好位に取り付いたメモリーコウに、ステップシュートとロカマドールが並んで3番手集団を形成して1周目のスタンド前を通過。連覇を狙うシーアフェアリーは中団、ジュランビルは後方2番手で末脚を溜める展開となった。

平均ペースで流れる中、2周目向正面からステラモナークがピッチを上げて引き離そうとするが、ダノンレジーナが2番手で離されることなく悠々追走。4コーナーでステラモナークに馬体を併せると、直線で出された本橋騎手のGoサインにダノンレジーナはすかさず反応し、最後は3馬身差の完勝。佐賀ヴィーナスカップからの連勝でグランダムジャパン古馬シーズンの首位をガッチリと固めた。南関東勢が兵庫サマークイーン賞を勝利するのは史上初のこととなった。

2,3着は共に人気薄の兵庫勢。中団のインをピッタリ回ったシークレットローザが2着で、そのすぐ後ろで同じくインでロスなく末脚を溜めていたデンコウハピネスが3着。逃げたステラモナークが4着に粘り、後方から直線だけで猛追したジュランビルが5着。メモリーコウは一旦後退した後、直線再び盛り返すも7着。シーアフェアリーは末脚を伸ばせず10着だった。

 

上位3頭は1番人気→10番人気→8番人気の決着で、三連単は145,010円というヒモ荒れの結果となった。

 

 

ダノンレジーナは、重賞5勝目。

<獲得タイトル>
2020 東京シンデレラマイル(大井)
2021 しらさぎ賞(浦和)
    東京シンデレラマイル(大井)
2022 佐賀ヴィーナスカップ(佐賀)
    兵庫サマークイーン賞(園田)

 

 

本橋孝太騎手は、地方重賞通算29勝目。
今年は東京ダービーをカイルで制するなど大舞台でも好調で、今年重賞5勝目。
初の兵庫遠征でいきなりの重賞勝利となった。

 

小久保智厩舎は、地方重賞通算71勝目。東京ダービーを含め、今年重賞4勝目。
兵庫での重賞制覇は、2014年の兵庫ジュニアグランプリをジャジャウマナラシで制して以来2度目。

 

 

レース結果はこちら>>>(NAR 地方競馬情報サイト)

 

 

◆出走馬

 

1 ステップシュート(森沢)  井上幹太騎手 11番人気

 

2 シークレットローザ (玉垣) 吉村智洋騎手 10番人気

 

3 ステラモナーク (新子)  下原理騎手 6番人気

 

4 (名)シーアフェアリー (安部幸夫) 岡部誠騎手 4番人気

 

5 ナナカマドカ (田中範)  川原正一騎手 5番人気

 

6 (大)ジュランビル (福永敏)  落合玄太騎手 3番人気

 

7 デンコウハピネス (尾林) 田中学騎手 8番人気

 

8 (川)ロカマドール (山崎尋美)  山崎誠士騎手 9番人気

 

9 ギルランディーナ (高馬)  広瀬航騎手 7番人気

 

10 (船)ダノンレジーナ (小久保智)  本橋孝太騎手 1番人気

 

11 ユウキラフェール(碇)  杉浦健太騎手 12番人気

 

12 (大)メモリーコウ(鷹見浩)  吉原寛人騎手 2番人気

 

 

 

 

 

◆レース

1日曇りがちのお天気で、夜になって日中の蒸し暑さからは少し解放された中、馬場状態「稍重」でスタートを迎えた。

 

【スタート】 ゲートの飛び出しはほぼ一線だったが、3ステラモナークが抜群のスタートダッシュを決めてあっという間に逃げていく。2完歩目で12メモリーコウがややバランスを崩し、6ジュランビルは躓いて遅れた。

 

【1周目3コーナー】逃げた3ステラモナークを追って、1番人気の10ダノンレジーナが外から2番手に上がると、1ステップシュートは内で3番手に抑えた。スタートで一旦遅れた12メモリーコウが大外から一気にポジションを上げ、間の8ロカマドールも加わって3番手グループは3頭固まった。

 

【1周目スタンド前①】 インコース6番手に2シークレットローザ。連覇を狙う4シーアフェアリーは中団馬群の中。その後ろから7デンコウハピネス、5ナナカマドカが並び、後方から3頭目に11ユウキラフェール。さらに6ジュランビル、9ギルランディーナと続いた。

 

【1周目スタンド前②】馬群全長は12~3馬身と少しバラけて、極端にペースは落ちることなくミドルペースでスタンド前を通過した。

 

【2周目1~2コーナー】 3ステラモナークはペースをそれほど緩めず、得意の形に持ち込む。コーナーを回る間にずっと外を回っていた12メモリーコウが5~6番手の中団まで下がった。

 

【2周目向正面】3ステラモナークが少しずつスピードを上げて引き離しにかかるが、 10ダノンレジーナも軽く促され2馬身差でしっかり付いていく。3番手以下が少しずつ離れ始めた。

 

【2周目3~4コーナー】 逃げる3ステラモナークとの差を10ダノンレジーナが余裕の手応えで詰めにかかる。始終インを進んでいた2シークレットローザが内から3番手に上がった。

 

【4コーナー】 10ダノンレジーナは余裕の手応えのまま、鞭が入る3ステラモナークに並びかける。単独3番手に2シークレットローザが上がると、その後ろで同じコースを通って来た7デンコウハピネスが4番手に上がってきた。12メモリーコウは後方に下がり、6ジュランビルもまだ後方馬群の中。

 

【4コーナー~最後の直線】 3ステラモナークに並んだ10ダノンレジーナは、本橋騎手からGoサインが出ると一気にスピードを上げて先頭に立っていく。

 

【最後の直線①】直線半ばで10ダノンレジーナが完全に抜け出し焦点は2着争い。内で粘る3ステラモナークに外から2シークレットローザが迫る。

 

【最後の直線②】2シークレットローザが2番手に浮上した後、3ステラモナークを目掛けて7 デンコウハピネスが迫り、さらに中から6ジュランビルが凄い末脚で一気に3着争いに加わる。

 

【ゴールイン】3馬身差で10ダノンレジーナが優勝のゴールイン。このレース、南関東勢初優勝となった。2着2シークレットローザ。3着争いは3頭接戦となったが、7デンコウハピネスが外から3着に届いた。地元兵庫の人気薄2頭が2,3着に飛び込む波乱。3着馬とクビ差の4着に3ステラモナーク、そこからさらにクビ差で6ジュランビルが5着。

 

 

 

「自信はありました。ハナか2番手か3番手と思っていたのでイメージ通りだった」と本橋騎手が話した通りのレースぶりで、グランダムのレースで連勝を飾ったダノンレジーナ。

レース後、小久保師はインタビューで「まだ佐賀の遠征の影響かなというのがある・・・」と吐露した。浦和から佐賀への長距離遠征によるダメージが少なからず残っていたようで、それは「頭が下がる思いです。よく頑張ってくれた」(小久保師)、「暑い中、本当によく頑張ってくれている」(本橋騎手)という言葉の中に滲み出ていた。

決して状態面が万全ではなかった中でこのパフォーマンス。ダノンレジーナの強さ、タフさにただただ脱帽だ。

 

 

 

本橋孝太騎手 優勝インタビュー> (そのだけいば・ひめじけいば 公式YouTubeより)

 

小久保智調教師 優勝インタビュー> (そのだけいば・ひめじけいば 公式YouTubeより)

 

 

ダノンレジーナとずっとコンビを組む本橋騎手は、「真面目で指示にすぐに応えてくれる。自在性も根性もあるし、気性的にも大人になっている」と愛馬の成長をひしひしと感じているようだ。

これでグランダムジャパン古馬シーズンの首位をガッチリと固めたダノンレジーナ。次走は、疲労をケアしながら、第8戦となる9/2(金)の秋桜賞(名古屋1500m)に照準を合わせて調整されるとのことだ。

 

 

初めての園田競馬場での騎乗に「また乗りたいと思う綺麗な競馬場だった」との感想を残した本橋孝太騎手。ダノンレジーナとのコンビで再び遠征してくることがあれば、兵庫勢にとってまた大きな脅威となるだろう。その時に堂々と渡り合える地元馬が誕生していることを期待したい。

 

グランダムジャパン古馬シーズンは4戦が終わって、残り5戦。首位に立つダノンレジーナは、このまま地方の古馬最強牝馬の道をひた走る。

 

 

写真:齋藤寿一
文:三宅きみひと