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最新馬場情報

2018年2月9日

昨年創設された重賞『園田ウインターカップ』が今年も行われ、昨年の2着馬だったドリームコンサートが2番手から抜け出して優勝!9歳にして遂に念願の重賞初制覇を成し遂げた!管理する柏原誠路(まさみち)調教師にとっても、これが初めての重賞勝ち。鞍上の川原正一騎手は、同レースは前年に続いての連覇達成。通算111勝目の重賞勝ちとなった。

 

レース結果はコチラ>>>

 

 

◆出走馬

 


①チーフアセスメント 永島太郎 5番人気
 


②ナチュラリー 下原理 2番人気
 


③バズーカ 板野央 4番人気

 


④ドリームポリーニ 杉浦健太 6番人気

 


⑤ビッグリバティ 吉村智洋 8番人気
 


⑥ハタノキセキ 大山真吾 3番人気

 


⑦キングルアウ 大柿一真 10番人気

 


 ⑧ベルサリエーレ 松本幸祐 7番人気

 


⑨エイシンアトロポス 田中学 1番人気

 


⑩ドリームコンサート 川原正一 9番人気

 


 ⑪エイシンイースト 青柳正義 11番人気
 ⑫ダイリンエンド 廣瀬航 競走除外

 

短距離の巧者は揃ったものの、エイシンヴァラーやトウケイタイガーなどの横綱不在で大混戦メンバー。加えて、格上挑戦ながら15戦12勝3着3回のパーフェクト連対中のダイリンエンドが当日のパドックで放馬して除外になるアクシデントがあり、いよいよ混迷を極めた。

 

1番人気に支持されたのは紅一点のエイシンアトロポス。スピード上位で先手を奪っての逃げ切りをファンは支持した。また古馬の重賞勝ちというのも同馬とバズーカだけという実績も買われた。

 

4歳世代の代表格ナチュラリーが2番人気に。短距離路線で安定して活躍。時折見せる直線で遊ぶクセを前走は見せずに快勝。成長ぶりは目を見張る。

 

昨年の秋の新設重賞『兵庫ゴールドカップ(GT)』(1230m)で1番人気に支持されながら6着に敗れていたハタノキセキ。汚名返上をかける闘いだ。

 

その『兵庫GT』を勝ったバズーカが4番人気。前走が不完全燃焼だったチーフアセスメントが5番人気、オープン初挑戦のドリームポリーニが6番人気に続いた。

 

 

大方の予想通り、ダッシュを利かせたエイシンアトロポスがハナを奪い行く。すると他の各馬も抵抗を見せずすんなりと1番人気ハナを譲った。
 

 

ドリームコンサートは良いスタートから労せず2番手の絶好位に取り付く。内側でナチュラリーが控えて3番手。チーフアセスメント、ベルサリエーレらが続き、バズーカ、ドリームポリーニは中団に。その後ろをハタノキセキが追走する形になった。

 

重賞としては決して速くないペースで、勝った川原騎手も「速くもなく遅くもなく絶好のペース」だと言った。

 

そうなると差し脚を活かす各馬も黙って見てるわけにはいかなくなる。

 

 

中団の後ろにいたハタノキセキが意を決して追い出しにかかった。

 

 

軽快に逃げるエイシンアトロポスに、ぴったりマークしながら、良い手応えで並びかけるドリームコンサート。

 

そこへハタノキセキが迫り、ナチュラリーは4番手に下がってしまう。

 

 

 

4コーナーではベルサリエーレやチーフアセスメント、ドリームポリーニが迫る。

 

そこで迎えた直線、堂々と抜け出したのがドリームコンサート。エイシンアトロポスは敢え無く後退してしまう。

 

ハタノキセキが迫って、ベルサリエーレ、チーフアセスメントも追い上げる直線の攻防となった。

 

 

 

それでも、これが9番人気馬かと思えるほどの貫録で突き放し、最後は1馬身3/4差を付けてドリームコンサートが快勝した。

 

 

2着にハタノキセキで、3着にはベルサリエーレが食い込んだ。追い込みのビッグリバティが4着。

 

ナチュラリーが直線失速して7着。良いペースで逃げていると思われていたエイシンアトロポスは8着に敗れた。バズーカはいいところなく10着と大敗した。

 

2着のハタノキセキはやや遅いペースと思って大山騎手が早めの仕掛けに打って出たが、これは当然の策。それでも2着に食い下がったのだから立派!

 

ベルサリエーレは敢えて先行争いを避けて、控える形でレースを進めたが、内容としては悪くない3着だと言える。脚質に幅が出たなら、これからはハナにこだわらなくていいだろう。

 

先行した人気のエイシンアトロポス、ナチュラリーは上がり勝負よりも、追走各馬へなし崩しに脚を使わせる速めのペースが合うのだろう。2頭ともに、あれほど直線で失速するような馬ではないだけに、次の一戦での巻き返しを期待しよう。

勝ったドリームコンサートは太目解消が叫ばれ、この日も-1kgだった馬体重は、一気の良化を求めづらかった。

管理する柏原師も「5、6着ぐらいかなと思っていた」と振り返ったように自信はなかったようだ。

そんな中、鞍上の川原騎手だけは、前日に「去年(2着)のリベンジをします」と決意を語っていた。

勝ったあとも前日に宣言したことを合う人、合う人に確認を求めていた。

いや去年は、あなたがトウケイタイガーで勝ったから負けたんですけど…。

とにかく川原騎手のテンションはいつになく高かった。

KKコンビと言われた柏原師と川原騎手。しかし近ごろ、このコンビでの活躍が薄れていただけに喜びを爆発させたのだろう。

「いつもの勝利と変わらないのですが、いろんな人におめでとうと言われ、いつもと違うなと感じています」と実感を持てず、たどたどしく話すかつてのリーディングトレーナー柏原師。余りにも対照的な表情の川原騎手とのギャップを微笑ましく感じた。

さて、園田七不思議のひとつに数えられていた『柏原師の重賞未勝利』は、これで消えることになった。

あとの六つは誰も知らない…。

写真:斎藤寿一
文:竹之上次男